ミクニSOLEXオーバーホール

ボディー編


一見単純なボディーですが、見所はいくつかあります。ガソリン漏れや、通路、平面度など、見逃すと性能が発揮できません。

メーンノズルのガスケットが残ってるとベンチュリーが
外れません。きれいに取り除きましょう。

メーンノズルを取り付ける際は、ノックに注意して
ください。きちんと穴に合わせる事。

ジェットハウジングを外すとメーンとスローの穴が
見えます。八の字型のOリングは当社のリペアキット
に入っています。


40パイ               44パイ
先に説明しました八の字型Oリング。
ジェットハウジングは40パイと44パイでは
異なります。44パイの方にはスローに独立した
吸い込み通路があります。(ビジェタイプ)

スローエアジェットの穴も有りますのでよく掃除
しましょう。

50パイはジェットハウジングが外れません。

ポンプボディーは長期間放置していた物は要注意です。チェックバルブの役目をするボールが
入っており、動かなくなっている物が多く見受けられます。

また図の赤丸のめくらぶたが無くなってる物もたまに有ります。加速が出ません。

2型のキャブは材質が柔らかく、雌ネジを潰すケースがよく有ります。しかも、5ミリのビスにサイズアップされてる
ケースもあり、冷や汗をかきます。

歪のあるポンプボディーにはコルクのガスケットを使うこともあります。
ネジロックなどのシール剤を塗って組み付けます。

赤丸の部分はスターター通路で、ガスケットを介して下のボディーと繋がっています。
そのボディー側が2型ではよく下がってしまい密着していない物がほとんどです。
摺り合わすにも限度があり、コルクなどでガスケットを作る場合も有ります。

くれぐれも2型のキャブはネジの締めすぎに注意して下さい。オーバーサイズのビスに変更はやってはいけません。ヘリサート加工が望ましいです。

ベンチュリーやノズル、スリーブを組む時、固定ビスを締めすぎないようにして下さい
ノズルのノックを潰してしまってるケースがよく有ります。穴にきちっと合ってるかよく確認してください。組んだあとガソリン漏れが無いかよく確かめましょう。

次回はフロート周りです。



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