1997JMRC東京ジムカーナシリーズ第1戦参戦記

3/2(日)、東京ベイサイドスポーツクラブ、ドライ

1997JMRC東京ジムカーナシリーズ第1戦
順位ドライバー車名型式1-st try2-nd trybest time
1位小野田了STPαADVANスカイラインBNR321'09"5901'09"1301'09"130
2位西野弘高STPアドバンリジットランサーCD9A1'10"7601'09"2201'09"220
3位古屋政紀リミッツ東京ランサーCE9A改1'10"1701'09"3201'09"320
4位岡田和浩オセロット☆レブリックランサーCE9A改1'14"8601'09"4401'09"440
5位伊田和夫アドバンテトラリジットランサーCE9A改1'10"7801'09"6001'09"600
6位清水容子LIMITS中林ランサーCE9A改1'10"0001'11"2501'10"000
7位津野和俊KWJラディッシュランサーCE9A改1'11"3701'10"0401'10"040
8位吉田健一マキシム-DL-ランサーエボ2CE9A改1'12"5701'10"2101'10"210
9位門倉幸弘湘南ラブラブ*ランサーby名人CN9A1'11"9701'10"2401'10"240
10位山口晃一スノコマルヒラDjacランサーCN9A1'11"8701'10"2501'10"250
11位及川信之MsiプロマテックインプレッサGC81'10"4901'11"6801'10"490
12位遠藤康浩シルエットアドバンランサーCE9A1'10"5001'16"260(P1)1'10"500

1.まえがき

C地区で開催される県シリーズでは比較的ハイレベルと噂される東京ジムカーナシリーズ第1戦に3/2(日)参戦してきました。会場は、東京有明にある東京ベイサイドスポーツクラブですが、この会場、本大会が公式戦こけら落としということで、参加者のほとんどが走行経験は全くないか、1〜2回程度という状況です。ですから、この会場のスペシャリストってのはまだいないと言えるでしょう。また、東京都内、有明という、交通に恵まれた立地条件のせいか、参加台数は157台という、ものすごい台数でのイベントとなりました。A4も参加31台と、私のジムカーナ経験の中で、最も多い参加台数となり、大会のレベルと合わせると、とても6位入賞なんて口に出せる状況ではなくなってきましたが、一応目標6位、できれば10位くらいに入りたいところです。

2.現地へ

なぜかまた、前日に高校時代のクラス会があり、前回の神奈川戦の時の様に二日酔いで会場入りするのはよくないということで、飲みたいお酒を抑えて、早めに帰宅、当日現地へ向かいました。今回の会場、横浜からだと1時間程度ととっても近く、便利な所にあります。天気は曇りで、雨の心配は無い様です。会場へは、ちょっとゲートオープンから遅れて到着したせいか、もう、みんな受け付けを済ませている状況でした。

3.コース拝見

このコースは、関越スポーツランドより一回りもふた回りも大きいといった感じの広さで、路面は古い舗装路面、新しい舗装路面、コンクリート、と3種類が混じっており、なおかつ、かなりの傾斜に加え、結構荒れている感じです。エボ3のフロントスポイラーは擦ってしまいそうです。3種類の路面状況と傾斜を考えて走る必要が大といった感じです。
コースを見ると、それほどいやらしいテクニカルな部分は無く、今の私でもそれなりに走れそうな印象のコースレイアウトとなっています。ポイントとなるのは、スタート後、ギャラリー前に戻ってきたあたりの狭いセクションと、外周、外周からの奥のセクション、最後の8の字といったところでしょう。最近、2速からの1速シフトダウン&サイドターンの失敗が多いため、極力安全ラインを狙って2速を多用することにします。試走の宮嶋さんのタイムは1'05"台とのことで、私の実力から判断すると、4〜5秒落ちの1'09"台が出れば上出来といったところでしょう。しかし、A4クラスでは、トップタイムは1'08"台に入るだろうと皆、口を揃えて言ってました。こりゃ、半分も危ないかも。

4.第一ヒート

さて、早速第一ヒートのスタートです。パドックが見えない位置にあるため、他車の状況は見えず、アナウンスも全く聞こえません。この辺はもう少し改善して欲しい点でもありますね。しかし、他車の状況を知ることができないせいか、かえって集中しやすかったみたいです。そして、路面は冷えていますが、ドライセッティングのままスタート。6000rpm程度でクラッチミートし、2速に入れ、S字ぎみのパイロンを軽いアクセルオフ1回でクリアし、あとは全開です。奥の左コーナーにブレーキングしながら進入し、下って登りながらのS字ですが、早めに向きを変えてしまい、若干進入がきつくなりながらクリア。下りの右ターンでは少しずつインに寄りながら丁寧にブレーキングして1速サイドターン。そこからは全開で2速に入れながらギャラリー前へ。狭いセクションへは2速で進入することを決めていたので、スピードを殺さない様に、うまく進入できたと思ったら、路面の変わり目でフロントが逃げアンダーが。無理やりステアリングで狭いセクションへ進入し、一瞬加速後、1速右サイドターン。そこそこうまくいき、1速全開から左サイドターンですが、これがテールを振り過ぎフルカウンターに。そこからは高速の外周ですが、段差を気にせず、全開で3速まで加速。大きな左ターンに2速で進入し、テールスライドしはじめたのでアクセルを入れると、今度は下りでアンダーが。アンダーを出したままアクセルをゆっくりあけ、かなり大回りになって左ターンをクリア後、すぐに右ターンが来てしまい、それも2速のままクリア。やっぱりアンダーを出したままステアリングを外へ外へと逃がしながら全開まで加速、最後のテクニカルセクションへ入ります。1速に落とし、8の字へ進入しますが、高速域からのアプローチのため、ついついオーバースピードで進入してしまいますが、パイロンタッチしない様、アウト目、アウト目を狙ってやや大回りで8の字をクリア。スラロームしながら1速全開まで加速し、ゴール。
タイムは1'10"50と、予想外に検討し、トップの1秒落ちの5位でした。

5.第二ヒートの対策

神奈川戦の1、2戦と同様、予想以上の好位置につけ、前日までの不調が嘘の様です。明らかなミスであった奥の2速のコーナー2つを改善するだけで、1秒は詰めることができるでしょう。また、随所で見られるライン取りの甘さや、小さなアンダー、8の字、あたりを改善していけば、かなりの好位置が期待できます。うまくいった神奈川戦第2戦の様に、アプローチ方法は変えずに、上記のポイントを詰めていく方法をとりました。

6.第二ヒート

そして、第二ヒートのスタートです。路面は第一ヒート時よりも冷えている様で、大幅なタイムアップは望めない感じです。それでも、優勝は8秒台、6位に入るには9秒台は必要という大方の予想です。なんとかミスを無くして9秒台で走っておきたいところです。第一ヒートと同様、6000rpmからクラッチミートし、2速でS字をクリア後、奥のコーナーは、その後のS字が直線的なライン取りとなる様、ブレーキングを遅らせ、っと思ったら、激しくテールがスライドし、かなりカウンターをあてたままS字に進入。うまくS字の中心で荷重を乗せ換え逆にテールを振ってS字をクリア。すぐに1速シフトダウンして右サイドです。ちょっとテールを振り過ぎた割には、うまくリカバーできたと思われます。すでにこの時点でかなり熱くなってしまい、ほとんど切れかかっている状態でした。2速全開からのギャラリー前では、ブレーキのタイミングがずれ、少しミス。なんとか右サイドターン、左サイドをクリアし、外周へ。全開で加速中、段差部分で車へのダメージを気にしてか、なぜか一瞬アクセルオフに。このアクセルオフはいけません。すぐ全開にして早めに3速へ。そして問題の2速左コーナーへ。丁寧に進入して、っと思ったらまたまたターン後半でアンダーが。第一ヒートと同様に、アンダーを出しながら左ターン、右ターンを大回りでクリアし、2速全開まで加速しながら最8の字へ。1速に落とし、ここまでのミスがカバー出来ればと思い、パイロン近くを狙って左ターン後の右ターンで、進入があまく、中途半端なサイドターンに。次の左ターンではパイロンから離れ、焦ってサイドを引くとなんとパイロンタッチ。これで終わりです。後は戦意を喪失し、だらだらと残りの8の字、S字をクリアしてゴール。
タイムは1'11"20プラスP1と、当然ながらタイムアップできませんでした。

7.さいごに

結局、多くの人が2本目タイムアップし、タイムアップできなかった私は12位まで押し出される形となりました。今から思えば、アプローチ方法を変えておくべきだったなぁという気がしています。どうもこのコース、3種類ある路面の走り方に加え、かなり大きい傾斜をよく考えて走らないといけない様です。また、第二ヒートでは必要以上に力が入ってしまい、ミスを多発してしまった様で、精神面の甘さが露呈された感があります。
基本的な運転テクニックが重要なことはもちろんですが、それをイベントできっちり引き出せる走行ラインや手段をいかに短時間で見極めるかという点と、ベストな走りができる様な精神的な安定性がジムカーナを戦っていく上では重要だということを痛感させられたイベントでした。第一ヒートでそこそこのタイムを残せる様になってきただけに、コンスタントに上位に入るには、ラインの見極め、精神面が今後の成績の鍵をにぎる様な気がします。しかしながら、全く歯が立たないかと思われた東京戦で、上位にからめそうな戦いができたことや、昨年までは県戦レベルではトップと2〜3秒差は当然であったのに、最近では1秒差あたりをうろつける様になってきたことは大きく、自信を持って今後のイベントを戦っていきたいと思います。

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last modified : 12/Mar/97
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