上越・谷川岳芝倉沢山スキー


1991.4.29 佐々木(単独)
 4月29日(曇り) 水上駅で仮眠して早朝タクシーで天神平ロープウエー駅へ。天神平は濃いガスに包まれていた。尾根に上がって進むべき方向へ感を頼り下っていくが、どうも様子がおかしい。どんどん下る一方なので田尻尾根に入ってしまったことに気づく。戻ると迷っている登山者が数人いた。やはりコンパスでしっかり確認しなくては、と反省。何だかんだと一時間のロスとなってしまった。熊穴沢避難小屋付近ではガスが流れ始めたが、それでも好天となる気配ではなさそう。

 手がかじかむほどの強風の中、谷川岳頂上を踏む。雪の消えた縦走路を一ノ倉岳へ急ぐ。露岩が多く、山スキー兼用靴では歩きづらい。時折、万太郎山方面が望めるようになった。誰にも会わずに一ノ倉岳を越える。一息入れて、すぐ芝倉沢に滑り込むことにする。まず、傾斜の強い源頭部は大きく斜滑降してみるが、足腰にまだ余裕があるので飛ばすことにする。

 S字状のノドの部分にはクレパスはまだ開いてない。左岸の武能岳側からのブロック雪崩に気をつけながら、やや右寄り斜面を飛ばす。雪訓をしているパーティーを尻目に、休みなしで一気に旧道出合に着いた。旧道を歩いて一ノ倉沢出合に着く頃にはようやく青空が広がってきた。岩壁を仰ぎ見ながら靴や板の洗い物などをして休む。残雪期の芝倉沢は二回ほど詰めたことがあったが、山スキーでは初めてだった。

 【コースタイム】 天神平6:45 熊穴沢避難小屋8:30〜45 谷川岳10:00〜05 一ノ倉岳11:00 旧道出合11:45〜12:00 一ノ倉沢出合12:55〜13:30 土合14:20


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