奥多摩・日原川倉沢谷塩地谷


1990.4.15 橋本、吉岡、佐々木

 4月15日(曇りのち雨) 倉沢橋でバスを降り、深く険しい倉沢谷を右下に見下ろしながら林道を歩く。十数分行くと倉沢谷の流れも林道に迫ってきて、釣り人の姿も見える。倉沢の鍾乳洞は立ち入り禁止だが、圧倒的な前傾フェースの岩壁がある。魚留橋を渡る時、ゴルジュの奥に魚留滝が迫力ある姿を見る。魚留滝の先で倉沢谷は左俣・塩地谷、右俣・長尾谷に分かれる。勾配の増した林道が谷左岸を巻き上がっていくと塩地谷は近い。長尾谷にかかる地蔵橋から下降し、塩地谷出合に回り込む。9時50分。

 雨がポツポツ落ちてきた。すぐ地蔵滝2段20mが両岸の壁を裂いて落ちている。上段は見えない。右岸の急なザレを50mほど登ると山道に出て、そのまま地蔵滝と続くゴルジュも巻く。小屋跡があり、空手の練習でもしたのか木にパッドが巻き付けてあった。このあたりはキャンプ適地である。「くの字池」から3m滝の左をへつって越える。小ガッコー沢が右岸から連続する6m滝で入ると、ゴルジュとなり2m、5m滝といずれも左を登る。左上方に岩峰が見える。おとなしい渓相の中に小滝が続くと8m滝。直登は無理で右岸の岩場を10mほど登り、下降気味のトラバースで落ち口へ抜ける。下りの一、二歩が少し悪い。

 左岸から枝沢が合流するところで大休止。12時20分。6mCS滝は左を快適に登る。長いゴーロから8m2段、3m滝と最後の滝を越えていくと、溝状からヤブコギもなく登山道に出た。13時50分。一杯水の名の通り冷たい水場がある。15時。ここで雨が降り出した。下降に使った棒杭尾根には快適な道があり、地蔵橋から長尾谷上流5分の地点に下りた。バスの時間の関係で倉沢橋から川乗橋までテクテクと歩いた。

 【コースタイム】 (4/15)倉沢橋8:55 塩地谷出合9:50〜10:20 棒杭沢出合11:35 一杯水13:50〜14:00 棒杭尾根下降点14:25 林道15:00〜05 倉沢橋15:40 川乗橋16:10


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