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予防接種の説明

四種(ジフテリア、百日咳、破傷風、不活化ポリオ)混合ワクチン

三種混合(DPT)ワクチンは、ジフテリア(D)、百日咳(P)、破傷風(T)の三種類の病気を予防する目的で作られた混合ワクチンです。
ジフテリアは、ジフテリア菌が進入した局所の偽膜病変とジフテリア毒素によって生ずる病変に大別されます。偽膜病変としては、喉頭や鼻粘膜に進入した菌が扁桃に偽膜を形成し、重症になると呼吸困難を引き起こします。毒素による症状としては、心筋炎、神経麻痺があります。百日咳は、その名の通りひどい咳が長く続き、呼吸困難を呈する疾患です。百日咳によるもので気管支炎や肺炎を合併します。百日咳抗体は母親からの移行がほとんど無いため乳児期にもかかりやすく、乳児でかかると無呼吸発作を起こすため、チアノーゼ、痙攣などを起こします。破傷風菌は土壌の中に広く分布しており、傷口から人の体内に侵入します。これらの病気は、いずれもかかると死亡することのある怖い病気ですので、早めに三種混合ワクチンで病気を予防することをお勧めします。
ポリオ(急性灰白髄炎)は、ポリオウイルスによって起こる神経が広くおかされる病気で、世界ではかなり少なくなっていますが、南アジアやアフリカなどの一部に流行が残って使用していた生ポリオワクチンにかわり、2012年9月から不活化ポリオワクチンが導入され、現在では従来からあった三種混合ワクチンにこの不活化ポリオワクチンを加えた四種混合ワクチンが使用されています。
生後3ヶ月以上で公費負担で接種を受けることができ、4ないし8週間隔で3回接種したあと、1年から1年半経ったら追加接種を受けます。7歳6ヶ月を過ぎると受けられなくなります。
またいくつかの状況により四種混合で接種できず、三種混合や不活化ポリオを別に接種する場合もあります。




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