上越・蓬沢檜又谷大スラブ


1990.9.24 佐々木、岡庭、宮田、笠井

 9月24日(晴れ時々曇り) 前日、上野を午後発の列車で土樽には午後5時40分過ぎに到着。笠井さんは午後7時すぎに合流。翌朝、駅を5時20分に出発。宮田さんは少々飲み過ぎたようで足取りが重い。檜又沢の堰堤で準備していたら、土樽駅で会った単独の人がきた。登山大系のコピーを見ていたので檜又谷に入るらしいがどの沢にはいるのだろう。荷物は日帰り装備ではなさそうだ。

スラブ末端の15m滝 しばらくゴーロ状の本谷を行くと、右岸から一ノ沢、二ノ沢が入る。本谷には2mの小滝がかかる。左岸からは前手沢のあと、前滝沢が20m滝で出合う。その先、右岸から入る、注意していないと見落としそうな小沢が目指す大スラブである。7時30分。浦和浪漫の赤布があった。

 5mのナメを越すとすぐスラブ末端の15m滝だ(写真)。写真を撮り、さてザイルを出そうかなと考えていたら皆さっさと登っていってしまった。右岸を斜上し少し立った部分(残置ピンあり)を慎重に越えて落ち口へ。ビレー用の残置ピンがある。

 そのまま続く50mのスラブを快適に登ると、5、6mの滝でスラブはいったん途切れるが、そのあとは400mほどの長さの大スラブとなる。どこでも登れる程度の傾斜で、途中5mの断層帯があり右の草付から越す。

 このあたりから幅広く気持がいい。振り返ると檜又沢最悪といわれる大滝沢の水流が一本の筋となっていた。スラブは少しずつ傾斜を増し、三つに分かれた中央を選ぶ。草付だがガッチリした岩を上り詰め、小スラブの頭の上をするどいリッジに出て終了。

 のぞき込む小スラブは大スラブより急なようだ。大スラブの頭を経るとヤブは腰下の低さで歩くのにほとんど支障はない。笠井、岡庭さんらはもう100m先を行く。宮田さんともどもゼーゼー言いながら10分遅れで武能岳直下の主稜線に出た。10時30分。右下にススケ沢の切れ込みが深かった。ガスが武能岳まで被っており、蓬峠を経て土樽へ駆け下った。

 【コースタイム】 (9/24)5:20 檜又沢出合6:00〜30 大スラブ出合7:30〜40 大スラブの頭9:55 稜線10:30〜11:00 土樽13:10

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