ViXの「アルバムHTML」を使って写真を整理する

ViXには「アルバムHTML」という機能があり、これを使うと、たとえばデジカメで撮影した写真を、アルバム風に、しかも拡大機能付きで整理することができます。

ここでは、その一例を、作成時のポイントを含め紹介します。(詳細はVixのヘルプを参照してください)

◆デジカメの写真をフォルダごとパソコンにコピーする

デジカメで撮影した写真は、(Canon IXYの場合)“DCIM”フォルダの下にある“xxxCanon”(xxxは3桁の数字、“Canon”はメーカにより異なる)というフォルダに格納されています。これを、@フォルダごとパソコンにコピーします。

同じ日に撮影してもデジカメの中でフォルダが分かれることがあります。パソコンにコピーした後は、A撮影日別にまとめBフォルダの名前を「年月日タイトル」に変更する(例えば“H160908台風18号の翌日に”)と、後から探し易いです。

ViXで表示する

ViXを起動し、メインウィンドウに表示します。

この時、C縦長写真の場合は回転させておきます(画像ウィンドウで、[編集]==>[回転]後、上書き保存する)。こうすることにより、見る度に回転させる必要がなくなります。

◆「アルバムHTML」を作る

[画像]メニュー==>[アルバムHTML...]をクリックします。
以下は設定例ですので、参考にしてください。

[出力]タブ

スタイル

“アルバムのみ”を選択します。
別ウィンドウで開く”にチェックを入れると、縮小画像をクリックした時、別画面で開きます。
 この意味が解らない人が使う場合はチェックを入れない方がいいでしょう。

ファイル名/名前

規定値どおりで問題ありません。指定する時は、半角英数字とします。

ファイル名/拡張子

htm”を選択します。

ファイル名/数字桁数

3桁あれば充分です。
名前を含めて8桁以内とします。

ファイル名/縮小画面出力先

規定値どおりで問題ありません。指定する時は、半角英数字の8文字以内とします。

規定値の“thumb”(サム)は「親指」の意味です。

HTMLファイルをすぐに開く

チェックを入れると、アルバムHTML作成後、作成状況を直ぐに確認できます。

HTMLの種類

規定値どおりとします。

既存のファイルに上書き

チェックを入れます。

 


[縮小画像]タブ

縮小画像サイズ

120×90 ピクセル

縮小画像配置数

5列×6

 これは、A4版用紙に30枚入る大きさの設定です。

参考)

縮小画像を一回り大きくしたい時は、

サイズ:200×150

配置数:3×5

でいかがでしょうか。

キャプション

名前撮影日時にのみにチェックを入れます。

 これは、写真の下に表示する情報です。たくさん入れると行数が増えることになりますので、縮小画像配置数の行数を減らさないと、A4版1ページに入らなくなります。

 

フォントサイズ

100%以下にすると、キャプションの字が小さくなります。私は...75%にしています。

リンク先とファイル名

元の名前を使用”を選択します。

縮小画像もハイパーリンクにする

チェックを入れます。その他は、規定値どおりとします。

[デザイン]タブ

背景/色

指定は任意ですが、薄い色にしたらどうでしょうか?

ヘッダー/ヘッダー

タイトルです。

チェックを入れると、ヘッダーが入力できます。

ヘッダー/文字色

色を指定しても変わりませんでした。

ヘッダー/サイズ

ブラウザの標準サイズに対する%です。

文字色

“色を指定”にチェックを入れ、色を指定すると、ヘッダーの色が変わりました。

 

その他は、規定値どおりとします。

)ヘッダーに入力したタイトルは保存されます。

「このアルバム独自」のタイトルを付けた時は、次回、変えることを忘れないようにしてください。

[オプション]タブ

作成範囲

“このフォルダの全画像”を選択します。

「戻る」のURL

目次のhtmを作る時や、Webページとしてアップロードする場合は、

../index.htm

としておけば流用が利きます。

外部スタイルシート

ここでは使用しません。

[作成条件の保存]ボタン

クリックすると、この設定を保存できます。
ViXの仕様として、前回の設定が保存されますので、強いて保存する必要はないかも...

 

[OK]ボタンをクリックすると、アルバムHTMLを作成します。

完了すると、album001.htmが開きます。

◆その他

アルバムHTML作成後、ViXで開いたフォルダの下には、次のファイルやフォルダが作成されています。

album001.htm(ファイル)

album001から連番が付いたファイルが「アルバムHTML」です。album001.htmを開くと、写真の縮小版を見ることができます。名前をクリックすると、元の大きさで写真を見ることができます。写真の枚数が35枚を超えると、album002.htmができます。

CATALOG.VIX(ファイル)

ViXが作成したファイルです。削除しても問題ありません。

thumbs(フォルダ)

縮小版の写真が納められているフォルダです。「アルバムHTML」で使用していますので、変更すると不具合が発生します。

◎アルバムHTMLを作り直す時

上記、album*** と_CATALOGファイルおよびthumbsフォルダを削除します。
自信の無い場合は「削除しない」ことです。ゴミが残る可能性がありますが、実用には差し支えありません。

◎ブラウザのプレビューで2ページになる時

ブラウザの

   「文字のサイズ」を小さくする
      ページ設定で、上+下の余白量を小さくする
等の工夫をしてください。

CD−Rに保存する

この状態で、フォルダごとCD-Rに保存するといいでしょう。

(参考)上の例で、(a)CDの直下に (b)autorun.inf というファイル名で (c)下記の内容 を書き込むと、CDを挿入した時、自動的にalbum001.htmが開きます。

[AutoRun]

OPEN=rundll32.exe url.dll,FileProtocolHandler "H160908台風18号の翌日に\album001.htm"