上越・魚野川万太郎本谷


1992.8.29〜30 吉越、佐々木、小林

一ノ滝 8月29日(晴れのち曇り) 前夜、行きの電車で橋本、吉岡さんとバッタリ会う。やはり万太郎谷に入るという。土樽駅のホームで仮眠後、5時20分出発。万太郎谷の堰堤で準備していると橋本氏らが追いついてきた。「三ノ滝を越えたあたりで良い幕場があれば…」「じゃそこで」と先行する。

 関越道の換気塔を過ぎたあたりの6m滝は左から登る。オキドウキョウのトロは、しょっぱな3〜4m泳いで右岸から左岸へ渡れば、再び右岸に上がってトラバースで抜けられた。

 連続するナメを楽しんだあと、20mの一ノ滝(写真上)では先行パーティーがなぜか右岸から巻き始めていた。少し戻った左岸のクボから踏み跡に従って高巻く。右岸巻きの2人パーティーは手間取っていたようだ。

 10mの二ノ滝は問題なく右からパス。両岸高い三ノ滝が大きく迫る。ここはザイルを出す。下段10mは直立しているがホールドは豊富。上段20mナメ(写真下)は右の水流のあるルンゼを登り、途中からブッシュづたいに落ち口ヘ斜上した。

 急に沢幅は狭くなり、きょうの幕場を探しながら行くが、なかなか適地がない。どんどん高度を上げていくと、とうとう水が消えてしまった。泊まるなら二ノ滝と三ノ滝の間あたりが良さそうだったが、時間的に早すぎる。

三ノ滝上段 詰めは、ルートの取り方次第によってはひどいヤブコギとなるようだが、肩ノ小屋の裏手にすんなりと出た。15時55分。小屋は薄暗くて泊まる気になれず、天神尾根の熊穴沢避難小屋まで下ることにする。16時45着。小屋の中にツエルトを張る。夜中に小動物が食料袋をあさる音が気になった。

 8月30日(曇りのち晴れ) のんびり準備して8時出発。しかし、天神平への下りでアクシデント発生。階段状に整備された道が逆に災いして、吉越氏が足首をひどく捻挫してしまう。三角巾で固定して何とかロープウエー駅まで行く。土合駅では水道水で冷やしたが、かなり腫れてしまっていた。捻挫グセがついて何度も繰り返している古傷だという。

 【コースタイム】 (8/29)土樽5:20 堰堤(取水口)6:00〜30 関越道換気塔先7:45〜8:00 三段6m滝上9:23〜45 カラホリ沢出合先11:10〜30 三ノ滝下12:00 三ノ滝上13:00〜10 肩ノ小屋15:55〜16:05 熊穴沢避難小屋16:45〜(8/30)8:00発 天神平ロープウエー駅8:45

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