東北・八甲田 赤倉岳〜高田大岳、睡蓮沼〜猿倉岳〜乗鞍岳〜猿倉温泉山スキー



1990.4.30〜5.1 佐々木保、他7人(西岡、上石、中澤、岸、野口、吉田、久保田)

 4月30日(曇りのち雪) 赤倉岳の登りは肩直下までシール登行できた。赤倉からの滑降はやや右寄りの沢状にとる。トラバースで尾根をぐるりと回り込み、小岳・高田大岳鞍部への沢を登る。単独行者が小岳方面から滑ってきた。このルートもなかなか快適そうだ。さほどきつくなくすぐ鞍部へ出る。風が強くなり、山々もガスってきた。EPIガスの調子が悪く、2回目のラーメンがつくれなかった。

 高田大岳は昨年と同じく雪の切れるところまでシールで登る。風にあおられヨレヨレしながら頂上へ。滑降点までとりあえず急ぐ。ガスの中、慎重にスタート。中腹からガスが切れてくれた。沢の左側を行こうかと迷ったが、いつものコースに行ってしまう。滝の手前から右尾根に上がったが、昨日の強風で倒れたのか、ブナの枝が散乱していて滑りづらい。沢を渡って左岸のトレースし従っていくと谷地湿原に出た。

 【コースタイム】 ロープウエー山頂駅8:30 赤倉岳10:10 1150m地点10:50〜11:05 小岳・高田大岳鞍部11:25〜12:30 高田大岳13:25〜40 谷地温泉口14:35

 5月1日(晴れ時々曇り) 上石、野口両氏は帰京。睡蓮沼から左寄りにトレースを使って行ったら、他人のテントにぶつかり、右寄りに修正。途中、二人パーティーに抜かれたが、すぐ抜き返す。出た稜線は猿倉と駒ヶ峰の中間あたり。予定では、駒ヶ峰から稜線づたいに乗鞍岳へ向かうつもりだった。ガスの間に見ると、ルートファインディングがガスられると難しそうで、猿倉岳からのコースに変更する。頂上から矢櫃橋が見えたので安心する。一気に滑降する。コンクリート製のがっちりした橋だ。沢身は大部分がまだ雪の下である。前々年だったか、この付近で東北大生が沢に落ちて遭難したとは信じられないところだ。

 乗鞍岳は最後の急登が堅雪で、ツボ足組はへばっていた。シールで直登は無理だが、東側の無立木の斜面に出てジグザグを切って頂上に出た。ぼくらより30分遅れで酸ヶ湯のツアー組が登ってきた。頂上から見る赤倉岳はあまり魅力でなかったので、矢櫃橋へ向け滑ることにする。ツアー組のトレースを見るとさすが効率的にルート取りしているのがわかる。矢櫃橋から標識に従って下るが、やや登り気味の部分もあり、面白くない。猿倉コースと合流すると、すぐ猿倉温泉だった。

 【コースタイム】 睡蓮沼7:35 1150m地点8:20〜25 稜線9:10〜20 猿倉岳9:35〜50 矢櫃橋9:55〜10:05 乗鞍岳11:35〜13:00 矢櫃橋13:17 猿倉温泉13:50〜55 猿倉温泉口14:05


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