1997アドバンカップスピードマインドジムカーナ関東シリーズ第5戦参戦記

9/15(際)、胎内スキー場、ウェット/ドライ

1997アドバンカップスピードマインドジムカーナ関東シリーズ第5戦A4クラス
順位ドライバー車名型式1-st try2-nd trybest time
1位伊田和夫ADVANテトラリジットランサーCE9A改1'00"1255"5555"55
2位上原利公STPアドバンリジットランサーCE9A改58"5455"7755"77
3位小野田了STPαADVANスカイラインBNR3259"7256"3656"36
4位馬場靖典T川崎アドバンBRIGランサーCE9A改ミスコース56"7956"79
5位山口晃一スノコYH丸平BRIGランサーCN9A56"9456"8056"80
6位遠藤康浩シルエットアドバンランサーCE9A58"1156"8056"80
7位関敏昭TTwinmaxMKSランサーCE9A改1!01"5557"1457"14
8位高橋義人アドバンあらいプロSランサーIICE9Aミスコース57"1757"17
9位渡辺崇にっかわMORIYAランサーIICE9A改59"4557"2657"26
10位氏家充章サンテック・ランサーCE9A改59"2857"3957"39

1.まえがき

 久しぶりのスピードマインドカップ参戦です。第3戦前日にトラブルが発生し、3戦は申し込みしておきながら不参加、第4戦はお休みしたので、第2戦以来となります。今年のスピードマインドカップA4クラスはかなりハイレベルとなっており、私にとって、2戦不参加したことでシリーズ上位は難しくなったと言えるでしょう。昨年初優勝を成し遂げ、比較的得意としていたICCでのイベントに参戦できなかったこともきついところです。シリーズ上位は難しくなりましたが、昨年ジムカーナを始めたばかりの私にジムカーナの楽しさを教えてくれたこのシリーズ、残りはフル参戦しようと思います。今回は、新潟県の胎内スキー場での開催と遠征となりますが、昨年初のお立ち台を経験したうれしい会場でもありますので、喜んで行く事にしました。おまけに主催クラブのTASKは、みなさんが評価するだけのことはある、とてもすばらしい競技会運営をするクラブという印象をもっており、きっと今回も気持ち良く競技ができるに違いありません。また、なにせ新潟です、酒はうまいし、寿司を食べる事も楽しみの一つであります。
 昨年と同様前日から会場入りし、夜に新潟に到着。予定通り寿司を食べ、一泊した後会場入りです。一つ心配なのは天候。なんと昨年と同様台風が来ているではないですか。昨年は台風が関東を直撃した日に開催され、当然ながら完全ウェットでした。今年はまだ台風は遠い様ですが、雨の確率は高く、少なくとも午前中は雨が降る様です。しかし午後からはあがるという予報もあり、微妙なところです。まぁ去年も雨で走ってるしどちらでもいいですが、イコールコンディションで戦いたいところです。

2.当日

 朝起きると、小雨ではありますがまだ雨は降っていました。なんとなく空は明るい感じでしたが、とりあえず午前中はウェットかなぁといったところです。
 新潟での開催にもかかわらず、A4の上位陣は皆参戦している様子。1、2戦しか出ていないため、ポイントもほとんど無く、中盤ゼッケンとなりました。久しぶりにお会いする人とかも多く、やっぱりスピマイカップはいいなぁと感じる雰囲気でした。
 コースは、大きく外周を右まわり、左まわりするセクションがあり、なんとも攻め方がよく分からんと言った感じです。この大きな外周の繋ぎにあたる180度+シケインの抜け方も重要という気がします。また、最後に左180度とゴール直前の右270度もポイントになりそうです。まぁ、ウェットでも結構踏めるという昨年の印象から、とにかく外周はブレーキングするポイントだけを一応決め、あとは踏んでみようと思います。細かいセクションは、ライン取りに気をつけ、サイドターンも気合で行こうと思います。
 セッティングは昨年同様、ウェットセッティングからリアをプラス1、エアはいつものウェットセッティングです。今回は遠征ということでタイヤは1セットのみ。それもフロントはRSです。ウェットでの性能が見えず、何人かはRを履いている様ですが、これしかないのでしかたありません。とにかく走ってみる事にしましょう。

3.第一ヒート

 天候は降ったりやんだりで路面状況は変わらず、ウェットのままスタートです。登りながらスタートし、2速へ入れ、坂の頂点で軽くアクセルオフで向きを変え、アクセルを入れて右ターンへ。ブレーキング&1速シフトダウンでパイロンへ、と思ったら、あやぁ〜、パイロンがぁ〜、ってな感じでいきなりドアンダー。十分(?)パイロンから離れサイドターン。ここは滑るって皆から言われてたのにぃと思い出しながら、アウト一杯に加速。2速に入れ、左奥で軽くテールを振りながら外周へ。予想通りグリップ感は結構あって、踏める感じです。アクセルオフと軽いブレーキングで向きを変えますが、やや想定したラインとはちぐはぐになりながら外周をクリア。ギャラリー前への進入は、一瞬方向を見失い、あわててライン修正。ギャラリー前で1速に落とし、軽く左サイドをあてて、大きく膨らみながらシケインを1速でクリア。シケイン出口では次の左が楽に抜けれる様アウト目を狙って脱出。再び外周へ。最初の左パイロン手前で軽く向きを変え、ここから後先考えずに全開。ややラインがおかしくなりながらスラローム前のパイロンがきつくなり、アンダーを出しながらギャラリー前のスラロームへ。2速のままスラロームをクリアし、下の段へ向かいます。下りながらの左ターンにはややオーバースピードで突っ込んでしまい、あわててブレーキングして奥のセクションへ。ラインが悪く左180度までのラインがかなりきつく、慌ただしくシフトダウンし、ターンに進入したため、180度ターンのタイミングが思い切り遅れてしまいました。なんとか車を回し、スラロームぎみで1速のままゴール前の右270度へ。1速全開からのアプローチのため、ついパイロンに近寄り過ぎ、なんとかサイドで回してゴール。タイムは58"11と、とりあえずそこまでのトップタイムの様です。

4.第二ヒートの対策

 しかし、今回は中盤ゼッケンのため、後半ゼッケンに次々と抜かれ、トップの山口さんとは1秒以上離されてしまいました。天候は次第に回復し、A4出走時には完全ドライになりそうな気配となりつつありました。
 とにかく、いまいち走りきれなかったために、どこがどうとかいう明確な対策はありませんが、前半のセクションはきっちり踏むことを心掛け、後半のセクションでロスの無いターンとラインを目指そうと思います。中でも特に、後半のテクニカルなセクションで遅れが目立っている様です。

5.第二ヒート

 結局第二ヒートは完全ドライでの戦いとなりました。すべてはこの第二ヒートにかかっています。スタートして登りで2速へ入れ、坂の頂点で気持ちアクセルを緩め向きを変え、全開で右ターンへ。しかし、案の定力が入り過ぎ、完全にパイロンを行き過ぎてしまい、あわててブレーキング&シフトダウンしながら強引にサイドをあて、パイロンに触りそうになりながらなんとか避けて加速体勢。なにをやってるんだか。気を取り直してアウト一杯から立ち上がり、2速に入れ、左奥で軽くテールを振って外周へ。とにかく踏んでいくしか無いので、ほぼアクセルは全開です。途中、2回ほどアクセルオフで姿勢を作り、ギャラリー前へラインを間違え無い様に進入。1速に落とし、左ターンを軽くサイドをあてて、っと思ったら、サイドが軽過ぎたのか、テールが出ません。焦って、サイドをもう一回あててしまいましたが、単なる減速になってしまい、最悪です。だらだらとグリップで回って、2速へ。シケインも2速でクリアして外周へ向かいます。この辺からリズムがおかしくなり、熱くなって外周をクリア。ギャラリー前のスラローム進入では、お決まりのオーバースピードでドアンダー。なんとかスラロームをクリアし、下の段へ。下りながらの左ターンをややアウト目から直角的に向きを変えるラインを狙いますが、姿勢変化が悪くいまいち。しかしその後のラインは楽になって左180度へ。しかし左180度のターンもなんだかぎくしゃくして強引にクリア。そして1速のままゴール前の右270度へ。まぁ、可もなく不可もなくといった感じでクリアしてゴール。タイムは、56'80と、ここまでで2位のタイムだった様ですが、最終的には6位に終わりました。

6.さいごに

 後で分かったのは、5位の山口さんとは同タイムで、1本目のタイムで順位決定、4位の馬場さんとは0.01秒差とのことで、運が悪いというかなんというか、残念です。まぁ、あんな走りで入賞できただけでもよかったというところですが、どうも最近すっきりと走れない自分に、困っています。いっちょまえにスランプとでも言うんでしょうか、いろいろ考え過ぎちゃうのがいけないのかもしれませんね。去年や今年の初めは、あまり細かい事は考えずに、楽しく走って来た感が強いのですが、最近は、どうもおかしいみたいです。
 まぁ、これでスピマイシリーズで6位以内は遠のいた様なので、残りの2戦は楽しく走る事を心掛けて望みたいと思います。次は、自分ではかなり好きな浅間台です。頑張りますです。
 今回は新潟遠征ということで、さらに次の日は仕事があるので、イベント終了後、そそくさと片付けを終え、お寿司を食べて、日本酒を買って、帰路につきました。昨年、生まれて初めての表彰台を経験した帰り道とは気分が違いましたが、なんだかんだいいながら6位に滑り込めたことは良かったと思いながら400kmをひたすら走ったのでした。

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last modified : 11/Oct/97
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