北八ヶ岳・坪庭〜大河原峠山スキー


1991.2.23 佐々木(単独)

 2月23日(雪のち晴れ) 24日に登る鉢伏山のついでに滅多に行かない北八ツへということだったが、S氏が風でダウン、T君も酒を飲み過ぎて電車に間に合わないとの連絡があり、結局一人となる。ピラタス蓼科スキー場を一時間半かけてシール登行で山頂駅に着く。トレースをたどっていくと縞枯山荘に至る。クロカン用スキー板がたくさんたてかけてあり、領域の違いがわかる。何となく足早?に通り過ぎる。

 シールをつけたまま、雨山峠から林道に出る。非常に冷え込んでおり、指がかじかんでしょうがない。雨池は省略してトレースのない林道を進む。雪が多く、意外なラッセルを強いられ距離が稼げない。左斜面からの雪崩は心配ないが、正直言って単調な歩きには気が滅入りそう。クロカンのコースを山スキーで来ているのだ。ま、歩くスキーもいいか。双子池分岐手前は、ちょっと下りになっていたのでシールをはずしてみたが無駄だった。双子山西面を大きく回り込んでいく頃、雪も止んで太陽も現れたが、それもつかの間。車道と合流してから大河原峠までがさらに長く感じられる。この時期、大河原ヒュッテは閉鎖され、風当たりも強く寒々としていた。早く下って松本へさっさと向かおう、と思ったのが大間違い。

 滝の湯沢は、快適な滑降どころか全然滑ってくれない。1900m地点くらいで沢形もはっきりしてきたので、期待して沢に入ってみる。大きな岩がゴロゴロしてとても快適とはいえない。このあたりまで、スキートレースもあったが、右岸に上がったようだ。強引に下っていくと、ゴルジュ状となり両岸とも高くちょっといやな感じがする。はたして目の前がストンと切れているではないか。滝だ。落ち口から覗くと垂直の7mくらいはある。バス最終時刻が迫っているのであせった(竜源橋16:30最終)。スキーを担いで、結局左岸を高巻く。ズボズボともぐるのでかなり消耗してしまった。大岩を縫うように何とか滑り、堰堤を二つ右、左からそれぞれ下る。広々とした河原となると竜源橋は近い。が、最終バスを逃し、車がビュンビュン走る車道をスキーでピラタス入り口へ行き、タクシーを呼ぶ。松本まで5000円は痛かった。

 【コースタイム】  ピラタスロープウエー駅7:30 山頂駅9:05 縞枯山荘9:15 雨山峠9:30 林道9:45〜55 大河原峠13:45 竜源橋17:00 ロープウエー入り口17:20


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