1997アドバンカップスピードマインドジムカーナ関東シリーズ第1戦参戦記

4/6(日)、浅間台スポーツランド、ウェット

1997アドバンカップスピードマインドジムカーナ関東シリーズ第1戦
順位ドライバー車名型式1-st try2-nd trybest time
1位上原利公STPアドバンリジットランサーCE9A改1'09"6031'06"4751'06"475
2位増田一良アドバン☆ランサーEVO2CE9A改1'19"808(P2)1'06"7221'06"722
3位岡部満春新寿司アドバンひのでランサーCE9A1'09"2071'07"4991'07"499
4位伊田和夫ADVANリジットランサーCE9A改1'10"1731'07"6941'07"694
5位山口晃一スノコYH丸平BRIGランサーCN9A1'09"2161'08"0141'08"014
6位遠藤康浩シルエットアドバンランサーCE9A1'11"3861'08"0181'08"018
7位高橋義人ウイングスあらいGABランサーCE9A1'12"7251'08"7471'08"747
8位三浦満カモメアドバンCコーンランサー2CN9A1'13"4391'10"0771'10"077
9位斉藤守弘リジット☆アドバン☆ランサーCE9A改1'12"0951'10"2441'10"244
10位佐々木努ガレージTTランサーbyちゃにCN9A1'12"9681'10"6371'10"637

1.まえがき

とうとう、待ちに待ったスピードマインドカップが始まりました。昨年度、なにもわからない状態でシリーズを通して参戦し、ジムカーナの面白さを教えてくれた大会であるため、今年もほぼフル参戦を予定しております。昨年度A4クラスシリーズ2位という予想をはるかに越える好成績を残してしまったせいか、周囲からはかなり評価が高い様ですが、自分自身、とてもそんな実力があるとは思えません。まぁ、一年前スピマイ初参戦の頃から比べればかなり進歩しているはずですが、まだ県のトップクラスには程遠く、評判ばかりが先走っている様です。昨年の好結果を見て、今年はシリーズチャンプでしょなんて声をかけてくれる人もいますが、今年のA4クラスには、昨年度の上位陣のほとんどに加え、元シードドライバーやBEクラスの常勝ドライバー、エボ3やエボ4にスイッチした人などが参加してくるとのことで、そこらへんの県戦よりよっぽどレベルが高いのではないかという評判です。
そこで、今年の目標は、昨年度と同様、A4クラスシリーズ6位以内、スカラシップ2クラスシリーズ6位以内というのを目指します。そんなの楽勝じゃないなんて思われるかもしれませんが、はっきり言って、昨年より苦戦を強いられる様な気がする程、今年のスピマイカップA4クラスはハイレベルです。
てっきり週末は晴れると思って、ドライ路面での問題点の洗い出しと対策を考えていたのですが、またまた週末は雨との予報。今後の神奈川戦を考えてできればドライで納得のいく結果を残しておきたいところでしたが、こうなってしまっては仕方なく、とにかくイコールコンディションで戦えることを祈るのみです。wet路面で走ること自体はわりと好きなのですが、参加台数185台という大イベントだけに、長時間外にいるのがつらいですよね。

2.当日

そして当日、受付開始が6:30とのことで、家を3:40頃出発し会場へ向かいます。途中、東京付近では路面が乾いているところもあり、もしかしてドライで走れるか、と期待しましたがそれもむなしく千葉に入るとまたまた雨となっていました。
会場入りすると、いますいます見慣れた車が。昨年一年間スピマイシリーズを戦ってきた人達や、最近の各県戦でお会いしている人達など、大抵の人は知っている感じです。A4は26台の参加の様で、昨年度シリーズ2位に入ってしまった結果から、出走順はラス前と、結構気分のいい位置となっています。浅間台のウェットということで各車両のタイヤのことが気になりますが、アドバンカップというだけあって、大半が032R装着の模様です。ですが、ラリータイヤ装着車両も見られ、このあたりがどう出てくるかが見物です。まぁ、スカラシップの順位を考えた場合にはアドバン勢が相手なので、あまり関係ないといえば関係ないのですが。
さて、コースの方はというと、高速いけいけレイアウトという感じではなく、スピードを乗せては抑えるというのを繰り返す様な感じになっています。また、調子にのってブレーキを遅らせると外にはらんでしまいそうな部分が何カ所かあります。とにかくウェット路面ということもあり、きっちりむだなく速度を殺せるかにかかっているでしょう。先日の神奈川戦を思い出し、丁寧に走ることを心掛けます。

3.第一ヒート

6:00に会場入りしてから5時間以上が経過した11:45頃、やっと一本目のスタートです。セッティングは岡野さんの意見を参考にウェットセッティングからエアをF/0.1、R/0.2落としてみます。半クラッチを使ってゆっくりスタートし、2速でかるくアクセルオフ、ブレーキを繰り返し島を越えて奥のパイロンへ向かいます。ちょっと抑え過ぎくらい抑えて走ったので奥のパイロンにはうまくつけました。奥の2本パイロンでは、1速でサイドのチョン引きを2回やってみようと思って進入しますが、1つ目のサイドでテールが滑り過ぎてしまいました。こうなったらそのままテールスライドさせて一気にクリアを狙いますが、ちょっと出口がきつくなりアクセルオフするはめに。次のパイロンへ向かって加速し、サイドで左ターン後、2速で島へ向かいます。ここでパイロンから右に向きを変えて島に進入するはずが、一瞬間違えてパイロンを真っ直ぐ越えてしまいあわててドアンダーで島に進入。島の出口に向け1速に落とし、グリップで島の角をクリア。速度を落としきれず、アンダーを出したまま加速し奥のパイロンへ。2速から早めにブレーキングを開始しますが、ポイントが早く、一瞬アクセルを入れ再びブレーキというお粗末な走り方になってしまいました。高速ぎみの左コーナーを1速に落とし、やっぱりここもアンダーを出して加速、2速でギャラリー前へ戻ります。左90度ターンで1速に落とし、一瞬加速後、右180度にそなえ、丁寧にブレーキングからサイド。これはパイロンから離れずうまく決まり、加速しながら2速へ入れ島へ。島への進入が若干速く、無理な姿勢から1速に落とし、島の一角でサイドをあて、テールを大きく振り過ぎてしまいましたが、なんとかスラロームへ向かいゴール。タイムは1'11"38と、トップから2秒落ちの6位でした。

4.第二ヒートの対策

今回は、どうも全体的に消極的になりすぎ、きちんとアクセルを開けきれなかった様です。ブレーキングもかなり早過ぎの感がありました。また、直線の前のコーナーもミスが多かったみたいです。第二ヒートは、もっとしっかりアクセル踏んでいくことに。そして、1本目ベストタイムの岡部さんは、かなり丁寧にグリップぎみで走ってタイムを出していることから、私もこの戦法が良いかと悩みましたが、シードクラスは皆テールを流しぎみでさらに良いタイムを出していることから、少し積極的にテールを流して走ることにしました。また、2カ所程サイドを使う場所を多く設定してなんとか6位入賞を狙います。
昼を過ぎたころから次第に路面の水がはけ、A4クラスの頃にはドライ路面が出てくるかと思われましたが、やっぱり途中で雨がふりつけ、結局ウェットでの戦いとなりました。

5.第二ヒート

そして第二ヒートが始まり、セッティングはフロントのエアをさらに0.1落としてみます。1本目トップの岡部さんは1本目と同じような丁寧な走りでさらにタイムを詰め、1'07"台に乗せた模様です。監督との相談の結果、私も急拠グリップ走行を主体にトライすることにしました。そしてスタートを待つ車の中から、増田さんの走りが見え、かなりアグレッシブにややミスっぽい場面もありながら、岡部さんを上回るタイムを出しているのが見えました。ここでかなり悩みましたが、やっぱり積極的にテールを流して走ろうということにスタート直前で決心しました(なんか優柔不断ですねぇ)。そして、半クラッチを使ってゆっくりスタート。2速でほんの少しアクセルオフ、ブレーキを繰り返し島を越えて奥のパイロンへ。少しオーバースピードぎみで、パイロンから若干離れましたが、なんとかパイロン方向に向きを変え、サイド一発で人2本パイロンをクリア。躊躇せずアクセルを踏んで、やや膨らみながらクリア。次のパイロンへ向かって加速し、軽くサイドをあて左ターン。2速へ入れ島へ向かい、さっき行き過ぎたパイロンでブレーキングから若干テールを流し島へ進入。ややブレーキが遅れ、島の角で1速に落とし、サイドを使ってターン。ややテールスライド量が多くなりながら2速へ。奥の高速左ターンでは、やっぱりブレーキングが早かった様で、かなり長くブレーキを踏んで1速へ。そして、サイドを軽くあて、とはいっても結構テールが出てしまいましたが、2速に入れてギャラリー前へ。左90度を1速でややオーバースピードのままクリアし、右180度ですが、これもスピードが高く、若干パイロンから離れてクリア。テールスライドしながら2速に入れ、島へ。島の手前で丁寧にブレーキングして1速に落とし、左サイドをあてますが、これもテールが流れ過ぎ、なんとかスラローム方向へ車を進め、2速にシフトアップしながらゴール。タイムは1'08"01と、トップの1.5秒落ちの6位でした。

6.さいごに

まぁなんとか目標の6位には入れましたが、ちょっとミスが多かった様です。やはり1本目にもう少し積極的に走っておかないとだめみたいですね。でも、明らかに昨年よりレベルアップし、そのへんの県戦よりよっぽどレベルが高いんじゃないかと皆が噂する程のこの大会で、6位に入れたのは、昨年よりだいぶ進歩した証拠でしょう(といい方に考えます)。とは言っても、この順位ではシリーズ6位は難しいので、あと6戦のうち、1回くらいは勝てる様、頑張りたいと思います。
アルファの中村社長や、シードクラスの岡留さんからは、メンタルな面が大事であることと、もっと自分をコントロールすることが重要だというアドバイスを頂きました。最近これらのことは自分でも強く感じており、肝に命じて今後のイベントを戦っていきたいと思います。

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last modified : 5/May/97
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