氣志團ちゃんだけでなく、いろんな新しい出会いがあった年かも。生音至上主義ってわけじゃ全然ないんだけど、ライブの楽しさをこの歳にして改めて知った気がする〜。
◆キリンジ TOUR 2002 (キリンジ)
(2002.03.03)
2002.03.01 NHKホール
キリンジのツアー最終日。席はちょっと右端だったけれど、かなり前の方で舞台の上までよく見えてラッキー。背の低い私はいつもこうだとありがたいんだけど。チケットを交換してくれた友達に感謝感謝。
去年出したアルバム「Fine」をひっさげてのツアーというよりは、シングルチューンを中心に、ときどき「Fine」を織り交ぜつつ、という感じかな。前にAXで見たときよりお二人とも慣れてMCも少しは流ちょうになってたし、ギターもちゃんとソロ取ってましたね。ライブとしてはいい感じだったんじゃないかな。弟くんの声も相変わらずきれいだったし。
わたし的には、キリンジの曲っていいのとそうでもないのの差が激しくて、そうでもない曲はCDでは飛ばして聞いてしまうので(すんません)、知らないからインディーズ時代の曲かしら、と思った曲がしっかり「Fine」の曲だったのがちとびっくりだったんだけど。Viewsicの録画は失敗してしまったのが悔やまれるところ。
◆PUFFY 2002 Mad Dogs & Runaway Cats Rolling Cover Revue (PUFFY)
(2002.04.14)
2002.03.29 赤坂BLITZ
PUFFYツアー初日。カバーアルバム発売に合わせてのツアー。
相変わらずのまったりした空気がいいね。いつも思うけど、PUFFYっていうのは本人たちのよさ以上に、曲のよさを伝えるのにぴったりの歌い手さんだよねー。シングルの知ってる曲じゃなくても、途中でなんども泣きそうになってしまった。今回のカバーアルバムもPUFFYには合ってるのかもと思ったり。
◆1/6 LONELY NIGHT インストアGIG (氣志團)
(2002.04.14)
2002.04.14 タワーレコード渋谷店B1「STAGE ONE」
どうしても見たくてもう1枚アルバムを買って入場券を当てた大バカな私(笑)。抽選だったせいか、一人で来ている人が結構多く、並んでる間にはそれぞれみんな知らない隣の人と会話したり。会場内も混んではいないんだけど、みんなの熱気がなんかすごい。でも小さい会場でそれほどいっぱいでもないので手を飛ばせば届きそうなところで見られてかなりうれしかった。モッシュはすごくてかなりつぶされそうで汗だくになったけど、それでもけっこう踊ったかも(笑)。
客入れの曲も「ビーバップハイスクール」シリーズとか、ジュリーの曲とか、もうそれだけで私たちの世代にはかなりツボ。待っている間も一人でも全然飽きずに楽しめるところがいいね。みんな熱いんだけど微妙にのどかな感じだし。
ところが、始まってみれば驚きのセットリスト。楽器は一切なし。氣志團が来られなくなった(笑)そうで、星条旗柄のTシャツにジーンズの短パンという「網走ジャニーズJr」なる集団が現れて、口パクの歌に合わせて踊る踊る〜。もしかしたらGIGではおなじみなのかな?ちょーおもしれー。選曲がまたたまらん。最初は嵐のデビュー曲(あーらしーってやつね)、次がスマップの「SHAKE」と「ダイナマイト」、そして光GENJIの曲(中で「G」「E」「N」「J」「I」っていうのは何?)と、最後に「剣の舞」かな。いずれも途中にほとんどコントのようなMCを挟んで小一時間って感じ。いい歳のリーゼントの男どもがしっかりアイドルのダンスをしてるのには笑わせてもらった。これがまたちゃんと練習していてうまいんだよね。でもジャニーズ的にはOKなのかと心配になったりして。バンビとの関係は大丈夫なのか(笑)。
客入れの曲は70年代後半から80年代前半にかけての曲なのに、網走ジャニーズJrの方は90年代の曲がほとんどで、このあたりは観客の年齢層を意識してるんだろうなー。そのあたりのさじ加減の絶妙さはさすが。隣にいた女の子は終わった後で「私ほとんど歌えることがわかった」とか言ってたから狙いどおり、でしょう。
そして誰が何をやっても「きゃー」という黄色い声が飛ぶのがやっぱりすごいわ。まあ私もいい歳をして胸を熱くしてたわけなんだけどー。團長ちょーかっけぇー。曲ももちろんだけど、過剰な感じがものすごーく魅力的なのよね。一座を率いてる感じもまたよし。
というわけで大満足ではあるんだけど、所詮ジャニーズなので口パクだけでいつもの曲が聴けなかったのはちと残念。團長も「ちょっとがっかりな人〜?」とか苦笑しながら聞いてたから気にしてくれてはいたんだろうけれど。すごーく面白かっただけに、普通のGIGもやっぱり見てみたいよー。5/6のAXが取れないから埋め合わせに行ったつもりなのに、逆に行きたい気持ちが募るのはどういうわけ?ということで、AXあるいはMUSIC DAYのチケットにもやっぱ挑戦することに決めた今日のGIGだったのでした。
◆"When you were a beauty" Tour (GREAT3)
(2002.04.18)
2002.04.16 SHIBUYA-AX
GREAT3のライブは3回目だったんだけど、今回はいつになく熱いライブだった気が。ロック魂を感じてしまいましたよ(笑)。いつもはもうちょっとまったりしてるような気がしてたんだけど。曲も今回のアルバムの曲ももちろんあったけど、けっこう古いのもやってた気が。
お客さんはけっこう古い曲で盛り上がってたんだけど、そういう曲はロッテンハッツの流れなのかポップというか普通すぎたりして、私としてはやっぱり新しいアルバムの曲の方が好きだな。
演奏は前に比べて安定していて息もぴったり。ライブを通してのグルーヴ感も実にすばらしく、充実したライブという感じ。新しいアルバムの曲なんてあんまりよくてちょっと泣きそうになったり(笑)。高桑さん妙にテンション高いのが面白かった。白根さんほどじゃないにしろ、もうちょっと寡黙な印象だったんだけど。それにしてもこんなにわかりやすくて良い曲ばかりなのに、イマイチ売れないというか知名度が低いのが不思議なところ。ご本人たちがあんまりそれを望んでないのかなと思ったり。
◆MUSIC DAY \2002 (In the Soup/氣志團/Propo/Hermann H. & The Pacemakers)
(2002.05.04)
2002.05.04 日比谷野外音楽堂
お天気もよくて暑くもなく寒くもなく実に気持ちのいい休日。こんな日に野外で音楽聞けるのはいいね。行きがけに食料やビールを買い込んでのんびり食べたり。都心にこんな会場があるってすばらしいわと思ったり。氣志團目当てのお客さんが多かったのかな。キッシーズはちょっと年齢高めなのに驚いたり。なかなかこわいぞ(笑)。
まず最初はPropo。他のバンドに比べて短めだったのはオープニングアクトっぽかったのかな。ボーカルの鼻にかかり具合はバインに似てるかもと思ったり。パフォーマンスもまだ慣れてないっぽくてちょっと乗り切れず。
次は氣志團。お客さんはかなり熱くてノリノリ。私ももちろん踊ってました(笑)。團長のMCはやっぱりいいね。何げなTOSHI批判や、EE JUMPネタには笑わせてもらいました。あ、今日はGIGじゃなくてレイプって言ってましたね、たしか。でも彼らの本質はそんなところにないのよねーというのがよくわかるのがまたいいっす。セットリストは、スカイラインファントム→デリキス→ゴッスピ→ワンナイ→愛と平和→127号線かな。MCもいいんだけど欲を言えばもうちょっと曲聞きたかったなー。もちろんヨロシクメカドックも聞けたし、十分満足なんだけど。これで仙台まで持たせないと(笑)。
その次がHermann H. & The Pacemakers。名前は全然知らなかったけど、曲を聴いてみればCSで聞いたことあるのが何曲かあって、実はちょっと気になっていたバンドだとわかる。なんかストイックな感じですごくカッコいい。メロディも不思議なひっかかりがあっていい感じ。これはかなりいいもの見つけてしまったかも〜。氣志團もよかったけどこちらも負けないくらいか、それ以上によかった気が。CD買ってみようかなと。
最後はIn the Soup。こっちは名前は知ってたんだけど、サウンドはまったくの初めてだった。思ったより若くないのもそうなんだけど、なんかすべてがフォークっぽいのね。ボーカルの人も白いシャツに黒いパンツって、イケてないエレカシ宮本って感じ。(エレカシ宮本がそんなにイケてるかは置いといて(笑)。)音楽の世代的なギャップがある気がして、お客さんも全体にちょっと引き気味だったんじゃないのかなーと思ったり。
氣志團が終わったらさっさと帰っちゃう失礼きわまりないキッシーズもいたけれど、残っていた人たちはみんなすごく楽しんでいていい感じだった。私もようやくGWらしいイベントを満喫って感じで大満足で家路に向かったのでした。
◆from Nakameguro to Everywhere (CORNELIUS)
(2002.05.14)
2002.05.13 渋谷AX
もう何回も見てるけど、かなり久しぶりなのね。前にいつ見たのか思い出せないくらい。一応アルバムをひっさげてのツアーなのかな。
オープニングのビジュアル、ちょーカッコいい。白いスクリーンの向こう側にいて曲が始まるとそこにコーネリの巨大な影が映る。で、コーネリが音に合わせてポーズ取るたびに1ワードずつ文字が出てくる。「CORNELIUS from Nakameguro to everywhere」とかね。お客さんもものすごく盛り上がってたけど、この時点で私のハートもわしづかみっつーか(笑)。その後はなんかクラフトワークみたいにステージの上にライトあって、そのあたりもよかったのよね。前半にやった今回のアルバムの曲は実にいい感じ。映像もののすごーく凝ってたし。
ただ、後半は古めの曲(ファンタズマあたり?)の曲が多くて、見たことある映像ばかりだったのでちょっと萎える。ビジュアルもフランス人ぽいモノクロのとか、かわいらしいキャラ系とかの女の子好きのするのは全然ピンと来ないんだけど、電球とか人体模型とかそういうハード目のがカッコいいのよね。ってことでビジュアルも古いのより新しいののが全然よかったかな。今回のテルミンは「ラブ・ミー・テンダー」だったんだけど、ダンナによれば子供がステージに上がってコーネリに手を持ってもらってやってたとか。背の低い私はステージ上で何が起きてるか全然わかってなかったんだけど。
それにしても相変わらずコーネリアスはアグレッシブね。(誰とは言わないけど)歳を取って枯れたところで勝負する人が多くなっていく中で、いつまでも輝きを失わないスケベ心ってすばらしいわ。
◆俺たちの七日間戦争 (氣志團)
(2002.05.19)
2002.05.19 仙台JUNK BOX
Doしても今回のツアーに行っておきたくて、ヤフオクで大枚はたいて買ったチケットでようやくの参加。どうも小さい会場で舞台も低くて見にくいらしいとの情報を得て、開始1時間前の開場時間前に開場に着く。もうすでに長蛇の列で、女の子たちのものすごい熱気。整理番号300番台だった私たちはそれでも真ん中より少し前くらいの位置を確保して、熱い女の子たちに囲まれながら1時間近く開演を待つ羽目に。
ほぼオンタイムで始まったんだけど、始まったらもう大変。まわりの女の子たちのわーきゃー言う黄色い歓声におののく間もなく、後ろから押されてつぶされかねない勢い。みんなぴょんぴょん飛び跳ねるし、もうどうしようかと思った。ものすごい熱気であっと言う間にみんな汗だく。どうでもいいが、太ってるのはしょうがないにしても、長い髪の毛を振り乱した女の子はちょっと迷惑。せめて縛ってきてくれればいいのに。
でも、曲もパフォーマンスもやっぱりすばらしくて、やっぱりこれからもついていきたい気分っつーか(笑)。低い舞台で見づらかったんだけど、しかるちゃんも團長も前にある機材にかなり長い間乗ってくれたりして、背の低い私にも思ったよりはずっとよく見られて満足。セットリストはいつものプラス数曲という感じかな。個人的には初めて聞いた生の「甘い眩暈」とか「恋人」(ありゃパフィー(だから元ネタはさらに古いのか)ね)とか実によかった。
間には長いMCやらコントやら入るわけだけど、これがまた(単純な意味じゃなくて)いいのよね。2ちゃんねるとかで、前の会場ではどんなことやったかとかそれなりに知ってるんだけど、それと同じところもあり、違うところもあり、その両方に、誠実さと、エンターテイナーとしての潔い覚悟が感じられるのですな。仙台のお客さんはとても素直でそれに対してメンバーが真摯に応えているのも、とても印象的でした。
そして注目すべきだったのは演奏の確実さ。この前にやった大阪公演の後で、2ちゃんねるには「演奏もMCもやっつけ仕事でがっかりした」みたいな話が出てたのを見ていたかのような確実な演奏と、途中のコントでの團長のドラムのうまさや2曲もの即興演奏に唖然とさせられました。他の会場ではそんなのがあったなんて情報は一切なかったので、團長ももちろんメンバーも何も言わなかったけど「絶対2ちゃんねる見てたに違いない」と確信した私です(笑)。なんかそういうところが実に信頼できる感じがして、改めて惚れ直しましたっつーか、カッコよすぎ(笑)。
お決まりのワンツーセブンで終わった後のアンコールは、全員がレオタード姿で、待望の「木更津メカドッグのテーマ」(ワンワン)。ちゃんと出囃子はドラマのテーマ曲なのな。で、最後はしかるちゃん撃たれて死んじゃうんだけど、「ひとつだけ助ける方法が...」と言って、みんなでSMAPの「SHAKE!」踊るという趣向。タワレコの網ジャで見てはいたけど、いつもながら踊りうますぎ練習しすぎ(笑)。着ていったブラウスが上から下まで汗に染まるほど暑かったけど、本当に幸せなひとときだった気が。大枚はたいた甲斐があるというもの。
あ、ちなみにワンナイは古い方の曲でしたね、歌詞も含めて。新録ワンナイも含め、今後の方向性にちと疑問を抱きながらの参加だったわけなんだけど、潔いパフォーマンスを見てなんか心の中の霧が少し晴れたような気分。今後の彼らの成否は、こういう演劇的なパフォーマンスを続けることに本人たちが飽きてしまわないかという一点にかかっているように思うなー。何箇所もで同じことを繰り返すわけだし、メンバーが知的であればあるだけ彼ら自身がが飽きるのも早いと思う。そのあたりをうまーくコントロールして、スケベ心をいい具合に維持できればまだまだイケる、と思いながら会場を後にしました。あーあ、楽しかった、またぜひ行きたいなー(笑)。
◆うんぽこどっこいしょ (くるり)
(2002.06.08)
2002.06.08 日比谷野外音楽堂
はじめてのくるり。開場は5時のはずなのに5時半ごろ行ったらまだ開場してなくてちとびっくり。それでも15分押しくらいで始まる。
予想してたのとはちょっと違ったけど、いやー素晴らしかった。薄暗くなってきた空に吸い込まれていく「ワンダーフォーゲル」とか「ワールズエンドスーパーノバ」とか聞いてたら不覚にも涙出そうだった。今まではあんまり考えてなかったんだけどくるりって歌詞もいいのね。私たちの生活の手触りを確実に捕らえてると思うわ。
最近のアルバムの傾向からするともうちょっとバンド色が薄いのかと思ってたので、すごくバンドっぽく演奏もきっちりしてるのを見てちと意外な感じがしたのよね。ギターバンドとしてのクオリティもすごく高いし。関西だしなんとなくグレープバインっぽいストイックさも感じたりして。アンコールの曲も決めてないとかもなんかいい。野音の開放的な雰囲気ともぴったりで、早くも今年のベストライブ候補。
◆博愛博 (中村一義)
(2002.06.10)
2002.06.09 渋谷AX
この人がライブをする、というだけで取りあえず行ってみなくちゃという気にさせるのは、松本隆トリビュート(?)のライブだかで見たパフォーマンスがあまりに拙かったからなのかな。客の熱気もなんだかすごくて、一挙手一投足に歓声が上がるのはみんな息子を見守る母のような感じなのかな(笑)。
セブンスター、キャノンボールはやっぱりすごくいい曲で、本人が楽しいのもよくわかる。私も実際胸が熱くなるところもあったし。ただ、なんというか全体として「中村一義社会適応プロジェクト」みたいな仕掛けられた感じがするのに実際ちょっと引いたかな。スーパーバタードッグの池田さん(だっけか?)とかパフォーマンスのうまい人たちに助けられて実にうまくやってたと思うんだけど、なんかうまくやりすぎっていうかお膳立てされすぎてる感じが強かったというべきか。本当は違うのかもしれないけど、ロッキンオンの偉い人あたりが彼と一緒にやれそうな人を集めて「100式」を作って、そこで本人は本当に楽しくやってるんではないのかなーとなんとなく勘ぐってしまいたくなるのは、きっと私が悪人だからなのね(笑)。でも彼の本当の勝負はこれが終わった後のような気がするわ。
音楽そのものとは関係ないところでのそういう懸念を除けば、実に楽しいライブだったと思う。若くて青いけどやっぱり「僕は死ぬように生きていたくはない」という歌詞は本物だと思うし、ね。
◆UME ROCK 02 (ストレイテナー/Smorgas/氣志團/175R)
(2002.06.25)
2002.06.25 ON AIR OSAKA
なんかこれからしばらくGIGもないし、秋のツアーとやらもチケ争奪戦はかなり激しそうなので、ダンナも韓国に行ってることだしついつい大阪まで遠征(笑)。
やっぱり関西のKISSESは熱いわん。まあみんなけっこう若い感じだったからなのか。それにしても、女の子はまだわかるとして氣志團Tシャツを着た男の子とか、コスプレしてる男の子とかちょっと不思議。やっぱ「松が好き」とか「ランマちゃんが」とかあるのかなー、と思ったり。あと、イベントとしてはセッティングに時間かかりすぎ〜。やってる時間とセッティングにかかる時間がほとんど同じってのはやっぱ辛いでしょ。
まず最初はストレイテナー。ギターとドラムって2ピースのバンドなのに、全然そんなこと感じさせないパワーがあってすごくよかった。曲もノリもよかったし。また見に行ってもいいかも。関西のギターバンドって言うとバインっぽい感じがしちゃうのは私だけかな。
次のスモーガスはラップなのね。知らなかったす。やー、ノリ自体は悪くないし、実際ノレたんだけど、MCの「俺達はさらに上を目指す」とかいわゆるオレ系の言葉がね〜(遠い目)。よく聞き取れなかったけど歌詞もそうなのかな。彼らはそれを本当に、心から、信じてるんだろうか。信じてるならかなり重症だし、信じてないなら信じてないことをわかるようにやってくれないとちとツラいかと。
で、次が氣志團。セッティング中にベレー帽?のユッキがドラムセットのチェックしてるのが見えたもんだから、KISSESたちははもう大変(笑)。まあ私たちも結局前から5列目くらいまで行ったんだけど。始まったらものすごーく押されてすっかりはぐれてしまう。途中将棋倒しになりそうな場面もあって、ちと身の危険を感じたり。それでもすぐ手の届きそうなところに翔ヤンよく見えて、やっぱ来てよかったーと思ったり(笑)。
セットリストは房総→雷電→鉄のハート→恋人→MC→ワンナイ→黒い太陽で、都合30分ってところかな。(恋人と鉄のハートは逆かも。)そのあとに127あってもよかったくらいの短さ。MCは「梅と言えば...」というお題でみんなに振って、最後は例によってしかるちゃんの巴投げ。今回は「みんなの心と体が欲しいけれど、僕には分G身Gの術が使えない」だそうです(笑)。「やっつけ」っていう人もいたけど、どうなんでしょうねー。まあああいう形式だといつも新鮮な気持ちでやるのは、本人たちが頭がよければいいだけ大変よねー。
最後の175Rも見てみたかったんだけど、帰りの時間のこともあるのであきらめて出てしまってすみません、って感じ。それにしてもお客さんの7割くらいがKISSESだったんじゃないかなー。でも関西のお客さんノリノリなんで、これならやる方もやりやすいだろうなー。まあ何にしても楽しめましたよ。やっぱ新潟GIG、行っちゃおうかなー。
◆“炎の転校生シリーズ”第2弾 (氣志團)
(2002.06.29)
2002.06.29 第43回 新潟大学黎明祭
いやー、これまでのGIGでも確かにモッシュがすごくて身の危険を感じたことはあったんだけど、今日ばかりは命の危険を感じましたよ。ちゃんと整理券をゲットしてロープで囲まれたところに入ってたんだけど、開始直前になって、そのロープが取り払われたかあるいはスタッフが許可したかで、ロープの外で見ていた人たちが一斉に入ってくる。しかも一杯ひっかけた感じのガタイのいい(ヤンキー風)の男の人がたくさん...。で、開始前にすでに立錐の余地もなく、抜け出る道もまったく確保できてない状態。
氣志團ちゃんが出てきてデリキス始まったら、右に左に押されて、いつ将棋倒しになって死んでも不思議じゃない感じ。始まったとたんに後ろから押され続けて、私たちと一緒に行っていた小学生の女の子が泣いてしまったので(あの状態じゃ無理もない)外に出ようとしたんだけど、全然ままならず。まわりにいた親切な人が「空けてくださーい」と涙声で叫んでくれたので少し道を空けてもらえたって感じだったんだけど。2曲目の雷電が終わるあたりでようやくステージ横のスペースに命からがら逃げ出す。整理券の配り方とか、整列のさせ方とかの不満はともかく、何より安全の確保ができないんじゃ、イベンターとしては失格でしょう>キョードー北陸さん。いくら学生さんを使ってるからって言い訳できないっすよ、あの状態じゃあ。私も「こんなところで死にたくないなー」とか妙に冷静に考えてしまいましたよ(笑)。私たちの後にも何人もの人たちがフラフラになって助け出されて来てたし。
それでも後の曲はステージ横から見られて、鉄のハート→恋人(いつもながらいい曲ね)→MC→ワンナイ→127→黒い太陽、かな。翔ヤンのMCも今日はいい感じだった。キッシーズじゃない学生さんとかもいっぱいいたみたいだけど、最後にはけっこう氣志團コールもやってたし。翔ヤン回転早いだけじゃなくて頭いいよねー。それにしても氣志團コールのときの「ドロタボウ」とか「フナユウレイ」とかなんでそんな妖怪の名前に詳しいんだ(笑)。
外に出てしまったせいでテントとスピーカーの隙間からときどき翔ヤンと光ちゃんが見えるって感じだったんだけど、ステージ横なので近くで見えたのはケガの巧妙か。恋人のときの翔ヤンとかこっち見てくれてた気がするしね(笑)。一緒にいた小学生の女の子が青いTシャツを着て一生懸命踊ってたからだと思うんだけど、最後には光ちゃんがわざわざしゃがんでこっちに手振ってくれたのには本当に感激。メンバーはサービス精神全開でやってくれているのに、イベンターが仕切りのまずさでぶちこわしにした感じなのよね...。GIGは楽しかっただけに、後味悪し。
◆東京スカパラダイスオーケストラ (ゲスト:田島貴男、チバユウスケ、奥田民生)
(2002.07.07)
2002.07.07 横浜アリーナ
3人のゲストにも惹かれてチケット手に入れて行ってみることに。イベントで見たことはあったけど、ワンマンに行くのは初めてかな。チケットはわけのわからないカードだか何かに応募してゲットしたせいか、センターのけっこう前の方のいい席。
ファンの子たちはすごーく熱いのね。曲が始まったとたん床が抜けるかとばかりジャンプして、踊る踊る〜。ダブルヘッダー後半戦なので、まったりしようと思っていた私はかなり圧倒されたり(笑)。
スカパラだけで数曲やってはゲストが出てきて2曲ずつ歌うという構成。聞いていてつくづく思ったんだけど、自分は「スカ」って特に好きでもキライでもないなってこと。いい曲もいっぱいあるんだけど、それはスカじゃなくても好きになるような曲なのよね。だからスカであることが前面に出てるような曲はあんまりいいと思えない。前で若い子たちが踊ってるのを見ても「そんなにいいかなぁ」と思ったり。運動神経鈍いから、スカのリズムは私にはちと速すぎるのかも(笑)。自分の中ではバラードみたいに「バラードであるってだけで30点マイナス」みたいなことはないけど「スカだからXX点プラス」ということもない。マイナスでもないけど。今日やった中で一番いいと思った曲はやっぱりアコーディオンの「きみとぼく」だったしね。
ゲストボーカル3人の曲はそれぞれ特長が出ていてよかった。やっぱり奥田民生の曲が一番ポップに聞こえるのは、3人の中では彼が一番そういう資質があるからなんだろうなー。いやー、なんにしても楽しかったけど、もうしばらくは行かなくてもいいかなと。
耳イタイし。
◆PIA 30th ANNIVERSARY QUATTRO MEETING 2002 Ver.1 (What's Love?/スクービードゥ/森広隆 ゲスト:氣志團)
(2002.07.15)
2002.07.15 渋谷CLUB QUATTRO
元はと言えば氣志團ちゃんがトリガになってチケ取ったんだけど、スクービードゥも森広隆もちょっと気になっていたのでちょうどいい機会ってことで、かなり楽しみにして出かける。
いきなりBE MY BABYが始まってゲストの氣志團。セットリストは房総→デリキス→ゴッスピ→ワンナイ→127かな。MCと言えるものはほとんどなくて、それでも40分近く(?)やっていたのは、127でのしゃべりが長かったから。ワンナイの前に「やっと会えたね。いいかい、ここはクワトロなんかじゃない。ヒースロー空港だ。行こうぜジェントルランドへ。」とか悪意たっぷり(笑)。メイジャー版ではブレイク入るところをお客さんが声合わせて歌ってるのを止めないのも面白かった。
127のしゃべりでは、いつものように伊東四朗やったあと「もしかして、飽きちっち?」とか聞いたり。この辺の、空気をちゃんと的確に捉えるところが信頼できる感じがするんだよね〜。あと「俺の謎の記事が女性セブンに出ていた。もう少し売れてからにしてくれないか。来るべきときにはすべて公開するから、でも今じゃねぇだろう。」「週刊誌の言うことなんて信じるな。ビリーブ!俺を信じろ。」とか。誰も中卒なんて信じてないと思うけどね(笑)。その他にもいろいろむちゃくちゃなこと言ってましたね。今日は翔ヤンかなりこわれ気味で面白かった。時間はそんなに長くなかったけど。
次が森広隆。テレビとかで曲聞いたことがあって、FUNKな感じにちと惹かれてたんだけど。期待に違わずよかった。声も乾いた感じが曲に合ってる。なんかスガシカオに似てるなあと思ったら、後から聞いたところスガシカオ絶賛なんだとか。納得。
そしてWhat's Love。これだけは聞いたことなかったけどスカバンドなのね。うーん、悪くはないけど特に惹かれもせず。和田アキコの「あの鐘を鳴らすのはあなた」とかカバーしてるんだけど、スカでやる理由も特に見つからず。歌はあんまり変わってないし。ホーンアレンジだったら、モダチョキの「喝采」のがずっと名曲だと思うな...、って誰も聞いてないけど。
そしてトリがスクービードゥ。CSで見ていいなと思ってたんだけど、これがすごく楽しかった!森広隆がスガシカオなら、スクービードゥはスーパーバタードッグだすな。MCもかなり芝居がかった感じで、第一声が「やっと会えたね」って、翔ヤンと打ち合わせたのか(笑)。でも翔やんは「先にイッってもいいからね」って言ってたけど(らしすぎ)、スクービードゥは「イクときは一緒だぜ」だって。こっちは趣味の問題かな(笑)。とにかく客の煽りかたとかもうまいし。乗せられて踊るしかないって感じで40分くらい運動しっぱなし。曲もノリノリで楽しい。自然に身体が動くっつーか。
終わってみれば一番印象が強かったのは氣志團ちゃんじゃなくてスクービードゥなんだよね。なんかさー、氣志團ちゃんの追っかけまがいの状態になってるわけなんだけど、氣志團ちゃんのやってるのってやっぱ純粋な「音楽」じゃないと思った。スクービードゥみたいに無条件に身体動かないし。逆に純粋な「音楽」じゃないところに、強く人を惹きつけるものがあるんだろうなー。
◆Rock in JAPAN FES 2002
(2002.08.12)
2002.08.11 国営ひたちなか海浜公園
3日目のラインナップがなんかすごくよくて、ついついチケット取ってしまって行く羽目に。秋には行ったことあるけど、真夏の野外のフェスは初めてでかなり緊張して出かける。
前日は事故渋滞があってお目当てのアーチストに間に合わない人続出ということで早めに出たんだけど、特にそういうこともなく開場の9時前後に着いて入場。とにかく信じられないくらい暑くてどうしようかと思ったんだけど、レイクステージの方でテントの下の日陰をギリギリ確保してオープニングのヘルマンを待つ。
ヘルマンが始まるときに兵庫さんのオープニングの挨拶があったんだけど「もう何年もプッシュしている」ってその説明はどうなの?と思ったり。それでもヘルマンではすごい盛り上がりで楽しかった。ウルフはステージを降りて、こっちの方まで来ちゃってたし。あの歌詞であの曲でなんか頭よくてちょっと近寄りがたい?って感じなんだけど、ウルフのおかげでおバカ度が高まって実によし。
次はグラスステージまで行ってくるりを見るか、バタ犬(スーパーバタードッグ)にするか悩んだんだけど、くるりはこないだ見たしせっかく日陰にいるからということでバタ犬の方を見ることに。ファンクノリなのは知ってたけど、演奏もものすごくうまいのね。MCもそうだけど。デビュー当時は好きで買ってたのに最近すっかり遠ざかってたので、知ってる曲はシングルチューンのコミュニケーション・ブレイクダンスとか烏龍茶くらいだったんだけど、十分楽しめたわ。日差しがあそこまで強くなかったら出ていって踊ったのに。バタ犬の最後の曲を途中まで聞いたところで、グラスステージに移動する。
歩いていくグラスステージは思ったより遠く、歩いている途中でかすかに聞こえてくる「ワールズエンドスーパーノヴァ」についつい急ぎ足になったり。でも最後の「ワンダーフォーゲル」聞けて感激。やっぱくるり素晴らしいわ。バタ犬もよかったけど、こっちも見たかったとちと後悔したり。くるりが終わったらバインが始まるまで待とうと日陰を探すも本当に野原で日陰はほとんどなく、それでもPA用のテント脇の日陰になんとか場所を確保して待つ。
バインはリーダー復帰してから見るのは初めて。ちょっと見ない間にまたすごくなってる気が。なんかカッコよさのレベルが違うね。セットリストもいつもより渋めじゃなくて、けっこうフェス仕様だったかな。久しぶりの「南行き」が聞けたのがよかったかな。最後に田中君が「この曲の歌詞の意味が伝わることを信じています。」って言ってやったのもなんだかよかった。バンドとしての貫禄みたいなものが感じられた。
バインの終わった後は、もしかしてキリンジの最後に間に合うかと思ってまたレイクステージの方に戻ると、案の定キリンジは最後の曲。次がつじあやのってことでちょっと弱いのかグラスステージに向かう人多し。つじあやの以降は特に強く見たい!って人が少なかったのでレイクステージのテント下でぼちぼち曲を聞きながら過ごす。つじあやのはちょっと趣味じゃなく、途中でトイレ行ってしまったり。
次はYO-KING。相変わらずのノリで楽しめた。その次は曽我部恵一。サニーデイもそんなに好きじゃなかったし、これもちょっと...という感じか。イマイチよさがわからないのよねー。あ、このときにバインのみなさんがお客さんに混じって聞きに来ていて、嫌みじゃなくピースフルな感じでよかった。それまではものすごーく暑かったのに、このころから急に霧が出て寒くなってきた。
レイクステージのトリは奥田民生の弾き語り。あまりの寒さに薄着で行ったダンナがかわいそうだったので、2曲目の「さすらい」を聞いたところで帰路に付いたんだけど、後からのレポートを読むとゲストはYO-KINGさんで、真心の曲をデュエットしたり、イージュー★ライダーやアンコールですばらしい日々をやったとか。もうちょっと我慢すればよかったとちょっと後悔。まあカゼも引かずに無事帰れたからよかったと言えばよかったけどー。
野外フェス初参加だったんだけど、それでもお祭り気分でいろんなバンドが見られたのですっごく楽しかった。あと警備や会場のスタッフもすごーく感じがよくて配慮が行き届いているのには驚いた。3年目だからいろいろと過去の経験が生かされてるのかな。ダンナは来年は3日間全部行きたいんだそうな。今年で感じもわかったから、行ってみるのもいいけど、本当に行くんかな?(笑)。
◆Rockだぜ! 外伝
(2002.08.25)
2002.08.24 マリンメッセ福岡
氣志團ちゃんの他にも奥田民生、スカパラなんかが出るってことで、イープラスのプレオーダをダンナが当ててくれたので、参戦することに。
会場はなんか会議場風なのね。ほとんどがアリーナ席だったんだけれど、私たちはその後ろ、ステージ正面のスタンド席。近くじゃないから小さくしか見えなかったけれど、階段状で見やすいし、大きなモニターはあるし、もちろん椅子もあるし、スタンドにして大正解。
一番手は予想に反して(笑)奥田民生。この間のフェスのときとは違ってバンド編成だったので、それはそれで楽しめて良かった。新しいアルバムからの曲が多かったのかな。「時間が短いので」と言ってMCはほとんどなくてビール飲みながらの50分くらい。ハード目な曲が多いのもいいね。
次は氣志團ちゃんと信じて疑わなかったら、なんと175R。この間のUME ROCKのときには聞き逃したのでけっこう楽しみにしてたんだけど、ちょっと思ったのと違ったかな。こないだのQuick Japanで翔ヤンが「昔はブルーハーツだからあの熱さが許されたところがあったけれど、今はみんながさわやかに熱い」って言ってたように、175Rも「熱い」んだよねー。歌もMCも。やっぱり私も古い世代の人間なのか、そういうの聞くとちょっといたたまれないところもあり。
翔ヤンがそこで「自分たちはさわやかに熱くはなれなくて、どうしても過剰になってしまう」って言ってたのがすごいよくわかるのよね。歌ってるのは同じく熱くてクサい内容なんだけれど、それに対する彼らなりのエクスキューズがあのリーゼントであり学ランでありダンスなんだと思う。私に取って受け入れられるかどうかの境目は「自分たちのやってることは恥ずかしいことだ」っていう自覚があるかどうかで、奥田民生だったらあのぶっきらぼうとも思える歌い方に、GRAPEVINEだったらあの媚びを排したストイックさに、それを感じるわけなんだけど、今までに見たこともない形でその「恥ずかしさ」を提示してくれたのが氣志團ちゃんで、私はそれに参ってしまったってことなんだろうなー、なんてね。175Rを聞きながら思ったり(笑)。
で、次がお目当ての氣志團ちゃん。セットリストはいつもの、というべきスカイラインファントム→雷電→デリキス→ワンナイ→127。9月4日発売だから「恋人」やるかと期待してたのにやらなくてちとがっくし。会場が今までに見たどこよりも大きくて、走り回るだけでちょー大変そうだったし、時間もけっこうきびしかったみたいだからしょうがないんだけど...。あ、そうそう、髪切った翔ヤンはたしかにガッちゃんでしたな(笑)。127の中でちょろっとあったMCでは「下馬評では来年消えるアーティストの1位に上げられてることも知ってる」って言ってたかな。デカい会場だったせいか、初めてのポテトちゃんも多かったみたいで一挙手一投足が受けてたような。こないだのクワトロのときみたいにワンナイのブレイクのところで歌うのやめても、あんまりみんな歌ってなかったみたいだったし。久しぶりに見られて満足は満足だけど、時間が短くてわたし的には不完全燃焼かな。イベントだとセットリストもけっこう決まって来ちゃうんだけど、違う曲もやってほしいなー。ルシファーとか甘い眩暈とかね、ってぜいたくか...。
その次がケツメイシ。これもちょっと思ったのと違った。ついでにこれについても語っちゃうけど(笑)、こういうヒップホップ系(でいいのかな?)ってまずトラックがいいかどうかが私にとっての第一条件。泣けるコードで全体を持っていけて初めて(歌があればメロディ、なければ)リリックが評価の対象になるって感じかな。ケツメイシはトラックも思ったほど好きになれず、しかもちとオレ系。コード感といいプチDragon Ashという感じか。オリコン1位らしいけど、イマイチ理解できず。ちなみに上記のような私の趣味にかなうという意味では今んとこKick the Can Crewがダントツかも。
最後がスカパラ。横浜アリーナで聞いたときにはあんまり楽しめなかったんだけど、今回は谷中さんの説教がちょー短かったせいか(笑)、あるいは氣志團ちゃんが短めだった不満を解消したかったせいか、すごーく楽しくて踊りまくった。まわりもかなり盛り上がってたし。最後のアンコールは奥田民生と例の曲もやって。もう一度聞けると思わなかったから大満足。飛び跳ねた足の疲れも気にならず(笑)。
◆俺達いつでもロックバカ!ツアー
(2002.09.19)
2002.09.15 CLUB CITTA'
ニューロティカ、ロリータ18号、ゲルググに氣志團じゃない木更津プラスチック少年帯という4バンド?の出演。ロティカ主催のツアー初日なのかな。一応プラスティック少年帯が目当てではあったんだけれど、ニューロティカはさすがに楽しい。キャリアの分だけちゃんとわかってる感じがいいね。
ロリータはボーカルの声がちょっと苦手。元々女性ボーカルは苦手なんだけど、この人の声は超音波みたいに耳に来る感じでイタかった。MCもなー...。
ゲルググはなんとなく想像してたのとちょっと違った。もっとハードなのを想像してたんだけど、意外に楽しめた。こっちのMCは関西ノリで無理なく聞けたかも。
ここまで3バンドは全部キッチリ30分だったので、プラスティック少年帯もそうかと思っていたらなんとこれが1時間以上。楽器がないのは予想してたけど、ここまで芝居だったとは...(笑)。おまけに前半はまったりした感じの座り芝居だったので後ろの方に陣取っていた私たちはほとんど見えずちと残念。後半翔ヤン(じゃなかった、神無月あかね?)が出てきてからは芝居も動いて楽しめたからいいけど。それにしてもあのサービス精神には恐れ入りました。最後のビデオはかなり凝ってて面白かったし。
でもやっぱりプラスチック少年帯の方は「おまけ」感が強いよね。氣志團ちゃん好きだから楽しめるけど、そうでない人が見たらイマイチなのかもと思ったり。氣志團ちゃんのときとは違って、グッズもあんまり欲しくならないしね...。お祭りとしてはとっても楽しいんだけど。
◆SPACE LOVE SHOWER 2002
(2002.09.22)
2002.09.22 日比谷野外大音楽堂
なかなかいいメンツが揃ってるなーと思ってチケ取ってみました。降水確率60%というお天気だけが心配だったんだけど、悪い予感はまさに的中。
事前に「オープニングは大物アーチスト、ミスターX」という話を聞いてたので、私はなんとなく桑田佳祐かなーとか言ってたんだけど、ダンナは「元ちとせが出るからスガシカオとか山崎まさよしなんじゃないの?」というので、私もそうかもねーと思ってた。でもフタ開けてみたら、私の勝ちじゃん、みたいな(笑)。桑田佳祐アルバムのプロモーションでしたね。なんだかんだで実は生で聞くの初めてのような。まあ曲はそこそこでしたが、まわりを固めるメンツといい、パフォーマンスはさすがですな。
次はHY。なんとなく思ってたのと違った。どう違ったかと言われるかとむずかしいけど。あんま沖縄とか強調しないほうがいいんじゃないかなーと思ったり。
次はKick the Can Krew。これも初めてだったけど3MC+1DJって編成だと、他のバンドに比べてステージ広い広い。まあ思ったとおりだけれど、やっぱトラックのコード感が好みなので飽きずに聞けるかな。
そして次がお目当てのスクービードゥー。ボーカルのMCの煽りも楽しくノリノリのステージ。気分悪くなってた私が立ち上がって踊れるくらい楽しかった(笑)。ダンナによるとボーカルのキャラはエレカシ宮本っぽいとのこと。言われてみればそうかも。うちに帰ってきてCD聞いたけど、なんとなくまとまってしまっているCDよりライブのがやっぱ全然いい。ワンマン行ってみてぇ。
ここで雨も本格的に降ってきたんで、体調の悪かった私はここで退散。その後のMO'SOME TONEBENDERは見られなかったけど、それ以降は家でスペースシャワーでTV参戦。奥田民生、元ちとせ、LOVE JETS、バタ犬(途中からモー娘。ゴマキ特番とザッピング(笑))。まあ現地で見られればよかったけど、特に見逃してしまったってものはなかったかな。
まさに夏の終わりのお祭り気分のイベントなんで、来年もメンツがよければ行ってみたいところ。
◆LIQUIDROOM 8th ANNIVERSARY FINAL
(2002.09.29)
2002.09.27 LIQUID ROOM
前々から行きたかったポラリスとリトルクリーチャーズが出るリキッドルーム8周年のイベント。リキッドってもっと前からあるような気がしてたんだけど、私のカン違いかな。
まずリトルクリーチャーズ。うちにたぶんアルバム2枚くらいはあって聞いてると思うんだけど、そのときは全然ひっかからず。でもすごくいいのでびっくり。もっとストイックで静かな感じだと思ってたら意外に熱いのね。もちろんノリノリというよりは、クールに熱い感じで実に楽しかった。ドラムとかすごいカッコいい。やっぱり偏差値高いっつーか、音楽的に豊かよね。ジャズっぽいところもあるせいか、お客さんがちとスノッブな感じなのは気になった。演奏中に声かけたりするのはどうなの?せっかくみんな楽しんでるのにー。
そしてお待ちかねのポラリス。思ったよりピコピコぎゅいんぎゅいーんなのね。最初ハウリングしてるのかと思った(笑)。もうちょっと静かな感じかと思ってたのでちょっと意外。それでも1曲目から素晴らしくて涙が出る。来月発売のアルバムに入ってる新曲だとか。オオヤさんのボーカルも空から降ってくるようだし、ベースは下からブンブン鳴っていてなんだかすごい。音楽がシャワーのように降り注いでいる感じ。既発の曲と新曲とのバランスも実によくて思う存分楽しんだ。もうちょっとで氣志團ちゃんの追っかけやめてポラリスの追っかけしようかと思ったくらい(笑)。
それにしてもドラムの坂田さんって坂田明さんの息子さんだって最近知ったんだけれど、お父さんとは見た目も声も全然違うのね。細面でカッコよくてびっくり。
その日行けるかどうかわかんないんだけれど、会場売りの11月のワンマンイベントのチケットとポラリスTシャツを思わず購入。それでなくても引越やGIGで会社休みがちなのにどうするんだー。
こんな素晴らしいライブが3000円ってイベントとは言え破格だわー。やっぱり東京って素晴らしい!と実感。あ、「時の人」ナンバガ向井さんもいらしてたのを帰りにお見かけしたのも一興。
◆氣志團現象IV(完結編)〜房総与太郎行進曲〜
(2002.10.03)
2002.10.03 YOKOHAMA CLUB24
いやー、ついにやって参りました、氣志團ちゃんのツアー。初めてのライブハウスだったんだけど、すごく小さいのね。開場時間に間に合わなかったけど、前から7列目くらいで見られた。舞台もけっこう高くて翔ヤンの顔も表情もすっごくよく見えた。最前近くはかなり押しつぶされてたけど、私のいるあたりは混雑しすぎずなかなかいい感じだった。私もけっこう踊って汗かいてたけど、隣のデブ女が汗だくでちとうざかった。
セットリストはいつものイベントのものに加えて新曲(たぶん)2曲。新曲はラップとは言わないけどちょっとしゃべりっぽいのと、アンコールでやったロック→レゲエ→ロックみたいな感じの曲で、なかなかアグレッシブ。そのアンコールでやった方の曲が次のシングルなのかなぁ。本当はルシファーとか涙BOYとかすっごく聞きたかったんだけど、やらなかったのは残念。でもつくづく「愛と平和」っていい曲だわと思ったり。(きっと誰も賛同してくれないと思うが)なんとなく歌詞がYO-KINGさんぽいのよね。
MCはそんなに長くはなかったけど、でもそこそこ新ネタもあり(コントなのか?(笑))けっこう楽しめたかも。何よりあの覚悟を決めた感じのサービス精神には毎度ながら脱帽。前の方の人たちの上げた手にさわったり、こぶし上げてる人にはわざわざ合わせてくれたりして心遣いがニクいニクい。なんか、その覚悟の潔さを見たいあまりに何度でも足を運んでしまうのかもしれないなぁ。
◆氣志團現象IV(完結編)〜房総与太郎行進曲〜
(2002.10.27)
2002.10.27 日比谷野外大音楽堂
今回のツアーでは最大の会場である野音で、東京は1回だけの公演ということでイヤでも盛り上がるというべきか。私はダンナが当ててくれたHP先行のチケットがB5列とかなり前の方で、しかも翔ヤン側でラッキー。関係者席には高田文夫やクドカンのお姿も。
始まりはワキガ汁の方々が出てきて、その後サイレンが鳴って各通路からフロント2人を除く4人が消火器を持ってステージに駆け込んでくる。私は通路沿いの席だったからトミーちゃんにさわろうと思えばさわれたのに、何となくタイミングを逃し残念だった。2段構造になっている舞台の上段から消火器を持ったフロント2人が登場して始まる。
セットリストも横浜のときとはだいぶ変わっていて、房スカやらなかった以外はいつもの曲はほとんどやった上に、新曲1曲(ボーイズ・ブラボー)と甘い眩暈、ルシファーズハンマーまで。サービスしすぎなんじゃないの?と思うくらいのサービス。たいていは「あれ聞きたかったのに〜」と思い残すこと多く会場を後にするんだけど、さすがに今日はそれは全くなくて、大満足だった。
アンコールは全員が白の学ランに着替えてきたところで、やっぱり風雲松塾。翔ヤンが「ウザオ」となって不要とされるところとか、このあたりの段取りっつーか、シチュエーション作りがうまいよね。ウザオが出てきたところで、光ちゃんがマエストロの朝焼けBANZAI。光ちゃんが指揮してみんなが演奏する図はよく考えたらドリフよね。その後は(ついに!)涙BOY涙GIRLやってくれて、ちと泣きそうになった私(笑)。前回AXでは声ひっくり返ったりしてイマイチだったというこの曲はリベンジなのかな。アンコールの最後は黒い太陽。
背の低い私はいつもだったら見るのをやめて踊るところなんだけど、野音って段差があるし席がけっこう前の方だったから、今日は踊りはそこそこにして思いっきり翔ヤンを目に焼き付けることに専念(笑)。
いつものGIGがやっつけとは言わないけど、なんか今日は気合いが全然違った気がする。曲間のMCもいつもと比べたらすごく少なくて、今日は「音楽で行きます」って感じだったのよね...。演出も、煙使ったり、水が噴き出したり、ニセ翔ヤンがでてきたり、網走J.J.が出てきて踊ったり、金色のテープ(持って帰ってきた)が飛び出したり、いつにも増して祝祭感強し。途中でお水吹き上げたところで、翔ヤンと光ちゃんはカラーの学ランに早変わりしたり。なんかそれ見てたらものすごーく楽しいんだけど、楽しすぎてなんかちょっと哀しくなってしまったり。この覚悟を決めた刹那な感じが、曲の切なさと相まって何だかたまらん。翔ヤンのMCも必要以上に受けを狙うこともなくって、すごくよかった。それにしてもお金のかけ方が他の会場とは全然違って、内容には金額の差以上の差がある気が...。アンコールで12月1日の渋公追加公演の発表してたけど、ぜってー行きてぇ。チケ争奪戦を考えるとかなりユウウツなんだけど。
◆JAMIROQUI
(2002.11.01)
2002.10.29 日本武道館
ここんとこしばらく行ってなかったんだけど、今回を最後にしばらく来ないので昔の曲満載って聞いたので行ってみた。でも思ったより古い曲やらなかったような。中期以降の曲ばっかりだったかも。新曲もやって「See you next time」とか言ってたしなー。プロモータの売り文句だったのか。
一時代を築いた人が次に行くのはなかなかツラいよな〜ってところ。古い曲の方がやっぱり盛り上がるしね。まあ、日本人受けするカワイイ感じだし、今後も少なくとも日本では全然売れないってことはないと思うけど、以前の売れ方からするとちょっと寂しいかも。
◆氣志團現象IV(完結編)〜房総与太郎行進曲〜
(2002.10.31)
2002.10.31 岐阜モダンカフェクラブ
友人から運良くチケを譲ってもらうことができたので、引越にかこつけたお休みを取って岐阜へ。田舎のライブハウスとはこのことね。岐阜/新岐阜駅からバスで20分以上?かかって、着いたところは国道沿いではあるけれど、畑か田んぼの真ん中って感じ。何に驚いたって特攻服やコスプレ(赤や白のセーラー服)の方々の多いこと。しかも特攻服はGIG用じゃなくて本物だったりする(笑)。やっぱ田舎だからなのかなぁ。でもさー、翔ヤンのインタビューとか読むと「コスプレとかしてきてくれるのはうれしいにはうれしいけど『それはちょっとちがうんじゃないか』と思います。」と(何度か)あんなにはっきり書いてあるのに〜、てめえら読んでねぇのか?と思ったり。
整理番号はギリギリ2桁だったので3列目くらいに陣取ってたんだけど、だんだん押しやられて後ろの方に。族っぽい男の人が後ろからむやみやたらと押してきたので、私も腹が立って飛び上がるついでに足踏んでやったり(笑)。
会場が体育館ぽく2階があってそこから登場したり、途中でそこに行ったりするのが普段と違うかな。翔ヤンのリーゼントが始まってけっこうすぐ崩れかけて、MCのときに光ちゃんがスプレー持ってきて直してあげてるのがかわいかった。MCはハロウィンネタで、翔ヤンのトークもなんだか変なテンションで面白かった。やたらいろいろ声をかける人とかいてちとうざかったけど。あ、途中でトミーちゃんの投げたピック拾った。うれしくなくはないけど、どっちかと言うと翔ヤンの方がよかったかも...。
セットリストはわりに野音に近かったけど、いつもやらない曲はやっぱりやらなかったかな。でもアンコールでRUN☆BAKURATEN☆RUNやった!これは横浜でも野音でも聞けてなかったから(7日間戦争の仙台ではあったような)かなりうれしい。特攻服の人たち怖かったけど、行ってよかったかなと。
◆FC PIA I wanna be ROCK STAR 〜トランペットを吹く俺を港で見かけてもあの娘の行方はたずねないでくれ〜 氣志團×グループ魂
(2002.11.11)
2002.11.08 ベイサイドジェニー
大人計画好きな私がライブにも行ったことのあるグループ魂と氣志團ちゃんが関西ぴあのイベントで対バンとなれば、行かざるを得ないでしょう。
まず最初はグループ魂。最初はとびだせボーイズがらせん階段から下りて客席を通って舞台へ。2階から見ていると人の流れがものすごい。とびだせボーイズの最初の曲は1月の紀伊国屋ホールのときと同じだったかも。その後クドカンも出てきて軽いコントをやってから本編へ。とは言ってもコント織り交ぜつつなんだけどね。もうすぐアルバムが出るせいか、前にブリッツで見たときより普通っぽくなってたかも。でも曲は相変わらずインディーズっぽくてくだらな面白い。さすがですな。全部で1時間近くやったかな。途中のなにげなトークもクドカン節炸裂。それにしてもクドカンや阿部サダヲはもうほとんどアイドルみたいにきゃーきゃー言われるのがすごい。前のブリッツのときにもそう思ったけど、今回はさらに輪をかけてすごかった。
で、氣志團ちゃんはわりにいつもどおりのセットリスト。因縁浅からぬクドカンとの対バンのイベントなので、もう少しスペシャルなことをやってくれるのかと思ったら意外に肩すかし。MCもあんまり長くなくて割にスッと終わってしまってちと不満だったり。
それでも明星さんの日記にこのイベントに関してクドカンと打ち合わせをした、とかあったのできっと何かあるに違いないと思ったら、案の定学園もののショートコント。これがものすごーく面白かった。どこまでが段取りでどこまでがアドリブかよくわかんなかったんだけど、話題のびみょーさがさすがクドカンっつーか。三宅さんの女装セーラー服もおいしいとこ持っていってたし。あれだけフリにX JAPANを持ってきておいて、最後はPOISONかよー(笑)。しかも途中で松に「言いたいことも言えない」とかさんざん言わせていたのがフリだったとは...。エンディングで投げたサイン入りボールが欲しかったけど、そこまで言っちゃぁぜいたくってもんよね。とにかくええもん見せてもらいました。
◆Traveling Home Tour 2002 (Polaris)
(2002.11.24)
2002.11.24 青山CAY
ポラリスの追加公演。最初はリキッドの方を取っていたんだけど、平日に行くのが厳しかったのでこちらを取り直しました。追加だからってわけでもないんだろうけど、狭い会場はかなりの熱気。
それにしてもやっぱり素晴らしいっす。1曲1曲が長いからというわけでもないんだろうけれど、聞いてるだけでフワフワしてきちゃう。CDもいいけれど、ライブはイントロや間奏が全然違ってまた面白かったり。中でも途中の坂田さんのドラムソロは圧巻!私はジャズとかのソロって始まるとすぐ飽きてしまって好きじゃないんだけど、今日の坂田さんのは長いのに全然飽きなかった。なんだか歌うようにドラムたたいてるって感じなのよね。ドラムたたきながらエフェクタ操作して、コーラスも入れるなんて神業に近い気が。それでいてあの線の細い感じが実にカッコいい。なんだか惚れ惚れ(笑)。
今日も低音はブンブンとすごかったけれど、あんまり無理矢理低音効かせなくてもいいかもと思ったり。それでもってダブっぽいところがフィッシュマンズっぽいと言われてしまうのかなーと思ったり。わたし的にはオオヤさんの素直なメロディラインと、坂田さんの色っぽいドラムあってこそのポラリスって感じなんだけど。フィッシュマンズのときには受け入れがたかった何かがきれいになくなってるのよね。それが何か?と聞かれるとすごく困るんだけど。
客層がなんだかジャズっぽかったり、あるいは自称最先端(笑)だったりするのはご愛敬。世間的には音のシャワーを浴びるっていうのがいいみたいなことになってるのかもしれないけど、わたし的にはちょっと違うんだけどなー。まあそれを差し引いても好きなのは確かなんだけど。ということで、これからもときどきは行かなくては、と改めて思いましたです。まさに出会えて良かったって感じ。
◆PINKIE'S ROCK SHOW (Hermann H. & The Pacemakers)
(2002.12.02)
2002.11.29 赤坂BLITZ
フェスなんかでは2回ほど見たことあったんだけど、ワンマンは初めて。私もダンナも今年は大注目のバンド。5月のライブは氣志團ちゃんとかぶっててあきらめ、今回は先にチケ取ったキリンジと重なってたんだけど「今見るならヘルマンでしょ、やっぱり」というダンナのひとことでこちらに行くことに。客席は若い女の子たちの熱気がなんだかスゴい。
ヘルマンの魅力って説明しづらいんだけど、ひとことで言うと「バカじゃない初期衝動」。初期衝動を表現するときには、「初期」なんだから「バカである」方が伝わりやすいし、有利だと思うのよね。実際「バカゆえの思いの強さ」みたいなものもあって、そういうものに心動かされることって多い。でもヘルマンはそうじゃなくて、「考える」ことを知っている人たちが、その上で力強く初期衝動を表現してる感じがする。別に慶應のサークル出身だから、とかそういうこととは関係なく、ね。
メロディとか明らかに変で、たぶん音楽理論とかやってる人だと絶対やらないようなこともたくさんやってるんじゃないかな。一見頭でっかち風なんだけど、それがちゃんと初期衝動に裏打ちされていて、独特のニュアンスで伝わってくるのがすばらしい。
今回はツアーファイナルでViewsic生中継ってことでカメラも入って、3150円とは思えないくらいのセットとネタ(?)。結構古い曲もやったみたいで知らないのも数曲。それでもダンナが着メロにしている「言葉の果てに雨が降る」はやっぱりダントツによかったけど。
いやー、今見といてよかったって感じっすよ。来年以降大バケするか、大コケするかどっちかって感じで中間はないと思うんだけど、今のところは上昇気運、ですかね。
◆氣志團現象IV(完結編)〜房総与太郎行進曲〜
(2002.12.02)
2002.12.01 渋谷公会堂
ついにやってきてしまいました。渋公追加公演。1階5列だったんだけど、1列目にはカメラ用のレールがあって、実質4列目。しかも私の隣の通路の前あたりに翔ヤンのマイクというベストポジション。
オープニングから映像使ってスペシャル感満載。ドリフばりの回り舞台に乗って出てきた氣志團ちゃん。よく見ると人数異様に多いじゃん(笑)。モー娘。の曲に合わせて「努力!未来!for beutiful stars!(あってる?)」とフリをしたあと(このバカにしぶりがたまらん)1曲目のゴッスピへ。日比谷のときと同じように上下二段になってる舞台。上に上がると私の席からでもけっこう遠くに感じる。
前半はけっこうさくさく曲をやった気が。珍しいところではルシファーとか暁がよんでるとかかなー。メンバー紹介はいつものパターンと全然違った。トミーちゃんによる仕切り。翔ヤンはいなくて、翔ヤンをかたどった「オフィス男闘呼塾特製ストレス解消人形」ってのが出てきて、みんなが翔ヤンの悪口言いながら殴るとちゃんとSEも付くってのが笑える。
結局光ちゃんは翔ヤンの悪口は言えなくて(しゃべれないんだからある意味当たり前か)トミーちゃんに追い出され、トミーちゃんは新しいバンド作ろうとするんだけど、ハリセン持った翔ヤンと光ちゃんが戻ってきてトミーちゃんに仕返し、というかなり長めの手の込んだコント。トミーちゃんのバンド「野望の王国」の新曲が、ロック風なバックトラックに「恋人はサンタクロース」や「私がオバさんになっても」の朗読ってのも面白かった。
でも長いコントのせい?で曲数はかなり少なめ。コント終わったあとは、ワンナイのあと127で本編終了。アンコールは回り舞台の向こう側でのベタベタなコント(ワキガ汁の方々なのかな?)。竿で吊り下げてた巨大なたらいが落ちたところで舞台回って、白い学ランのメンバー並んで光ちゃんの指揮で朝焼けBANZAI。日比谷のときにも「これってドリフよね」って書いた気がするが、もう今日はサルが見たってドリフってわかるでしょう。
アンコール2曲目は、日比谷と同じく涙BOY涙GIRL。うう、いつ聞いてもいい曲だわ。「NO GRADUATION!」ってまさに氣志團ちゃんそのものやんけー。歌詞もさー、いいのよこれが。『淡い恋も甘い夢もいつか忘れちゃうけど、忘れられないのは君の吐息』って正しいじゃん、明らかに。バリバリのアイドル歌謡風な歌詞なのに、その辺絶対踏み外さないところがすばらしいよねー。そして「止まれ涙〜止まれ震え〜止まれ時よ〜」って転回がまた絶妙...。卒業ソング史上に残る名曲だと思うんすけどね。あー、ついつい語ってしまった(笑)。アンコール最後は意外にも「鉄のハート」。
最後は映像で、氣志團ちゃんがワルガキだったのが、更生して立派なバンドになるまでのドキュメンタリーと恩人の事故死、って嘘かほんとかよくわからないストーリー。私は真っ赤な嘘だと思ってるんだけど(笑)。
帰り際会場外では、来年春から夏のホールツアー「氣志團転生。」のチラシ配ってた。うーん、ホールですかぁ...。もちろん何回かは行くと思うけれど、なんだかフクザツ。もうライブハウスじゃ見られないのかなー。思い返してみれば、今日の翔ヤンのMCはなんだかしっぽつかまれたい風だったのも気になるところ。氣志團現象「完結編」の意味をしみじみ考えつつ、家路についたのでありましたとさ。
◆WILD SKETCH SHOW (SKETCH SHOW)
(2002.12.16)
2002.12.09 SHIBUYA-AX
コーネリも参加ということで、取りあえず行っとくかって感じのスケッチショウ。なんか客の年齢層もそれらしくかなり高め。この日はジョンレノンスーパーライブがあって、教授が来ないのは最初からわかってるのが前日とは違うところかな。前半がコーネリとかが入ったアコースティックバージョン。後半がおじさん二人のDJタイム?っつーか、これってビートニクスのときと逆の構成なのか(苦笑)。
うーん、なんかあんまりピンと来なかったなぁ。客は明らかにYMOライクなものを求めて来ているわけで、そこでYMOネタを小出しにした曲をやってやや受けっていう構図はどうなのかしらん。最後の中国女が一番盛り上がるっていうのもねぇ。一緒に行っていたwann代表も言ってたように、それだったらいっそのことちゃんとYMOやっちゃえばいいのに。それだけYMOがビッグネームなわけで、客もご本人たちもその呪縛から解放されてないのかなーと思ったり。そこに提示される「音楽」だけをどちらも純粋に楽しめないのはなんだかよくないね。あとコーネリをパシリっぽく使うのもしゃれになってるようでなってないっつーか。
◆electraglide 2002
(2002.12.16)
2002.12.13 幕張メッセ国際展示場
クラフトワークが来るってことで舞い上がったダンナと一緒に出かける。オールナイトのイベントはこの歳にして初めてかも(笑)。
テクノ系のイベントということで踊る気マンマン(?)の若者とクラフトワークって構図がどうなんでしょ。最初は盛り上がろうとしてた若者たちも途中で勢いを失ってた感じだし。「テクノ」というくくりで一緒にするには無理があるような。たぶんスタッフに好きな人がいたんでしょうねぇ。それとは別にうちのダンナみたいな一群もいて、「電卓」は歌ってたらしい。私のまわりではあんま歌ってる人いなかったけど。
たっぷり1時間半、セットリストは知ってる限りの曲をやったような気が。もうこれで全部終わったと思ったら、アンコールも出てきて「MUSIC NON STOP」もやったし。でもアレンジは古いのと違って妙にイマドキっぽくなっていて、それがファンにも若者にも中途半端だったかも。
それにしても、イベントに来ていた若者たちにはどう映ったのかちょっと不思議。おじさんたちが熱狂してる意味もたぶんわからないと思うし、でもわからないのは彼らの責任じゃないわけだしねー。わたし的には久しぶりにええもん見せてもらった感じだったけど。
その後のスクエアプッシャーも聞いてみたかったけど、睡魔には勝てず床に転がり爆睡。まりんのライブはちょっと見ただけで帰って来ちゃったけどけっこうよかった。曲の雰囲気は違うけどステージのしつらえは瀧のいない電グルって感じだったかな。全体的にまったりした感じのイベントで寝てもよし、起きてもよしでけっこう楽しめた気が。幕張もうちょっと近いといいのに。
◆氣志團現象IV(完結編)〜房総与太郎行進曲〜
(2002.12.28)
2002.12.23 那覇ダンスクラブ松下
氣志團ちゃんのツアー大ラスは沖縄。連休中ということもあり、遊びもかねて行って来ました。開場はなんだか昔のキャバレーっぽくレトロな感じ。真ん中には超特大ミラーボールとかあったりして。翔ヤン側前から5列目くらいを確保してたんだけれど、始まってみたら例によってものすごーく押されて、じりじりと後退。流されないように踏ん張ったんだけどー。特攻服にコスプレ、とにかくタチの悪い客多すぎて、ちと気分悪くなる。曲聞きに来てるんじゃなくて、明らかに押すのを楽しんでるだけでしょー、お前らっつーか。ここまでになると来年はホールツアーってのもそれはそれでいいかもと思っちゃったり。
セットリストや演出は渋公とほぼ同じ。クリスマスってことで、ジングルメリークリスマス(だっけか?)とかって、ジングルベルともう1曲何かを組み合わせたような曲をやって、翔ヤンがスプレーで雪降らしてくれたりもした。トミーちゃん仕切りのコントは「野望の王国」ではなくて「黒ミサ」だったかな。それがクリスマスソングのフリだったと思う。そのあたり微妙に変えてるのも面白い。殴られる翔ヤン役の人形「オーライ君」になって出てきた翔ヤンが、SEに合わせて「オーライ」って口パクするのもかわいかったし。
でも最後だから何か特別なことするのかと思ったら、意外にそんなこともなくあっさり。例のビデオもちゃんと流して、「氣志團転生」の告知して終わり。でもなんかメンバーもさわやかそうな顔してたし、最後の「鉄のハート」ではみんなすっごく楽しそうだったし、なんだかよかった。沖縄まで来た甲斐があったと言うモノ。
これで氣志團ちゃんとしても一段落で、来年からまた新たに始まるってことなんだろうなー。4月のツアーまで見られないのはちと寂しいが、ラジオでも聞いてガマンするか...。
◆「路上のハードボイルド」発売ライブ(Scoobie Do / デキシード・ザ・エモンズ)
(2002.12.28)
2002.12.26 YOKOHAMA BAY HALL
「路上のハードボイルド」買ってあたったので、行って来ました。場所が駅から遠いせいもあってか、お客さんはそんなに多くなく、けっこういい位置を確保。
まずデキシード・ザ・エモンズ。名前はもちろん知ってたし、梁山泊とか出てるの見たこともあった(笑)んだけど、曲ちゃんと聞いたことなかったんだけど意外に楽しめた。もちろんスクービーに近い感じもあり。何と言っても素晴らしかったのが、みなさん若くない(?)せいかとってもよくわかってらっしゃること。MCも面白かったし、好感度むちゃくちゃ高し。
で、お待ちかねのスクービー。前半は知らない曲も多かったけど、後半はメジャー対応(?)のキャッチーな曲が多くもうノリノリー。「気取ってないでバカになれー」と言われ、バカになって踊ってきました。中でもやっぱりGET UPが好きかなー。演奏もうまいしMCも面白いし、「これから」っていう勢いを感じた気がする。
◆okuda tamio LIVE E 0203 (奥田民生)
(2002.12.28)
2002.12.27 渋谷公会堂
イベントやジョイントライブでは何度か見たことあったんだけど、ワンマンは実は初めて。12列目とまあまあの席で、スーツ姿を見れてけっこうラッキー。ディスクガレージの会員になってよかったっつーか(笑)。
ゆるいにはゆるいんだけど、締めるところはびしっと。さすがの一言ですな。本人が望んでいるかどうかにかかわらず「ポップスターであること」を正しく引き受けてる、感じがする。身の処し方という意味で、ね。
曲もなんだかいいよねー、やっぱり。私の趣味に合う曲とそうでない曲がわりにはっきりしていて、その割合は半々くらいなんだけど、いい曲はほんとに涙出そうだった。最近見に行った人の中では格段にビッグだと思うんだけど、それもなるほどと思わされるパフォーマンスだった気が。なんとなく「すばらしい日々」を期待してたんだけど、やらなかったのが残念。(まあ、ユニコーンの曲だしな...)
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