南会津・実川矢櫃沢〜舟岐川無名沢下降


1992.9.12 永瀬、佐々木、執行、平塚

 9月12日(曇り) 長須ケ玉山集中山行。前夜、久保田氏の車で出発。キリンテキャンプ場の駐車場で、吉田氏、高野氏の車で来た面々と合流。テントで軽く飲んでから就寝。12日朝、子供と釣りをするという高野氏の車で七入まで送ってもらう。歩いて1時間で矢櫃沢出合、6時45分着。

 小滝をいくつか越えると大滝(といっても10m)だ。黒茶けていてヌルヌルしているが、右手から直登できる。10m滝の上に続くナメ10m付近は気持のいいところだ。すぐ倒木帯で幻滅させられる。岩質がもろくなり、8m滝は右から巻く。するとこんどはコケむした沢となり、二俣となる。水量が多い左俣に入る。このあたり平坦になり、流れは頻繁に蛇行している。

 広々としたクビレ田代は気持がいいが、長須ケ玉山(1914m)までの強烈なヤブコギが待っている。地図をにらみながらスズタケのヤブに突入。ひたすら高みを目指して稜線に出ると、後ろからトップに「右」「もうちょっと左」と指示を出し、修正しながら進む。稜線上は予想したほどの密藪ではなく、歩きやすい方だろう。意外にも早く頂上に着きそうだということで、徒登行コールをしたら、何と返事が帰ってきた。

 11時55分、我々が頂上一番乗りだったが、舟岐川左惣沢、小沢倉沢の2パーティーも集中時間にピタリと到着した。樹林帯の中で展望の効かない静かなピークである。下りは吉田氏の先導で舟岐川無名沢を下る。登りで滑落したという岩崎さんは遅れ気味。無名沢は、途中10mの滝があるのみで右岸から巻く。出合から車でキャンプ場に戻り、檜枝岐温泉の露天風呂で汗を流す。車に分乗して帰京するが、日付が変わる直前に何とか西日暮里駅前に着いた。

 【コースタイム】 (9/12)七入5:55 矢櫃沢出合6:45〜55 10m滝上7:30〜45 クビレ田代8:55〜9:15 長須ケ玉山11:55〜12:45 無名沢出合16:35

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