直線上に配置
一般歯科って?
 

目次
1、診察の流れ
2、象牙質知覚過敏症って?

3、歯周病って?

4、歯石って?




1.診察の流れ
 一般歯科はお口とお体の健康維持・増進が第一の目標になります。はじめて歯科医院を受診された患者様はそれぞれ痛み・腫れなどの主訴を持っていることがほとんどです。その主訴を解決すべく、各種診査・レントゲンによる診断などを行い、病態の説明と相談の上、最適な治療計画を立てます。
 
 「治癒」というゴールに向かい、歯を残して機能させる「保存」処置・残念ながら保存できない歯を抜いたりする「口腔外科」処置・歯にかぶせる冠や入れ歯を作製し噛み合わせを回復させるための「補綴(ほてつ)」処置などを行なっていきます。

 「治癒」した後は、定期的に検診や歯石除去を行いつつ、日常的な歯ブラシ指導や食事指導を行っていくことをお勧めしています。

2.象牙質知覚過敏症って?
 
→知覚過敏って?
   「最近冷たいものが歯にしみる」「鏡で見るとしみるところの歯ぐきの境の部分の歯が削れている」こんな経験のある方は多いでしょう。虫歯が原因でなければ「象牙質知覚過敏症」の可能性があります。夏に向けて冷たいものを口にすることが多い季節です。原因・治療法などを勉強しましょう。 

 →原因って?
   結論は「歯根面(歯の根っこです)の露出」です。では、なぜ歯根が露出するかというと

 1乱暴な歯ブラシ 
(歯が削れます。) 
 2たくさんの歯磨き粉の使用 
 3歯槽膿漏による歯ぐきの退縮

 4かみ合わせの不具合などがあります。

 →予防と処置って?
 1適切な歯ブラシ法を学ぶ

 
2歯磨き粉を「歯磨剤」の抑えたもの、フッ素の入ったものに変更する。
 
3欠損部に「詰め物」をしたり、外からの刺激を遮断できるよう専門の薬剤を塗布し、皮膜を作ります。
 
4症状のあるうちは生活の中でできるだけ冷たいものなどの「刺激」を避けてください。

 →それでも症状が取れないときは?
  歯髄(歯の中の神経)を除去する必要があります。確実に症状は消えますが、処置に麻酔を要すること、歯が変色する可能性があること、歯がもろくなることなど合併症も多く慎重な判断を要します。歯科医師に相談してください。

3.歯周病って?
 →歯周病って何?
   虫歯とは違う、「歯ぐき」に炎症が起こる病気で、歯ぐきに炎症が限局している「歯肉炎」と、歯槽骨(顎の骨)などまでにも炎症が及び、まわりの組織が壊れていく「歯周炎」とに分けられます。
  症状にもよりますが、「完治」が非常に困難な疾患です。

 →心当たりはありますか?
 1歯を磨くとき歯ぐきから出血する
 2親しい人から口が臭いと言われたことがある
 3朝、起きたとき口がねばついたり、妙な味がする
 4冷たいもので、歯や歯ぐきがしみて痛いことがある
 5歯がぐらぐらと動く感じがする
 6鏡で見ると前よりも歯が長くなったように感じる
 7歯ぐきがむずがゆい感じがする
 8食べ物が歯と歯の間によくはさまる
 (たくさん当てはまるほど、歯周病になっている可能性が高くなります。)

 →どんな人が歯周病になるの?
  誰にでも歯周病になる可能性はあります。初期には特に症状はありません。静かにそーっと進行していきます。気がつくと上記のようなイロイロな症状が出てきます。

 →原因は?
  「歯垢(プラーク)」です。歯や歯ぐきの周りにベタベタとついている白いものです。「歯垢」とは、バイキンの塊です。したがって、歯ぐきの周りについたバイキンにより、歯ぐきに炎症が起こります。「歯垢」を顕微鏡で見ると、動いている細菌たちが見えます。

 →治療法は?
  要は、バイキンたちに勝てばいいわけです。そのためには、お口の中の歯垢の除去、すなわち「歯ブラシ」です。歯みがきで歯垢を除去してバイキンの数を減らしてあげればいいのです。さらに、歯ブラシによる歯ぐきへの適度なマッサージをして抵抗力をつけてあげるのです。
  歯科医院では患者様の状態により、歯石除去や薬剤の使用、正しい歯ブラシ指導、歯面の清掃もします。

  かなり進行した歯周炎は治療法が近代化した現在でも歯を保存することができない場合が多く見られます。ゆえに、年齢にこだわらず症状が出る前からの定期健診が必須になってくるわけです。当院では症状にあわせた定期的なメンテナンスを勧めています。

参考:歯周病の進行していく様子。

@歯肉炎

A歯周炎(軽度)

B歯周炎(中等度)

C歯周炎(重度)

歯垢、歯石が付着し歯ぐきが赤く腫れる。

歯ぐきの炎症が進行し、歯と歯ぐきの間の溝が深くなる。

歯を支える骨が溶け始める。

歯の根が露出する。

歯がグラグラ動く。

歯を支える骨の吸収が進行する。

最後には抜け落ちてしまう。




4.歯石って?
 歯科医院を受診すると、「歯石を取りましょう。」といわれたことはありますね。また逆に、「歯石を取ってください。」と来院される患者さんも多くなってきました。じゃあ、「歯石」ってなんでしょう?。

 歯石は歯垢(プラーク)が石灰化(硬く石のようになる)したものです。歯垢の沈着が始まって2〜3日で歯垢は石灰化し始めます。石灰化して歯に付着した歯石は歯ブラシでは落とせません。別に歯石が悪者でなければ、除去する必要もありません。しかし、そうでない理由は、

1、歯石はその表面がザラザラで歯肉を刺激し、出血しやすくなります。
2、歯石は浸透性があり、歯垢・歯石内の細菌が産生した毒素などの有害物質を蓄積させます。
3、歯石は歯垢によって覆われているため、虫歯や歯周病を悪化させやすくします。歯石は歯垢の絶好の沈着場所です。

 歯石の中の細菌は歯面、歯根面に侵入します。ゆえに、歯石を除去するだけでなく、歯面、歯根面を滑沢化(キレイに磨きツルツルにする)する専門の処置が必要になります。歯石の除去でも複数回の治療が必要になるのはこういった事情があるのです。(主に資格を持った歯科衛生士が担当します。) 

 あとは定期的な検診が必要になります。患者さんの状況にもよりますが、3〜6カ月おきの処置が好ましいです。自宅でのプラークコントロール(きちんとした歯みがき)と歯科医院での歯石除去・歯ブラシ指導などの定期健診を併用することで良好な状態を保つことができるでしょう。



今後もいろいろ紹介していきます。
 

トップ アイコントップページへもどる
直線上に配置