1997JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第10戦参戦記

11/9(日)、浅間台スポーツランド、ドライ

1997JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第10戦A4クラス
順位ドライバー車名型式1-st try2-nd trybest time
1位佐々木将人BRIG☆オセロット☆ランサーCN9A1'07"7131'06"7621'06"762
2位山口晃一アドバンBRIGランサーWLCN9A1'07"5651'06"9161'06"916
3位松尾敏秀市光インプレッサNEXTなるとGC81'08"6201'07"3311'07"331
4位三浦満カモメアドバンCコーンランサーCN9A1'09"6401'07"3641'07"364
5位東仁ポインタープロマテックランサーCE9A改1'07"5791'07"3801'07"380
6位市川尚彦アトム☆天才ランサーオセロットCE9A改1'08"8321'07"4561'07"456
7位三間康NEXTアドバンインプレッサなるとGC8改1'08"1061'07"6081'07"608
8位遠藤康浩シルエットアドバンランサーCE9A1'07"6231'08"2031'07"623
9位岡田和浩オセロットレイブリックランサーCE9A改1'09"1111'07"6301'07"630
10位浜中一輝ALBAシルエットランサーCE9A改1'08"7711'08"0341'08"034

1.まえがき

 さて、今年フル参戦を予定し、チャンピオンを目指して戦ってきた神奈川県シリーズも、最終戦を迎えることになりました。すでにチャンピオンの可能性は消え、シリーズ3位か4位がこの日に決まります。ところが事前情報によると、4位の高橋さんは逆転の可能性がほとんど無いことから、不参加を表明しており、ほぼ3位でシリーズを終えることが決まりました。
 そして、チャンピオン争いの方は、ポイント的に佐々木さんが有利な状況で、市川さんがそれに挑む形となっています。さらに、5位、6位、7位争いあたりも熾烈で、若干ポイント的に有利な浅間スペシャリスト的存在の東さんを筆頭に、前半戦好調だった三間さんが続き、なんとか6位に入り込みたい馬場さんが2ポイント差で追う格好になっています。このところ好調な東さんが崩れる気配は無いので、三間さん、馬場さんの二人で6位を争うことになりそうとの大方の予想です。
 そして、この神奈川最終戦は、知り合いのA4に皆が声をかけたせいか?神奈川戦常連に加えて、千葉県戦勢や、賞品あらしの組長、そしてA3クラスのドライバーがダブルエントリーでA4に参戦してくるなど、かなりの台数があつまるとの事前情報でした。天気が崩れる気配も無く、気持ちよく走りたいものです。
 前日には、もう走ることが無いかもしれない浅間台の練習会に参加し、その晩には、神奈川県地方から参戦しているA2クラスのドライバー達と焼き肉を食べて、最後に一矢報いることを誓ったのでした。

2.当日

 そして当日、予定通り会場入りすると、やはり事前情報通り、A4クラスは今までにない24台という参加者数となっておりました。かなりの激戦が予想されますねぇ。そして、これも事前情報通り、シリーズ4位の高橋さんはエントリーしておらず、私のシリーズ3位が確定しました。あとは気持ちよく走るのみです。他の参加者達を覗いてみると、逆転チャンプを狙う市川さんは、なんとか当日の都合がつけられた様で、『参戦できただけでもうれしいよ』との言葉でした。また、ポイント的には完全に有利ですが、勝ってチャンピオンを決めたい佐々木さんは、最近調子が悪いとの本人の弁ですが、きちっと走りさえすれば良く、最終戦優勝に一番近い位置にいると言えるでしょう。シリーズ6位争いでは、6位を守りたい三間さんはまたまたミッショントラブルで(何度目だぁ?)、同じクラブ員のインプレッサver.3でダブルエントリーとのこと。本人曰く、もうやるきないとのことでした。その一方で、7位に位置し6位以内へ逆転をもくろむ馬場さんはなんと寝坊との連絡。結局なんとか出走は可能となったものの、本人はあせりまくっていて、気持ちを切り換えて走れるかどうかがポイントになるかもしれません。
 この日のコースですが、よく似たコースを以前に練習したことがあり、意外といけそうな気がします。ただ、レイアウト的には1速か2速か迷う部分も多く、ライン取りもいくつか考えられるため、どう走るかが問題ですが、これまでの経験から、アプローチ方法を決めてしまうことにします。
 この日のセッティングは、最近使っているセッティングで、ドライセッティングからフロントのエアを0.05上げ、リアはエアを0.1下げていきます。

3.第一ヒート

 そして第一ヒート。スタート後、直線で3速まで加速し、緩い左ターンで2速に落とし、一瞬加速しブレーキングしながら1速に落とし、奥の右ターンへ。この進入で車が暴れ、ステアリング操作が多くなった分、サイドをあてるタイミングが遅れ、ターンも中途半端になってしまいました。滑るなぁと思い、テールを流し過ぎない様に気をつけながら、丁寧にアクセルを開け、反対側の右ターンをもう一度サイド。鋭角に斜めに戻りながら全開で加速。2速で排水口およびパイロンを避け、比較的Rの小さなラインを選択して島へ。2速全開から、1速に落とし、島の一角を右まわりしますが、横に幅広い角度で島を回る必要があるため、ちょっといやらしいですが、島の角を大胆に乗るラインを狙い、サイドを使ってクリアしました。日頃島に乗ることがない私にとって、これはかなりうまくきまり、出口の島も角に乗って全開で2速へ。2速のまま、小さめのラインを狙って排水口回りを右にターンして全開。直線で3速へ、っと思ったら、ギアが抜け、空吹かし状態。惰性で進む時間が0.5秒くらいでしょうか、まじかよぉと思いながら3速へ入れると、すぐに右ターンのパイロンが迫り、アクセルを開ける間もなく、ブレーキングから2速へ落とし、右ターン。アクセルを入れ、左巻き2本パイロンへ向けてブレーキングしながら1速へ。1本目のパイロンを通過して一瞬アクセルを入れ、直後向きを合わせる様にサイド。パイロン間隔の割にサイドのタイミングが早過ぎて、パイロンタッチぎりぎりでステアリングを逃がしながらクリア。そして3速まで全開で奥の高速コーナーへ。早めにブレーキングしながら2速に落とし、ステアリングを切ってアクセルオン。アンダーは全く出ませんでしたが、速度を殺し過ぎて余裕でコーナーをクリアしてしまい、必死で全開に。3速に入れ、島へ。シェルコーナー手前を横切るラインは、2速だらだら戦法(なんのこっちゃ)を選び、アウト目から2速に落とし、島を左右乗りながら2速のまま島を通過。そのまま加速しギャラリー前へ。1速に落とし、右ターンをサイドをあて、加速。リミッターをあてたまま最後の左ターンをやや手前からサイドを当ててクリアしてゴール。タイムは1'0**で、とりあえず、3位のポジションの様です。

4.第ニヒートの対策

 今日は、力みがないのか、比較的スムースに走れているみたいです。やはり、変に勝ちやシリーズポイントを意識していないのがいいのかもしれませんね。トップの賞品稼ぎさんとはコンマ差ですが、1コーナーとギャラリー前へ戻る際のシフトミスが無ければ、0.5秒くらいは楽勝で縮められる感触ありです。結構いけるかもしれませんねぇ。こうなりゃ、折角だから、最終戦くらい勝ちたいなぁなんて気持ちが沸いてきてしまいました。
 路面温度はこの時期にしては高くなりつつありますが、セッティングはそのままで、一発優勝目指して頑張ります。ちょっと気になるのは、前日の冷えた路面での練習の感触が残っているみたいで、攻めきれない部分が多い様に感じます。気持ちを切り換えて、もう少し攻めてみようかと思います。
 一方チャンピオン争いはというと、逆転を狙う市川さんは『ミスコースしかけちゃった』とかで、かなりきびしい位置に。順当にチャンピオンを決めたい佐々木さんは、良い走りをしていたにもかかわらず、『最後の左ターンでギアが2速のままだったよぉ』とかで、ほとんど止まってしまった様な状態から加速してゴールしましたが、それでも4番手あたりに食い込んできています。6位以内争いでは、やはり浅間に強い東さんが『あらそう?』とかいつもの調子で言いながら暫定2位と、ほぼシリーズ5位は間違いないと思える走り。6位を守りたい三間さんは、人の車ながら、『自分のより乗りやすいし速いよぉ、ver.3いいなぁ』とか言いながら5位に食い込む走りで、かなり期待できるとのこと。そして、なんとか6位逆転を狙う馬場さんは、プレッシャーからか、走りが固く(なんかいつも私が言われている様な...)、*位と、『三間さんの車速い...勝てないかもしれない』、との弱気な発言が。みなさん、とにかく最後で、精一杯がんばりましょう。

5.第ニヒート

 そして、本年度最後の神奈川戦走行がスタートです。直線で3速まで加速。1本目とは少し変えて、緩い左ターンを少し過ぎて2速に落とし、一瞬加速後、ブレーキングしながら1速に落とし、奥の右ターンへ。しかし、無理をしたせいかリズムが狂い、進入で車が暴れ、1本目と同様サイドが遅れ、さらに中途半端なターンになってしまいました。とにかく丁寧にアクセルを開け、反対側の右ターンでサイド。鋭角に戻り、2速にシフトアップし、排水口とパイロンを避け、小さめのラインを狙って島へ。2速全開から1速に落とし、島の一角を右巻きにサイド。しかし、これも中途半端なサイドとなってしまい、大回りになってしまいました。とにかく加速し、出口の島の角に乗って全開で2速へ。2速のまま小さめのラインを狙った排水口回りを右ターンしますが、進入の姿勢作りが悪く、妙にぎくしゃくしたターンになってしまいながらクリア。直線で3速へ。一瞬加速後、右パイロンで2速に落とし、アクセルを入れ、左巻き2本パイロンへ向け、ブレーキングしながら1速へ。一瞬加速後、早めにサイドをあてると、テールが流れ過ぎて完全にフルカウンター。パイロンタッチはしませんでしたが、直線前の派手なテールスライドのため、完全にロスです。そして直線を全開で3速まで加速し、奥の左高速ターンへ。2速に落とし、ステアリングを切ってアクセルオンですが、やはり速度を落とし過ぎたみたいで、余裕のライン取りでクリアとなってしまいました。とにかく全開で加速し、3速から島を横切るラインへ向け、2速にシフトダウン。1本目と同様2速のまま島を横切り、ややぎくしゃくしながら通過。最後のセクションへ加速します。ギャラリー前の右ターンで1速に落としてサイド。加速し、1速リミッターから最後の左ターンもサイドをあててクリアしてゴール。タイムは1'0*****で、タイムダウンに終わりました。

6.さいごに

 結局、1本目のタイムで8位まで落ち込み、私にとって今年の神奈川シリーズで最低位となってしまいました。やはり、いけると思ってしまったことや、比較的高くなった路面温度にもかかわらず、消極的な走りで、攻めきれなかったことが敗因の様です。課題を多く残す最終戦となってしまいました。
 それでも、好調だった前半戦にかせいだポイントがものを言い、なんとか神奈川シリーズ3位をゲットすることができました。一時はチャンピオンの可能性も、と思わせたシリーズ中盤でしたが、こんなレベルのくせに、いっちょまえにプレッシャーなんぞを感じ始め、さらに、車両トラブルや仕事による1カ月+2カ月の完全なるブランクのせいで、中盤以降がいまいち乗れず、ずるずると3位に後退してしまった次第です。
 2年前、ジムカーナを始める際に、『2年以内にBシードを取ったら関東へ、シード取れなければ引退』、という宣言をし、がむしゃらにジムカーナをやってきました。ところが今年の規定からBシードは無くなり、明確な目標を失ったのですが、『だったら県チャンピオンとれなかったら引退だぁ』と宣言した今年始め。実際にはそんなの取れるわけないと思っており、『なんとか関東ジムカーナフェスティバル出場権だけはほしいなぁ』と思いながら、今年一年の戦いをスタートさせたわけです。そんな無謀な宣言も、蓋を開けてみれば、結構いい位置で戦えてるじゃんってな感じ。私、そして監督にとっても予想をはるかに越える健闘ぶりだったと思っています。その一方で、昨年は感じなかったプレッシャーもシーズン後半では毎戦感じ、精神面の重要さを痛感したシーズンでもありました。昨年は、優勝なんて考えたことなかったのですが、今年は、きっちり走れば優勝できるという思いが強く、それが自分を追い込んでいた様です。
 前にも書きましたが、チャンピオンを取れなかったことで、来年度、今年の様な体制でJMRC関東に本格参戦することは無くなることが決定しました。しかし、2年前にジムカーナを始める際に宣言した2年以内にBシード、すなわち、県戦シリーズ3位以内は、実は達成しているのです。たまたま運がよかっただけという気はしますが、幻のBシード(?)ってことで、『そんなに下手ってわけでも無いんでしょう』と監督も考えてくれている様で、来年度のことは、もう少し相談してから決めようと思います。まずは、スピマイ最終戦を精一杯戦い、シリーズ入賞を果たしたい事と、もう二度と参加することが無いであろう関東ジムカーナフェスティバルを楽しんで戦いたいと思います。
 ところで、神奈川シリーズA4クラスの行方ですが、チャンピオンは、最終戦きっちりと優勝した佐々木さんに決まりました。ラストゼッケンで、多くのプレッシャーをはねのけての最終戦優勝&シリーズチャンピオン獲得に、会場から拍手が沸き起こってました。本当におめでとうございます。千葉戦ではさっさとチャンピオンを決めた佐々木さんの神奈川チャンピオン決定をここまで先のばしすることに一枚加われただけで私は満足しています。またシリーズ2位には市川さんが入り、私としては非常に悔しいのですが、後半戦の市川さんの戦いぶりには、負けて悔いなしといったところです。これまたおめでとうございます。そして3位には私、4位には高橋さんが、さらに5位には、やはり浅間に強いところを見せつけた東さんがCE9A最上位で入り込みました。そして注目の6位ですが、やはりプレッシャーからか馬場さんがあっけなく崩れ、他人の車ながら確実にポイントをとった三間さんが6位に入ったのでした。みなさん、おめでとうございます、そして、1年間お疲れさまでした。終わってみればあっと言う間の1年間でしたが、非常に和気あいあいとした神奈川戦A4クラス、こんなに楽しく神奈川戦を戦えたのもみなさんのおかげです。本当にありがとうございました。


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last modified : 28/Nov/97
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