越後・守門岳〜八十里越〜浅草岳


1977.10.23〜27 八木下、石塚、樋口、菅野、大島、小松原、牧口、山口、佐々木

 戊辰の役で長岡藩家老の河井継之助が会津へ逃れた道「八十里越」。司馬遼太郎の『峠』でおなじみの歴史ある峠道を、越後の名山・守門岳と浅草岳とでつないだ、なかなか味わいある晩秋の山旅だった。

 10月23日(快晴) 秋晴れの中を入広瀬駅から遅いペースで守門岳へ向かう。小烏帽子を過ぎたあたり、三ノ芝からは大雲沢の雪渓が見えた。重荷が響いたためか、頂上に着く頃には日が傾いていた。

 10月24日(晴れのちガス、夜は雨) 大岳、中津又岳と縦走し、下りにかかる。826m地点から吉が平への道を下るが踏み跡が不明瞭で、仕方なく沢の中を下るところも。ほとんど使われていない道のようだ。吉が平山荘は廃校となった校舎を利用したものだ。八木下が沼と化した水たまりに、ゴミが浮いて気づかず腰まではまってしまうハプニングがあった。

 10月25日(曇りのち晴れ) 八十里越は明瞭な道だが、番屋峠〜鞍掛峠間が部分的に崩れているところがあった。鞍掛峠からの浅草岳は優美なスロープを見せて印象的。田代平には五味沢からの車道が入っている。きょうは八十里峠の道の上にテントを張る。

 10月26日(曇り一時雨のち晴れ) 木ノ根茶屋跡は名ばかり。恐ろしげな化物野地を過ぎると叶津川へ向けて下り一方となる。川に沿って浅草岳登山口へ。岩魚沼は水のきれいな小沼が集まったところだ。小三本沢を渡ったところでサイトする。就寝前の午後9時過ぎ、北東の空を西から東によぎる彗星を見た。

 10月27日(曇り一時雨) ブナ林の中を尾根へ急登する。浅草岳頂上が近づくにつれ、気持ちいい草原帯となっている。残念ながら頂上からの展望は得られなかった。

 【コースタイム】 (10/23)入広瀬6:35 守門岳14:55〜15:15 青雲15:30〜(10/24)6:35発 アミハリ7:10〜20 大岳7:40 吉が平山荘15:20〜(10/25)6:15発 番屋峠9:07〜18 涸堀11:30〜12:10 鞍掛峠13:30〜50 小松峠14:15 田代平分岐14:40〜50 八十里峠15:38〜(10/26)6:05発 松が崎6:52〜7:00 ナコウ沢7:53〜8:05 大麻平8:52〜9:05 浅草岳登山口10:50〜11:00 小三本沢13:30〜14:45 サイト地14:40〜(10/27)6:20発 展望台7:00〜15 天狗の庭9:25〜35 浅草岳10:00〜55 林道12:20 五味沢14:45〜15:00 大白川16:50


HOMEへ戻る