丹沢・早戸川原小屋沢


1993.8.21〜22 佐々木、小林

 8月21日(曇り時々晴れ) ダムができてから観光地としてにぎわう宮が瀬までとりあえずバスで行く。長い林道歩きをする気になれず、厚木のタクシーを呼んで丹沢観光センターまで入る。本谷沢出合付近はいい幕場がなく、少し上流に進んだ左岸にいい場所を見つけて泊場とする。日帰り山行が多い丹沢では珍しく、たき火をしながら飯を食い、会のうわさ話などして就寝。

 8月22日(晴れ時々曇り) 6時35分出発。大岩のゴロゴロする原小屋沢に入る。大岩の滝は右から巻く。カサギ沢手前で釣り人2人に会う。カサギ沢は水量が多く、登っても面白いかもしれない。立派な雷滝15mは、ガレっぽい右から樹林帯に入り小さく巻く。朝日に映えた美しい滝だった。薄暗い雰囲気のバケモノ滝10mは左から巻く。ガイド本にあるとおり、登りたいという気になれぬクラ〜イ滝である。

 三段の滝20mは連続しているというより、それぞれ独立していると考えていい。ガイド本では左岸から高巻いて懸垂下降しているが、快適に通過できる。まず、細長い淵をもつ最初の2m滝は左からトラバース気味に越え、二つ目の6m滝は右のテラスから滝の落ち口へ岩を抱き込むように登る。三段目の10m滝は、中央(滝右側)のカンテをザイルをつけて快適に登る。落ち口に残置ハーケンがあった。遡行開始からここまで約2時間。

 フィナーレを飾るガータゴヤの滝30mは、沢幅いっぱいに水を落とす。滝中央にゴボウ用の残置シュリンゲがあった。右手スラブをシャワークライムできないことはないが、右から巻くことにした。その後も滝があるが問題なく源頭となり、かつての原小屋山荘の水場を過ぎると水も消え、クボを忠実に詰めて小屋跡の草地(原小屋平)に出た。10時20分。姫次、焼山とよく整備された道を焼山登山口へと下山した。不順な天候続きの今夏だが、今回は珍しく強烈な残暑となり汗まみれになった。

 【コースタイム】 (8/21) 丹沢観光センター15:00 雷平16:00〜(8/22)6:35発 カサギ沢出合7:35〜45 三段滝上8:40〜50 旧水場9:50〜10:10 原小屋平10:20〜35 姫次10:50〜11:05 焼山12:10〜40 焼山登山口13:40

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