Set Clip Factory

作成: 2007年4月3日

改訂1: 2007年4月4日

概要

Set Clipは、XHTML文書フラグメント(fragment)テキストを、xfyのDOMに変換して、xfyのクリップボードに設定するツールです。xfyでアプリケーションを開発するときの開発支援ツールとして設計しています。

開発支援ツールではありますが、当面は、エンドユーザーとしてxfyを使う場面でも、xfy以外のソフトからxfyのボキャブラリーコンポーネントへ、クリップボード経由でデータを渡すときの橋渡しツールとして使えるかもしれません…。あんまり勧められない理由は、下のTipsを見ると分かるかと。

リリース情報

Version 0.3.0
リリース日 2007-04-03
システム要件 xfy Basic Edition 1.3, 1.5
利用条件

xfy Communityの利用条件に準じます。

使い方

ダウンロードとインストール

  1. Set Clip Factoryのzipアーカイブをダウンロードします: "XHTMLTextToClip-0.3.0-20070403.zip"
  2. zipアーカイブを展開して、次のファイルをフォルダを、xfy Basic Editionをインストールしたフォルダの下にある"scripts"フォルダの下に置きます。以前のバージョンがある場合は上書きしてください。

アンインストール

次のファイルやフォルダを、xfy Blog Editorをインストールしたフォルダの下にある"scripts"フォルダから削除してください。

操作

xfy Basic Editionのメインメニューから「ファイル - 新規作成」を実行し、新規作成ダイアログでSet Clip Factoryテンプレートを選択します。

すると下の図のような画面が表示されます。

画面上に直接、XHTMLフラグメントをテキストとして入力するか、クリップボードに貼り付けておいたXHTMLフラグメントテキストを、Ctrl+Shift+Vキーなどで貼り付けます。ためしに、次のテキストをコピーして、Set Clip FactoryにCtrl+Shift+Vキーで貼り付けてみてください。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<p xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">This is an 
<span style="color:red;">example</span>.</p>

次に、「2_Transform」ボタンを押すと貼り付けたテキストの下に、アイコンが表示されでしょう。ここにカーソルとおいてボキャブラリーコンポーネントを「Source Like」に変更すると、xfyのDOMに変換されたXHTMLフラグメントがソース表示されます。

「4_Set」ボタンを押すと、ここに表示されたXHTMLフラグメントがxfyのクリップボードに設定されます。

XHTML文書に貼り付けてみましょう。単に文字列として貼り付けられただけでなく、span要素によるスタイル指定も貼り付けられたことがわかります。

「3_Strip_SP」ボタンを押すと、ホワイトスペースだけからなるtext()ノードを削除します。この部分の仕様に、今後、フラグメントがXHTMLであることが反映されていく…と、思います。

Tips

実際は、上のようにうまくはいかないと思います。こんな警告ダイアログが表示されたら、さらにXMLの知識が必要となります。警告ですから、落ち着いて対処してください。

次に、ありがちな警告要因をあげてみます。

XML宣言は先頭に

XML宣言の前に文字があるとエラーになります。改行でも、です。

頂点要素は1つ

こういうのはダメです。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<p xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">This is an example.</p>
<p>And another example.</p>

例えば、次のようにdiv要素で囲んでください。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<div><p xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">This is an example.</p>
<p>And another example.</p></div>

Deep Reference extension for Firefoxでは、blockquote要素で囲っています。

特にアンパサンド(&、ampersand)などの実体参照

これはダメです。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<p xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">This & that are examples.</p>

次のように、&を実体参照に置き換えてください。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<p xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">This &amp; that are examples.</p>

実際のWebから持ってくると、特にa要素のhref属性の値に&が入っていることが、よくあります。

履歴

この文書の改訂, 2007-04-04

概要

冒頭に概観図を追加。

version 0.3.0, 2007-04-03

概要

最初のリリース。