東北・安達太良山塩沢スキー場〜
あだたらスキー場山スキー


1991.3.24 吉田(幸)、永瀬、佐々木
 3月24日(晴れ) 青春18切符を利用し、先に郡山駅のホーム待合室で仮眠をとる。吉田氏は八甲田、永瀬氏は津軽とそれぞれ別の急行に乗ってきた。塩沢スキー場は地肌が出ているところがあり、あと一週間もすれば閉鎖の状態だ。昨日、大雨が降ったせいでだいぶ融けてしまったのだろう。ゲレンデ右端に赤布があり、登山道の切り開きとなっている。ツアー道標もあった。密度の濃い灌木帯からカラマツの植林帯へと切り開きが続く。特に急登もなく、勢至平に至る。広大な斜面が見渡せるが、稜線はガスに包まれたまま。しかし、晴れるのは時間の問題のようだ。

 あだたらスキー場から登ってきたらしい3人パーティーが左手を登っている。接近していくと、吉田氏が、最後尾の人に声をかけている。知人らしい。聞くと、オートルートを一緒に走破した宇都宮の人だという。50代半というから元気なものだ。先行する二人と犬とも合流し、一緒に登っていく。篭山は左からトラバースし、くろがね小屋との分岐に着く。頂上のガスも晴れ、絶好の日和となった。ふだんはクラストしているこのあたりも、シールで楽に登っていける。今年は雪が多いので、この時期まで山スキーができるという。とうとうスキーで頂上まで登ってしまう。

鉄山 先着組が5、6人いた。磐梯山が雲海から頭を出している。時間もあるので、馬の背を鉄山方面へ縦走しようということになる。宇都宮パーティーが先導してくれるのでありがたい。ガスの中、滑降開始。矢筈森に入りかけたがすぐ戻って鉄山への鞍部に着く。振り返るとどんどんガスが晴れ、安達太良連山が見渡せるようになった(写真)。眼下には沼の平が白い平原となっていた。吾妻連峰も彼方に望まれる。山登り犬ことドンベエもがんばっている。腹がへったらしくザックを開けると寄ってくる。沼の平への滑降も浮かんだが、登り返しがかったるいのでやめにした。とにかく、くろがね小屋まで滑り、再び安達太良山まで登り返して、スキー場へ下ることにする。

 抵抗のないすばらしい雪を満喫する。振り返るとシュプールがきれいに描かれた。亜硫酸ガスの臭う沢に落ちないよう(死んだ人もいるそう)に、くろがね小屋めざす。ここで大休止だが、風呂は岳温泉までおあずけ。シールを貼り直し、暑さに耐えながら登り返す。頂上直下から、烏谷めがけ大滑降。ここはいくつもシュプールがついている。大斜面を1300m付近まで一気に飛ばす。沢を渡り、トラバース気味にシュプールを追っていく。烏川リフト上部のゲレンデに出たあと、沢状の中はぐさぐさの悪雪。宇都宮パーティーの車で岳温泉に行って一風呂浴び、さらに宇都宮まで送ってもらった。

 【コースタイム】 塩沢スキー場7:30 1300m地点9:00〜10 頂上鞍部10:10〜30 安達太良山10:50〜11:10 鉄山手前鞍部11:50〜12:20 くろがね小屋12:35〜13:35 安達太良山直下14:10〜50 あだたらスキー場15:15


HOMEへ戻る