| 名 称 | 旧甲州街道:笹子峠・矢立ての杉 | |
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| 概 略 |
この街道は、その昔甲州と江戸とを結ぶ重要な街道として、多くの人々に利用されてきました。 しかし、鉄道や国道の開通により、この道を行き来する人もずいぶん少なくなってしまいました。 今では、人間がこの峠道を切り開く以前の静けさを取り戻し、自然の中にひっそりと溶け込んでいるかの様です。 ここは、全線舗装されており、対向車とのすれ違いにさえ気をつければ(交通量は非常に少ないが、道幅は1.5車線位)、快適に走ることができます。 現在の国道は、長大なトンネルでこの峠の下を一気に通り抜けてしまいますが、旧甲州街道は峠越えをするので、かなり高い所まで登ります。 そのため、国道や高速道路が遥か下方に、豆粒の様に見えます。 今回の取材時には、豪雨により峠の手前で路肩が崩れ、通行止めになっていました。 そのため、峠の手前で引き返し、国道20号線で笹子トンネルを抜け大月側より登り直しました。 |
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| おすすめポイント | 散歩コース | 旧笹子トンネルを抜け少し下った所に、戦国時代の武将や江戸時代の人々が踏みしめた道が「遊歩道」になっています。 歴史に思いをはせながら、うっそうとした木々の中を、のんびり散策してみるのは如何でしょうか。 遊歩道の全長は、約800メートル程あり、車道に抜ける事ができます。 こんなに狭く険しい峠を、昔の人は歩いて越えていたのですから、当時の人達は健脚家だったのですね。 わずか800メートルたらずの遊歩道で、「はーはー」言ってしまった私たちは、雨や雪が降ったらきっと遭難してしまうに違いありません。 (ラッキーな事に今回は晴天でした。) お願い! ここには、あまり駐車スペースがないので(3台位はコース入り口の空き地に駐車可能)他の人たちに迷惑をかけないようにしましょう。 |
| 矢立ての杉 | この散歩コースを、100メートル位歩いた所に一本の杉の巨木があります。 昔、武将が出陣の際、この杉に矢を打ち立てて、武運を祈願したところから「矢立ての杉」と呼ばれて来たものです。 この杉は昭和35年11月7日に山梨県の天然記念物に指定されました。 推定樹齢 :約1000年 根回り幹囲:14.8メートル 目通り幹囲: 9.0メートル 樹 高:26.5メートル (幹は、地上約21.5メートルで折れており、幹の中は空洞になっています。 幹の中は腐食防止の為か、火で焼いた跡がありました。) |
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