帝釈・湯ノ岐川渡沢〜赤岩沢下降


1990.10.13〜14 吉田、佐々木、笠井

 10月13日(雨) 前夜のうちに吉田氏の車で湯ノ花温泉まで来た。共同浴場のすのこの上で寝ていたら、早朝から湯に入る人が来たので退散する。温泉の少し先に車をデポして出発。林道終点あたりで予報通り雨が降り出す。堰堤を左岸に渡り、踏み跡を辿ってから沢に入る。

渡沢のナメ床 流れは穏やかで倒木のダムを過ぎるとナメ床が200mほど続く(写真)。晩飯の足しにスギヒラタケ、ムキタケを収穫。小滝が散見する程度で特別困難なところもなく、1130m付近の枝沢出合にテントを張る。中途半端な時間だが、この先あまりいい場所はなさそうだ。雨中の焚き火はなかなかうまくいかず、夕方までテントで昼寝した。

 10月14日(晴れ) 枯木山集中時刻は12時なのでゆっくり出発。天候は急速に回復に向かっている。倒木のかかった8m滝はやや滑りやすい。廊下状の中に2、3mの小滝が続き、どんどん高度を稼ぐ。

 12m多段の滝を越えるとやがて三俣状となる。休んでいるとカモシカが現れて対岸の樹林に悠然と去っていった。読図をして一番左に入る。水が消えてルンゼ状の急登となる。尾根に上がり、シャクナゲ混じりのヤブを漕いでいくと枯木山(1755m)に飛び出た。

 暖かい陽を浴び周囲の紅葉を眺めながら、のんびりと他パーティーを待つ。国境稜線にはかすかな踏み跡がある。午前11時すぎ、国境稜線方面にコールをかけると白滝沢左俣パーティー(吉越、山野辺、星野)から応答があった。赤岩沢パーティー(高野、阿部)は郡山山岳会?パーティーと相前後して到着。尾根に出てからが長い白滝沢右俣パーティー(永瀬、鈴木)は1時間15分遅れで着く。

 赤岩沢へ向け樹林帯のヤブを急下降する。急なルンゼに下り立つとすぐ水流が現れた。15mの大滝があるが左岸から懸垂下降する。あとは平凡で倒木が沢を埋めている。屈曲部の廊下を過ぎると、左岸枝沢にかかる丸木橋を渡り、林道終点の広場に出た。もう薄暗かった。高野氏のワゴン車で湯ノ花温泉まで行き、入浴する。

 【コースタイム】 (10/13)湯ノ花温泉6:55 林道終点7:30〜55 1130m付近11:25〜(10/14)7:00発 二俣7:25〜35 三俣8:40〜9:00 枯木山10:20〜13:45 赤岩沢大滝14:55〜15:20 林道終点16:30

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