は じ め に

山 鹿 市 長

  河  村   修

 本市は、熊本県の北部に位置し、産業・文化・交通の要衝として古くから栄え、装飾古墳や、八千代座を中心とした豊前街道の歴史的な温泉宿場町の町並みなど、豊かな自然環境に恵まれ、温泉と灯籠の田園観光都市として発展してきました。

 21世紀を目前に控えた今日において、本市の中心市街地も昨今のモータリゼーションの進展、消費者のライフスタイルの変化等を背景として、中心部の居住人口の減少、中心市街地における空き店舗の増加をはじめとする商業機能の低下など中心市街地の空洞化が深刻化しております。

 このような傾向は、全国的なものであり、昨年7月「中心市街地の市街地の整備改善および商業等の活性化の一体的推進に関する法律」いわゆる中心市街地活性化法が施行されました。

 本市でも市街地にかってのにぎわいをとりもどし、人と人がふれあうまちにするため、国の指定を受け昨年10月から「中心市街地活性化基本計画」の策定作業を進めてまいりました。

 この策定にあたっては、策定委員会を設置し、行政だけでなく徹底して住民の方々の意見を出し合うため「ワークショップ方式」を採用してことに特徴があります。

 この策定委員会のワーキンググループを山鹿協同隊と称し、様々な関係団体や公募によるサポーター及び行政職員等60名を超えるメンバーで、短期間の中で精力的な協議の他、学習会や活性化フォーラムの開催を自分たちの意見だけでなく、幅広い市民の意見を取り入れた基本計画としてまとめあげていただきました。

 本市では今後基本計画に基づき市民と行政が一体となって、来るべき新世紀を見通した新しいまちづくりを具体的に推進することが大切だと考えております。

 今後、事業の推進にあたっては、行政、民間、あるいは民間と共同で行うもの等具体的な事業に取り組むこととなりますが、市民の皆様の御理解、御協力、又、国県をはじめ関係団体の更なる御支援、御指導を賜りますようお願い申し上げます。

 この中心市街地活性化基本計画策定に御尽力、御協力いただきました策定委員会の各委員をはじめ関係団体の皆様及び昼夜を問わず作業に御尽力いただきました山鹿協同隊の皆様並びに市民の皆様に対しまして、心からお礼を申し上げます。


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