厚母大仏 (木造阿弥陀如来坐像)


   
国指定重要文化財(旧国宝)

 昭和4年に文部省告示で国宝に指定され、昭和25年、文化財保護法の施行によって重要文化財に指定された。
豊浦町大字厚母郷の国道191号から少し入ったところにある安養寺(曹洞宗)にあり、像高八尺八寸八分(約2.7m)のいわゆる丈六仏で、県下まれに見る大きさで、近郷では「厚母の大仏」「安養寺の黒仏」と崇み、信仰されています。
 時代は平安時代後期の藤原末期の造像で破損は少なく、相好堂々の大作です。

 このページを作るにあたり、資料集めのため参拝させていただきましたが、前に座って改めて仰ぎ見ると前記の身の丈よりも大きく見えます。1200年の時を超えて静かな顔立ちで鎮座する姿に心の安らぎを覚えます。
 国道沿いに案内表示があります。慌ただしく素通りするのが日常ですが、おすすめスポットのひとつです。

 老朽化により、文化庁の補助により立派な本堂に立替っています。