上越・谷川岳熊穴沢山スキー


1989.3.12 佐々木(単独)
 3月12日(晴れ) 昨日は日白山に登る予定だったが、ナガツル尾根末端がヤブコギになりそうなくらい雪が少なかったので、土樽から蓬峠方面へスキーハイク後、ガラガラの土樽スキー場で遊んだ。

 朝一番のロープウエーで天神平へ。積雪は305cm。小尾根まで登りちょっと滑降したあと、スキーをザックにつけアイゼンをはく。かなり雪が締まっているのでピッチが上がる。前方に20人くらいの大パーティーがいて、小岩場の下りで追いつく。岩崎元郎さん率いる無名山塾の講習会だった。露岩のあるあたりから、風が強くなってきて、急登の一歩一歩が苦しい。

オキの耳 頂上は寒く、周囲の眺めをいつものようにカメラにおさめて(写真=オキの耳)、滑降の準備。無名山塾パーティーが頂上下に迫ったので、早々に下ることにする。ガリガリのシュカブラ上を横滑り気味に肩の小屋に行ってから、西黒沢源頭に滑り込む。豪快に大きく回っていくが、下にいくほど雪が重くなりスキーがとられそうになる。何とかコケずに、ほとんど埋まったままの熊穴沢避難小屋に着いた。

 呼吸を整えてから、熊穴沢の急斜面に飛び込む。かなり急斜面だが、トレースがあったので何とかなるだろう。いったん樹林帯にはいるが滑りずらく、すぐ沢におりた。自分のスキー技術ではちょっとシンドイので、先行トレースのように斜滑降、キックターンで慎重におりていく。横滑りしていたら雪に隠れたクレパスにはまり、ひっくり返ってしまう。何とか滑落せずにすんだが冷や汗ものだった。悪雪となり、できるだけ樹林帯に近い右岸を滑る。

 西黒沢本谷に入ると、西黒尾根上部をこわごわ見上げながらブロックの山を通過。あせったらスキーを引っかけて頭から突っ込んでしまい、顔が雪にめり込んでしまった。天神沢を過ぎ左右が開けるともうのんびり気分。田尻沢との出合までの間、早くも2、3カ所水流が顔を出していた。田尻沢からはスキーで固められたコースとなり、1カ所スキーをはずして木橋を渡ったが、ロープウエー駅下まで快適であった。

 【コースタイム】 天神平6:45 谷川岳9:35〜50 熊穴沢避難小屋10:15〜25 田尻沢出合11:05 ロープウエー駅下11:15〜35 土合11:55


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