栃原金山


金山入口の写真 坑道の入口の写真
金山入口                 坑道入口

名 称茨城天平の玉 栃原金山 (東洋金属鉱業株式会社)
場 所茨城県久慈群大子町大字栃原字大久保460番地6
電 話02957ー4ー1340
入山時間 4月 から10月 8:30から16:30
11月 から 3月 8:30から15:30
休 日無休
入山料大人:600円  高・中学生:400円  小学生:300円(団体割引あり)
 わんがけ体験料:500円(追加)
駐車場30台位 (無料)
栃原金山
 の歴史
 その歴史は古く、奈良時代に遣唐使が中国への献上品として使った「金」がこの地から採取されました。
江戸時代には、常陸太田城主である佐竹氏の隠し金山であったと言われています。
昭和60年に現在の東洋金属鉱業によって、採掘が再開されました。
現在、金の採掘をしている鉱山は、全国3ヶ所しかなく、本州唯一の金山となっています。

精製工程  金鉱石には、金が針の先ほどの粒子として含まれており、肉眼ではほとんど見る事は出来ません。
(私は、ダイヤモンドの様にある程度の大きさで、採れる物と思っていました。)
そこで金鉱石を一端10ミリ以下、更に0.2ミリ以下に砕き、比重を利用し10分の1に濃縮(不純物を取り除く)します。
こうして出来た金の含有量の多い砂状の精鉱を「夢の砂」と名付け、出荷しています。
この夢の砂を、薬品や炉で精製すると金になります。

 栃原金山の金鉱石1トンには、約30グラム程の金が含まれているそうです。
この僅かな量でも、金の含有率は世界的に見てもレベルが高く、良質の金山と言えるのだそうです。

鉱山見学  鉱山への道は狭く荒れているため、マイクロバスに乗り換え鉱山へ向かいます。
 まず最初に坑道内を見学します。
内部は薄暗く、ひんやりとしており、金鉱脈の説明・下への縦坑・江戸時代に掘られた素堀の穴などが分かりやすく説明してもらえます。
次に、金山の地底から採取される天然の湧水が試飲出来ます。
(この水は硬度230と日本ではトップクラスの硬度を誇り、茨城県のベスト3に選ばれています。)
最後は、比重選鉱工場にて、比重を利用し、金鉱石を濃縮する工程を見学します。
わんがけ体験をする人は、この後体験します。

わんがけ体験  濃縮された金を含む砂(夢の砂)が入った皿の様な椀(溝が段々に刻んである)を受け取りワクワクしながら、水槽へ向かいます。
椀全体を水槽に入れ、大きく左右にゆすりながら、金を残し、砂などの不純物を取り除きます。
金は、水の19倍と重く、また椀に刻まれた溝により、金が容易に流れ出ないようになっています。
こうしてゆすり続けると、最後に金だけが残りそれをスポイトですくい取り、可愛い小瓶に詰めて完成です。

 これは、人間性がもろに出てしまいます。
大ざっぱな人は、金も一緒に流してしまうし、私の様に細かくセコイ人間は「もったいない、金が流れ出たらどうしよう」とチョコチョコやっているため、いつまで経っても砂が残り金が取り出せません。

 いつまでもやっている私を見かね、金山の方が手伝って(ほとんどやってもらった)くれました。
その結果、相棒(わりと大ざっぱな性格)の倍ほどの金が採れました。「やったね!」
(元々含まれている量は同じです。)

アクセスドライブルートのコマ地図6番を左折し、袋田の滝入口の先、国道118号線沿いの右側にあります。(看板あり)


トロッコの写真 実際に採った砂金の写真 わんがけの写真
    坑道内部         実際に採った砂金     わんがけの様子



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