4.都市整備
1)都市施設整備現況
(1)都市計画道路
●山鹿市における郁市計画道路は、9路線、延長13、290mを計画決定しており、平成8年度末の整備済み廷長は9、228mで整備率は70%となっている。また、用途地域内における都市計画道路の計画密度は2、4km/km2、整備密度は1、9km/km2となっている。
●東部地域が急速に市街化が進む中、東西間の都市軸の脆弱さをはじめ、体系的なネットワークの形成には至っていない。
■都市計画道路の現況
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都市計画区域 |
用途地域 |
計画決定延長(m) |
13,290 |
11,460 |
整備済み延長(m) |
9,288 |
8,795 |
道路整備率(%) |
69.89 |
76.75 |
計画密度(km/km2) |
1.7 |
2.4 |
整備済み密度(km/km2) |
1.4 |
1.9 |
都市計画マスタープランより
(2)公園・緑地
●本市における郁市計画公園・緑地は平成8年度末現在、12箇所12、71haが計画決完されている。
●都市計画区域内人口1人当たりの公園・緑地面積は、計画で5.4u、整備済みで5.2uとなっており、国の第6次都市公園整備五箇年計画(平成12年目標)の目標9.5uを大きく下回る水準になっている。
●また、街区公園の誘致圏を見ると、市街地東部及び北部が整備密度が低いのに対して、市街地中心部から面整備実施地区は重複してみられるなど、地域間の格差が甚だしい。
■都市計画公国・緑地の現況
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都市計画公園・緑地 計 |
住区基幹公園 |
計画決定面積(ha) |
12.77 |
1.88 |
整備清み面積(ha) |
12.38 |
1.53 |
整備率(%) |
96.98 |
81.38 |
計画決定(u/人) |
5.40 |
1.11 |
整備旦くu/人) |
5.23 |
0.90 |
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都市計画区域内 |
用途地域内 |
山鹿市総人口(人) |
23,665 |
16,982 |
(3)下水道
●本市における下水道の全体計画区域は692haで、計画処理人口は24、000人となっている。
●汚水、雨水とも処理計画区域(事業認可区域)は一致し、平成8年度末の処理計画区域に対する供用面積は、それぞれ、汚水490ha(79.4%)、雨水89ha(14.4%)となっており、汚水の整備率は高い。
■公共下水道の整備状況(平成8年度末現在)
全体計画区域面積 |
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692ha |
汚 水 |
a:処理計画区域面積 |
617ha |
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(事業認可区域) |
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b:供用面積 |
490ha |
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整備率(b/a) |
79.40% |
雨 水 |
c:処理計画区域面積 |
617ha |
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(事業認可区域) |
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d:供用面楕 |
89ha |
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整備率(d/c) |
14.40% |
(都市計画マスタープランより)
2)中心市街地の都市整備課題
●中心市街他の都市整備課題を整理すると以下の4点のようになる。
@老朽密集市街地の改善と歴史的環境の保全
●道路が狭く軒を連ね、都市機能更新が進まず、老朽家屋の密集市街地を形成しており、火災などの防火性や保健性などの様々な過密問題を抱えている。
●一方で、これらの伝統的な町並みは貴重な資源であり、歴史的な環境を壊すことなく過密市街地の改善を如何に図るかが課題である。
A都市機能更新促進と商業地整備
●中心商業地は老朽密集市街地にあり、都市機能更新が進行していないことから、停滞気味で、人口の空洞化と併せ商業機能が郊外へ分散、立地している。
●歴史的環境を生かしつつ、商業機能の更新及び魅力ある商業空間を形成する必要がある。
B土地区画整理事業済地の用途整序
●地区計画制度を導入した「温泉商業地」が形成されているが、機能集積が不十分で、回遊性が乏しく、魅力ある温泉街となっていない。
●その他の第一種中高層住居専用地域でも未活用地が目立ち、用途混在も見られる。
●この様に土地区画整理事業による都市基盤整備が充分に生かされておらず、目指す施設立地の促進と用途秩序を図る必要がある。
C幹線道路の土地利用整序と沿道環境整備
●国道3号、325号沿いに各種沿道サービス施設などが立地しつつあるが、無秩序に立地しており、用途混在、商業地の分散傾向に拍車を掛けている。
●これらの立地ポテンシャルを生かしながら計画的に誘導し、魅力ある沿道環境を形成する必要がある。
■中心市街地の都市整備課題図 |