GIUOCO PIANOの部屋
その７

8...Bxc3の変化

まず8...Bxc3以降の手順の一例を示しますので鑑賞して下さい。

8.0-0 Bxc3 9.d5 Bf6 10.Re1 Ne7 11.Rxe5 d6 12.Bg5 Bxg5 13.Nxe5 h6 14.Qe2 hxg5 15.Re1 Be6 16.dxe6 f6

この手順が双方最善かどうかは疑問で上の図では黒がやや優勢になっています。しかし本にも書いてあるし白、黒ともにここまでの実戦経験があるのでこれをメインのラインとします。

また変化手順が複雑なので白の立場で「もし黒が手を変えてきたらどうするか」という検討方法をとりたいと思います。

[1] 9...Bf6 以外の変化
9.d5と突かれた後なので9...Ne5と反射的にナイトを逃げる人もいました。c4のナイトにもあたっていて悪い手ではなさそうです。その後は
10.bxc3 Nxc4 11.Qd4 となります。

黒はナイトの両取りに対して冷静に11...0-0とナイトを見捨てることができればやや優勢です。実戦では
11...Ncd6 12.Qxg7 Qf6 13.Qxf6 Nxf6 14.Re1+ Kf8 15.Bh6+ Kg8 16.Re5
となって白の勝ちになりました。