正解は 5.Bxf7 Ke7で6.d4がいい手のようです。
しかし6.d4はむずかしくて私には絶対に指せない手です。時間のあるゲームでも
6.d3が精一杯だと思いますが、これでは
6...Nf6 7.Bb3 d5で互角以上にはなりません。
なんとか5.Nxf7で白優勢になる手順はないものかと考えてみましたが無駄でした。 図の4...Nxe4は私のレベルでは十分成立する手だと思います。今度自分も使ってみます。
ではそのK.Ogiharaさんにもう1つお願いです。
4...Bc5ならばどうしますか?これは大阪の片山さんに指された手です。
K.Ogiharaさんのご意見(4...Nxe4に関して)
2ktsd-pg.zip (ツーナイツディフェンスの棋譜集)をダウンロードして調べてみたところ、過去の実戦例は豊富にあることがわかりました。
そこで白の5手目による分類を試みますと
5.Bxf7+ [ +42 =19 -77]
5.Nxf7 [+14 =14 -76]
5.d4 [+2 =1 -9]
5.O-O [+2 =2 -2]
5.d3 [+1 =0 -0]
5.b4 [+0 =0 -1]
のような結果になりました。
ご覧の通り、白5手目で積極策に出たときの勝率は惨澹たるものです。
しかしもちろん、この段階で既に白不利、とは考えられません。
好んでこの形に誘導する以上、黒側は研究十分で臨んできている訳で、結局のところ「研究量の差が勝負を分けている」ということではないでしょうか?
してみると実戦的には、相手の研究を空振りに終わらせるべく
「5.O-O」 または 「5.d3」
と指すのが得策かもしれません。
ただ、もし「5手目で積極策が成立しない」とすれば、4.Ng5 という手自体の是非も問われるところですね。
けいまさんのご意見
4...Bc5はWilkes Barreという一つのオープニングで、「これから」という感じではないでしょうか。勝敗に直結するような良し悪しは無いと思います。
黒の 4...Bc5 は本当に奇妙で、咎めたくなりますが、私にはどうすれば良いのか分かりません (^^;
展開している白の駒は二つですが、黒は三つで、しかも黒のクイーン、キング・ルークとc8のビショップもそれぞれ ...Qe8、...Rf8、...d6 の一手で急所に利いて来ます(しかも白はビショップを黒のナイトと交換しなければもちません)。
有名そうな棋譜を何局かどうぞ。
(けいまさんが示して下さった5局を1つの PGNファイルにまとめました。)
カルポフやアナンドの戦いぶりを見て下さい。
さらにピッツバーグのDBから4...Bc5だけを抜き出したPGNファイルも用意しました。
(白の60勝166敗です!)
私の結論
「4...Bc5を含めて4.Ng5は危険な変化が多いので4.d3とすれば問題ありません。」
と渡辺さんに言われたのをよく覚えています。
私はそれでも4.Ng5ばかり何度も指して、そして何度も短手数で負けています。
勝率が悪くてもこの方が楽しいゲームになると思うからです。
ではどう指すのかというと
5.Bxf7+ Ke8 6.Bd5 です。
その後は負かされたら研究して同じ手では負けないようにします。
強くなれば1局を大切に戦うようになるかもしれませんが、私はおそらく今のまま変わらないでしょう。
このページに関する感想を何でも結構ですからメールでお寄せ下さい。
yama0202@pc.highway.ne.jp