上信・四阿山


2003.3.8 永瀬、久保田、鈴木、井上、佐々木


 3月8日(晴れ後吹雪)  早朝発の新幹線で上田へ。予約していたジャンボタクシーで四阿高原ホテルまで約50分。9時15分、シールをつけて出発する。別荘地を抜け、吹きさらしの広大な牧場に出ると、風が思いのほか冷たい。

四阿山へ 目指す四阿山の上部はガスに包まれているものの、この時点では上々の天気だった(写真)。疎林の中を谷側に寄りすぎたので、左にルートを修正すると切り開きに出て赤布に導かれていく。地図にもある大岩を右に巻いたあたりから何やらあやしい雲行きに。露岩帯を過ぎると視界も悪くなり、メンバーのペースもダウンする。

 強風にあおられながら、ようやく四阿の肩(根子岳への分岐点)に着く。12時45分。頂上はすぐそこなのだが、無理しないことにする。二十数年ぶりの登頂はならずちょっぴり残念。とりあえず樹間の窪みでツェルトをかぶって行動食をつまむ。ストーブを炊けばツェルトの中でも天国だ。

 外に出ると風雪はますますひどくなっていた。長野市の天気予報では晴れのち雪だったから、冬型気圧配置の吹き出しが始まったようだ。登ってきたところを滑るだけだからと楽観していたが、強風と視界の悪さで思うように滑らせてはくれない。露岩帯までくると指導標を見つけて方向を確認できた。

 斜面の凹凸がよく判断できず風にぶっ倒され、こけつまろびつという感じで牧場までたどり着いて少々がっくり。この斜面だけは楽しめるだろうと思っていたのに、そこはもうホワイトアウト状態で、滑っているのか止まっているのか妙な浮遊感を味わう。風を避けるため、左の谷側斜面をトラバースしていく。切り開きに合流してようやくスキーが滑るようになる。15時30分、高原ホテル着。永瀬さんが用意してくれた割引券利用で800円・タオル付きの温泉であったまった。

 吹雪にひっぱたかれて顔面が麻痺したが、「荒天もみんなで下れば怖くない」という山スキーだった。井上さんも登りでは少々苦戦したものの、下りではしっかりスキー板に乗った滑りをしていた。

コースタイム】 (3/8)四阿高原ホテル9:15 牧場上部10:10〜20 四阿の肩(根子岳分岐)12:45〜13:30 四阿高原ホテル15:30 


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