奥秩父・中津川大若沢


1999.9.12 吉越、山野辺、佐々木、吉田、平塚

 9月12日(晴れ時々曇り) 8月の豪雨の影響で中津川行バスは小双里止まり。仕方なく11日夕方、吉田カーで出発する。落合から中津川への道は付け替えられ、ダム建設の異様な風景で以前の印象が全く変わってしまったのに驚く。21時30分過ぎ、大若沢を少し入った「学習の森」駐車場に着き、軽く宴会してから寝る。

大若沢8m滝 翌朝頑張って早起きし、6時5分に出発。増水で沢沿いの遊歩道は崩れた個所が多い。いくつか架かるはずの橋も一つしかなかった。滝場そのものは健在だった。4m勘兵衛滝、5m滝ともに左側から登る。釜の深い3m滝も左、そして4m滝は右から越える。なかなか楽しませてくれる。

 5mの不動滝は滑りやすく左から慎重に越すと、まもなく金山沢出合に着く。歩き始めてまだ30分である。すぐゴルジュとなり3m滝のあと左に折れながら8mの緩い斜瀑で、左側の張り出した岩を登る。続いて狭い奔流を突っ張りで通過しゴルジュを抜ける。

 左岸から滝で注ぐ枝沢手前の段丘は良い幕場になりそう。2段8mは右から越え、長さ10mのナメ滝を過ぎると傾斜の強い8m滝(写真)。右手凹角の取り付きが少し悪い。長滑沢出合には7時27分着。面白いのはここまでで、あとはひたすらガレ沢歩きの様相となる。

 8時30分、1240mの二俣に着き、本流と別れて稜線に近い左沢に入ることにする。急傾斜のルンゼ状なので一気に高度を上げていく。崩れそうな大岩を越えていよいよ最後の詰め。左手樹間に「弁慶」と呼ぶ屏風状岩壁が見えると、ヤブこぎもなく十文字峠道に出た。10時10分。

 ノゾキ岩までは10分もかからず、南面の白泰沢を登ってきた永瀬氏が先に着いていた。ノゾキ岩をダイレクトに登ってきたという。奥秩父主脈が一望のもとである。北側の両神山方面は樹林にさえぎられ見えない。甲武信岳方面から2泊3日で縦走してきたというオバチャングループに山座同定をせがまれる。

 車の回収のためシャクナゲ尾根を下る吉田、平塚君に永瀬氏がつきあう。大滝温泉で合流することにして歩きやすい道を栃本へ下る。栃本のバス停に13時32分着。秩父湖行きの村営バスはあいにく15時4分まで待たなくてはならなかった。暑さにうだうだしていると15時前に携帯に連絡が入り、シャクナゲ尾根組はすでに大滝温泉に着いているとのことだった。

 【コースタイム】 (9/12)学習の森6:05 金山沢出合6:35 長滑沢出合7:27 1240m二俣(弁慶へ至る沢)8:30 稜線10:10〜30 ノゾキ岩(白泰避難小屋)10:37〜11:24 一里観音先12:30〜40 栃本13:32

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