上越・小出俣川大穴沢三岩沢〜阿能川本谷左俣下降


1991.10.13 永瀬、佐々木

 10月13日(曇り時々雨) 阿能川岳集中山行ということで、小出俣川マチホド沢〜大穴沢〜三岩沢の継続遡下降を予定したが、台風接近で雨模様となり三岩沢のみに変更した。前夜、後閑駅からタクシーで川古温泉の手前大穴林道入り口まで入り、千曲平まで歩いてマチホド沢にかかる橋の近くにツエルトを張る。20時。夜半に激しい雨となった。

 翌朝6時35分、さえない天気ながらも集中山行なので出発。1.5kmほど大穴沢沿いの林道を進んで沢におりる。大穴沢のナメを越すと、すぐ貧弱な三岩沢が流入する。7時5分。5m滝を登ると右折して20mナメ滝をかける。水線沿いに登れる。岩床が続き、立派な20m滝となる。直登は下部が難しそうで、左から小さくからんで上段に出て、そのまま登り切る。その上はナメ床が続いて楽しめる。途中、三岩山への沢を分けたあと三俣となった。8時15分。

 地図で確認して左端の沢に入る。ハングした6m滝が登れず、右から嫌らしい草付のトラバースを強いられる。永瀬氏は15mほど上に追い上げられた。次の2段20mも登れず、左の小沢から急なルンゼを登って高巻く。落石にヒヤリとさせられた。もう源頭となり、右寄りにヤブをかきわけ阿能川岳頂上(1611m)へ一番乗り。まだ10時25分だった。

 風雨が強くなってきたのでツエルトを張り、紅茶を沸かして待つこと2時間、13時の集中時刻ギリギリに谷川細芝沢、阿能川右俣パーティーが登ってきた。強風のなか阿能川左俣を下降する。右俣を登ってきたはずの高野、久保田両氏が「あれ、登ってきた沢だ!」と、左俣を登ったことに気づく。

 阿能川本谷は特に難しいところもなく下れたが、下流部ではヤマヒルが多かった。水上の共同浴場では、山野辺氏の脇腹に食らいついて長さ5センチ、太さ6、7ミリほどに大きくなったのが、ボトリと落ちたときにはたまげた。

 【コースタイム】 (10/12)川古温泉手前(大穴林道入り口)18:50 千曲平20:00〜(10/13)6:35発 大穴沢7:00 三岩沢出合7:05〜15 二俣7:55〜8:05 三俣8:15 稜線9:43〜10:00 阿能川岳10:25〜13:15 阿能川林道16:45

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