東北・飯豊連峰カイラギ沢石転び沢



1992.6.13〜14 吉田幸雄、佐々木保、鈴木毅
 6月13日(晴れ夜雨) ムーンライト号に小林さんが乗り遅れたらしく、車内放送で特急で追いつくとのこと。それではと坂町で途中下車するも姿なし。仕方なくタクシーで湯沢林道ゲートまで入る。

 温身平を過ぎた左下の台地にテントを張る。今夜の食当は小林さんなのだが、夜はあり合わせのものですます。盛大にたき火してかた寝る。夜はすごいどしゃ降りになる。こりゃ、登れないかなと思うくらいだった。

カイラギ沢 6月14日(晴れ) 未明になって止んだので予定通り出発。滝沢出合の少し先からスキーを引く。門内沢はきれいな雪渓がビッシリでここも滑ってみたいところ。石転び沢に入るとデブリがすごい。右岸からのものは土砂混じりで黒々としてきたない。

 十文字鞍部も間近になってきたころ、見覚えのある女性が単独で滑ってきた。ありゃ、小林さんだ。聞いたところ、結局朝一番の新幹線経由で入山、BCを探しながら歩いてきたが見つからず、そのまま十文字鞍部の避難小屋まで登ってしまったという。着いたのが夜の8時頃だというからすごい。テントなしだから必死だったんだろう。とにかく門内沢出合で待っててもらうことにして、ぼくらは最後の急登を慎重に登って鞍部へ。

 ガスの中を北股岳ピストンし、早々に下る。滑り初めは雪が固く、クレパスもあり、少々てごわい。100mほど下ったところで左に回りすぎ、ターンしようとしたら2m四方のクレパスで尻餅をつき、右腰を石で強打してしまう。

 デブリを越して小林さんと合流。飯豊山荘の鉱泉で傷を見たら5cm四方の擦過傷となっていた。鉱泉の湯は鉄サビ色で、傷が急に痛み出してしまった。(翌月にはテニスで左足を捻挫するなどケガが続いてトホホのホ)

 【コースタイム】(6/12)湯沢橋林道ゲート10:25 温身平10:50〜(6/13)4:10発 滝沢出合5:25 石転び沢出合6:15〜30 十文字鞍部9:45〜55 北股岳10:15〜30 十文字鞍部10:45〜11:00 滑降終了11:50〜12:00 BC13:00〜50 飯豊山荘14:15



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