大菩薩・笹子川滝子沢左俣右沢〜柏木沢下降


1990.11.18 佐々木、宮田

 11月18日(晴れ) 中央本線初狩駅から笹子方面へ甲州街道を歩く。中央本線のガードをくぐると、滝子沢に架かる橋に着く。ここから滝子沢右岸の道に入る。山道を左岸の植林帯を行く。山の神から先は伐採跡で踏み跡が不明瞭になり左俣の河原に下りる。上部二俣まではほとんど伏流のゴーロでつまらない。おまけに南面のため日当たりがよく暑いくらい。

 二俣から沢は急激にせり上がっている。出合のナメ滝から右沢は滝の連続となる。のっぺりしているので、ルートファインディングに注意すれば問題ない。20mスラブ滝は、一条のクラックをザイルをつけて登る。8mのハング滝は左から巻き、4m滝を強引に登り切ると、もう源頭だった。最後は滝子山西のピーク寄り鞍部に出た。小ピーク(滝子山西峰)で大休止。滝子山頂上(1590m)にはハイカーが大勢いるので敬遠する。

 西へ続く尾根を少し下って、急斜面を柏木沢を下りる。ルンゼ状ですぐ両岸壁の中に涸滝が現れる。傾斜が強いがクライムダウンできる。次は8mのCS滝。左岸の太い木を支点に15mの懸垂下降をする。4m、8mと続く滝は右岸を慎重に灌木、木の根利用で下る。

 傾斜がゆるむときれいなナメ床が続き、さらに好ましい樹林帯のコケむした沢となる。突如、立派な橋が現れたので林道に上がり終了。林道を下る途中に、滝子山で転落死(中年女性)があったことと、尾根歩きの注意を促す看板があった。甲州街道に出て、笹子駅に着く頃には日が暮れかかっていた。

 【コースタイム】 初狩野8:15 滝子沢上部二俣10:10〜30 滝子山西峰12:20〜50 柏木沢下降点13:05 林道15:15〜35 笹子16:40

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