丹沢・神ノ川エビラ沢


1976.6.28 佐々木、小野

 6月28日(晴れのち曇り) 前夜は横浜線橋本駅で泊まり、三カ木経由のバス乗り継ぎで東野へ。神ノ川林道を1時間強歩いて入渓点のエビラ沢橋に着いた。梅雨の晴れ間の中、ムシムシして沢日和となる。

白滝20m 出合からのぞかせるF1、F2は、暗い廊下とあいまって清涼感がある。いかにも険悪そうな沢を思わせる出合となっている。下の悪場といわれる出合ゴルジュの18m、8m滝は、手が出ないのであっさりと右岸から巻く。つづく3m滝は左のバンドをトラバースしていく。念のためザイルをつける。小滝をいくつか越えたあとは単調な沢が長く続く。小野が「ヘビの臭いがする」という。そういえば生臭い感じだった。

 中の悪場(下段3m、上段20m)は見応えある滝である。「白滝」と名付くように美しい(写真)。右岸に人工ルートがあるが、灌木をたよりに左岸から高巻く。その後はいくつかの滝を簡単に越える。

 沢が岩屑でガラガラしてくると、正面に黒々とした20m滝が現れた。手前右岸のルンゼを見やるとシカがこちらをジッと見ていた。ザイルをつけて、右のアンサウンドな草付壁を直登する。ホールドも大まかでちょっと嫌らしい。連続する涸れ滝は快適に登って、詰めのヤブこぎもなく袖平ノ頭(1431m)に出た。姫次から八丁坂ノ頭を経て東野へと下山した。

 【コースタイム】 東野7:55 エビラ沢出合8:50〜55 袖平ノ頭15:35〜50 東野16:50

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