1)都市計画マスタープラン
〜【山鹿地域整備方針】より〜 平成10年9月策定
(1)山鹿市を代表する既存ストックの保全と改善
@中心商業ゾーンの改善整備
・プラザ5を中心とする国道325号沿いの中心商業地の都市機能更新
・国道325号の交通緩和を図り、歩行者空間を充実する
A豊前街道の歴史的街並み保存と市(いち)の再生
・「景観条例」や「歴みち事業」等による歴史的な街並みの保全と整備
・豊前街道がかつて有していた賑わいの回復「市」の再生を目指し、 歴史的伝統的な生活・商文化空間を形成する
(2)都心環状軸の強化と
4つの交通・交流拠点の形成
@4つの交通・交流拠点の形成
・国道3号線などの幹線道路から容易にアクセス可能な4つの交通・交流 拠点を形成する
・駐車場整備などの交通拠点形成のみでは十分に利用されない恐れがあ るため、以下のような交流集客施設等の併設を考える
●歴史文化拠点(北東)
・市役所・八千代座周辺の行政文化・歴史の拠点
・駐車場の拡充整備
●商業交通拠点(北西)
・国道3号線沿いの「道の公園」周辺
・豊前街道、八千代座等への玄関口であり、郷土産品等の販売・案 内所などの施設立地による交流促進 ●生活文化拠点(南西)
・国道3号線沿いでの新規交通・交流拠点
・酒蔵を含む歴史的街並みを活かした一体的整備
・周囲には温泉・宿泊施設もあり、コンベンション機能の集積と駐車 場整備
●交通交流拠点(南東)
・国道325号のバイパス機能をもつ「山鹿サークルライン」南ルートか らのアクセスを受け止める新規の交通・交流拠点形成
・都市計画道路見直しに伴う土地の有効利用を進め、駐車場等を設 置し、豊前街道、山鹿城跡等への玄関口を形成
A4つの交通・交流拠点を結ぶ都心環状
・各拠点相互の連携強化
・都心環状を通るパスルート等を考慮した回遊性の強化
●都市計画道路・日吉町線沿いの行政文化ゾーンの形成
・国道3号線と八千代座、市役所を結ぷ軸
・行政文化ゾーンとして、八千代座の再生等、歴史的環境に配慮し た行政文化機関の育成
●都市計画道路・山鹿駅前熊入線沿いの都市型商業ゾーンの形成
・歴史的な街並みと調和させながら都市型商業施設等の建ち並ぶ通 りの形成
●都市計画道路・宗万駅通り線沿いでの温泉観光ゾーンの形成
・既存の観光施設、菊池川の河川空間等を活かした温泉観光ゾーン
・歴史的酒蔵、街並みを拠点に歴史的文化的な生活の雰囲気のあ る通り
●国連3号・都市軸・沿岸商業軸
・沿道施設立地を適切に誘導するとともに、オープンスペースの確保 に努め、魅力ある沿道商業軸を形成 ・緑の軸として街路樹緑化や沿道緑化を促進
(3)情緒ある歴史的環境地区の整備
・主要区画道路・駐車場の適切な配置
・路地等の持つ多様な機能に着目(避難路・憩い生活の場・通風等)
・歴史的な面影を残しつつ、商業と住宅の秩序ある土地利用整序を 図る
・都心居住と商業的な界隈性を共存させて、山鹿らしい情緒ある中 心市街地を形成する
(4)西部・新市街地の整備
・セットパックによる歩行者空間の拡充や緑化
・良好な都市基盤整備状況を活かした商業地としての土地利用促進
・都心商業地及び温泉地としての情緒と回遊性の確保
図.山鹿地域整備構想・概念図 |