上越・仙ノ倉谷イイ沢〜仙ノ倉山〜平標山


1976.4.25〜26 佐々木、日比野、高野、小安、渡辺、中村
 4月25日(晴れ) 5月の連休には多くのパーティーが残雪行に出かけるため、ピークハントを兼ねた雪訓をしようということになった。

イイ沢源頭から日白山 ポカポカと暖かく、この上ない陽気である。群大山荘のところの吊り橋を渡ると残雪上の歩きとなる。仙ノ倉谷では渓流釣りを楽しむ姿も見受けられる。平標沢との二俣でバケ天(10人用冬天)を張ってベースとしたあと、裏手の斜面で雪上講習をしようとしたが、もう雪が腐りすぎてダメ。それではと、イイ沢まで出かけることにする。まだ大部分が雪に埋まった沢筋をたどる。

 イイ沢出合からは、沢は急激にせり上がって西ゼン、東ゼンへと続く。ちょっと先に行ってみると東ゼンの大滝が望むことができた。気温が高くブロックが沢上部から頻繁に落ちてくるので、出合付近の斜面で遊んで明朝出直すことにする。小野ら4人は帰京する。

 4月26日(晴れ) 昨夜はそれほど冷え込まず、雪面も固くない。イイ沢出合でアイゼンをつけて一気に仙ノ倉山北尾根上のイイ沢河原まで詰める。沢上部は急で快適なアイゼン歩行を楽しめた。ジグザグに登行させてアイゼン歩行のコツをつかませる。

 尾根上なのにイイ沢河原とはよくいったもので、この季節には昼寝でもしたくなるような気持ちの良いところだ。北尾根からは遠く巻機山が銀色にかすむ。日白山(1633m)、タカマタギ山(1529m)、足拍子岳といった愛すべき不遇な山々も目で追う。雪の消えた北尾根をたどって仙ノ倉山(2026m)頂上に立つと、航空母艦のような苗場山がまず目に飛び込んでくる。今年は雪不足で稜線の雪もなく、登山道を鼻歌混じりに平標山経由で二俣のベースへと戻った。(写真はイイ沢源頭から日白山、タカマタギ山)

 【コースタイム】 (4/25)土樽5:30 平標沢二俣(イイ沢出合往復)8:20〜(4/26)5:05発 イイ沢出合5:30〜50 イイ沢河原7:05〜20 仙ノ倉山8:20〜50 平標山9:15〜30 二俣11:00〜12:10 土樽14:00


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