上越・蓬峠越え(土樽〜蓬峠〜白樺尾根)


1979.4.22 佐々木(単独)
 4月22日(晴れ) 土樽駅前は5〜6センチの新雪が積もっていた。計画ではイイ沢から仙ノ倉山だったが、前日は季節はずれの雪。冬型気圧配置のため奥日光などでは吹雪いたとのニュースも流れていた。沢筋は雪崩の危険もあると思い、蓬峠越えに変更する。残雪期とは思えない雪化粧の山々を眺めながら、杉林の林道を抜け蓬峠への尾根に取り付く。かなりの新雪で雪庇もできかかっており、昨日はかなり吹雪いたことがわかる。仙ノ倉、平標方面は純白に輝いている。

朝日岳と笠ケ岳 朝方の雲も取り払われて快晴となり暑くなった。先行するのは4人くらいのパーティーだろうか。ラッセルが大変そうだ。9時15分、稜線に出る。足拍子岳からの単独のトレースが印象的だ。ドッカリと腰を下ろし、ラーメンを作りながら周囲の山々に見入る。

 とんがり帽子の大源太山(1764m)はまだ登っていない。登るとすればヤスケ沢か北沢からか。万太郎山(1954m)はピラミッドピークをつり上げてほれぼれするカッコよさ。湯檜曽川をはさんだ朝日岳(1945m)から笠ケ岳(1852m)にかけては、思いのほかボリュウム感がある(写真)。山座同定を楽しんあと、追いついてきた単独行の人と一緒に蓬峠へ向かう。

 10時40分、蓬の頭(1567m)で白毛門、朝日岳経由の三人パーティーと会う。昨日はやはりすごい雪だったという。一緒の単独行の人は往路を戻り、こちらは蓬峠(1550m)から白樺尾根を経て土合に下山することにする。トレースがついているので楽だ。途中、土合から登ってきた山スキーヤーとおしゃべり。山スキーの人はいっぱいいると思ったが、意外にもきょう初めて会う人だった。

 暑さでフーフーいいながら下り、腐ったグショグショの雪にコケながらも武能沢出合に着く。12時27分。芝倉沢までは歩きにくかったが、その後は散策気分で谷川東面の岩壁群を鑑賞しながら土合へ向かった。

 【コースタイム】 (4/22)土樽5:20 茂倉新道分岐5:45 稜線(シシゴヤの頭東1km地点)9:15〜10:25 蓬の頭10:40 蓬峠10:55〜11:20 白樺小屋11:52 武能沢12:27〜40 芝倉沢13:15 土合14:25


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