山鹿市中心市街地活性化基本計画報告書

2)商業ビジョン           平成7年3月

(1)地区の活性化の方策


@交通機能の整備
 ●バスのターミナル機能の統合、バス停の統合・相互乗り入れ等によるバ  ス交通機関の利便性の向上
 ●観光客や買い物客が便利に利用できる駐車場を地区内の各所に分散   配置する

Aコンベンション機能の整備
 ●市民及び観光客の交流や文化、教養の場の提供を行い、集客力を向上  させる
 ・コンベンション施設の整備 ・文化センターの整備

B温泉の整備
 ●温泉施設の整備・PR・演出
 ●クアハウスやリハビリ施設の設置により、多機能性を持つ温泉の活用
 ●温泉施設の再現

C回遊性の確保
 ●豊前街道を軸に、歴史的な建物や特徴のある飲食店、核となる商業施   設を結ぶく歩行者動線のネット  ワーク化を図る
 ●ネットワークのフロムナード化

D個店の魅力向上
  ・店の主張の確認・建物の改築、設備の改修・商品の開発
 

E人にやさしい整備
 ●高齢者や障害者にやさしく、初めての来街客にも親切なまち、店や各種  施設の整備を進める
  ・路面段差への配慮・入口・階段等へに配慮 ・案内(サイン)の整備

(2)ゾーン別方向

@豊前街道
 ●豊前海道は現幅員を前提に歩者共存を図り、週末等の昼間時において   自動車の進入制眼を行い、安全かつ快適な空間を確保する
  ・歩車共存道路の整備・自動車の進入制限の実施
 ●豊前街道のプロムナード化
  ・歴史的な環境にあった石畳風の路面
  ・山鹿らしい個性あるストリートファニチャーの設置
 ●豊前街道の歴史的街並みの整備・再現
  ・豊前街道に合った建物ファザードの整備
  ・街並み協定の締結
 ●豊前街道におけるミニ博物館の設置(豊前街道に沿って灯篭・商家・温   泉等をテーマとした小型の博物館や、店先・ショーウィンドウを活かして美  術品や歴史的資料を展示するスペースを整備)

A旧国道3号沿い
  ・非店舗の店舗化
  ・公共公益施設との連携を強化して、サーピス機能を補強する

Bプ゚ラザ5周辺
  ●プラザ5周辺をコアゾーンと位置付け、そこで面的に商業拠点を開発     し、分散する商業施設の集約化を図る
   ・オープンスペースの整備 ・コンベンション施設 ・文化施設          ・専門商業施設の集積
  ●プラザ5の機能強化
   ・桜湯・温泉プールの再整備 ・核店舗のリニューアル              ・専門店、飲食店の改修 ・運営面の見直し

C八千代座周辺
  ●八千代座を年間通じて多方面に利用できるようにし、それをアピールし   て利用者の増大を図る
  ●八千代座の運営面での見直しが必要
  ●八千代座を核とした周辺地区の整備を行い、観光拠点ゾーンの形成を   図る
   ・観光パス・一般両方の駐車場の整備・オープンスペースの整備

D下町周辺
  ●千代の園(酒造資料館)周辺のゾーンを商業機能との連携を図りなが    ら拠点として整備
   ・回遊動線の確保
   ・商店街と菊池川、温泉街との動線強化

(3)商店街組織

 ●既存のの商店街組織(1つの法人と8つの任意組繊)の中で、隣接し目標   が共通する単位で統合し、商店街組織の再編成を推進する/再編成し   た組織の法人化を進める
  ●中心市街地としての連合の組織化と法人化を進める

(4)重点プロジェクト
 

1.山鹿セールスの検討
 ●山鹿セールスのための検討プロジェクトチームの設置、調査研究の実施
2.人材の育成
 ●商店街リーダー、商店後継者等の人材の育成
3.商店街組織の再編成
 ●商店街範囲の変更による再編成及び組織の強化
4.主張ある個店の推進
 ●個性あり、主張ある個店の増加、集積、支援策の強化
5.グルメ産品の開発  
 ●異業種交流によるグルメ産品の開発、販売、PR
7.プロムナードの整備
 ●回遊性の確保、快適性のあるプロムナードネットワークの整備
8.プラザ5の機能強化
●商業施設の機能強化、温泉なとの公共公益施設の魅力向上
9.駐車場の整備
 ●空地の利用及び立体駐車場の整備、誘導案内システムの設置
10.観光拠点の整備
 ●八千代座周辺、下町周辺での観光拠点の整備
11.パスターミナル機能の統合
 ●利用者の利便性を確保するため、分散するバスターミナル機能の統合
12.特定商業集積整備構想の策定
 ●中心商店街地区での特定商業集積整備基本構想の策定、官民一体の    街づくりの推進
13.拠点づくりの推進
 ●中心商店街地区での再開発の推進、複合拠点、商業施設再編成の受け   皿づくり


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