奥秩父・大洞川荒沢谷〜日原川小雲取谷下降


1989.11.3〜5 橋本、吉岡、佐々木

 11月3日(晴れ) メンバー全員東上線沿線なので志木駅で待ち合わせ、特急三峰行きに乗る。折しも三峰山の紅葉見物客で三峰駅前は年に一度の大にぎわい。駅前のタクシーは2台しかなく1時間待たされる。でも大洞林道を荒沢橋出前まで入ってくれたので大助かり。14時遡行開始。

 最初のナメ滝は左の踏み跡から越える。アシ沢を確認し小ゴルジュを抜けると桂沢出合だ。15時10分。手前右岸の平坦地でビバーク。たき火を盛大に行う。

 11月4日(晴れ) 7時50分出発。桂谷を過ぎて現れる小滝は問題なし。8mのベンガラの滝は左が岩塔状になっていて、左から巻いて岩の裂け目から下る。橋本氏らはCSとなった穴をくぐり抜けて下った。二条6m滝(写真)は左壁を登るとされるが水流右を少しシャワーを浴びながら登る。両岸が開けてくると右岸はどこでもビバーク適地で落ち葉のジュウタンとなっている。単調なゴーロを行き左からガレの押し出しを見ると井戸淵だ。右岸を落石に注意しながら登り、トラバースして下ったところが狼谷出合だった。10時5分。

二条6m滝 ゴルジュの中の4m滝ふたつを直登。6m滝は左壁を快適に登る。次の6m滝は登れず右の岩溝状を注意して登る。さらに現れた6m滝は左側水流の中をスリップに注意して越す。源頭のガレは大規模で下手をすると石崩れを起こす。最後まで詰め切るのはやばそうなので右から入るルンゼを登る。上部の急傾斜にもろい涸れ滝があり強引に越えた。左へ左へとヤブの薄い方へ進んで雲取山の巻き道に出た。13時55分。

 雲取山荘経由で巻き道を小雲取山へ向かう。富田新道をちょっと下ったところから小雲取谷に下降する。トヨ状の滝で出合う左岸からの沢を過ぎ(下ってきた沢より水量が多い)、そろそろビバーク地を探しながら下るが、なかなか良いところがない。しかし、右岸から注ぐ枝沢の手前、大木の下がビバークしてくださいといわんばかりの平坦地になっていた。16時15分。迷うことなく決定。マキも豊富で22時過ぎまでたき火を囲んで飲む。

 11月5日(晴れ) 8時5分出発。下り始めると30分で滝らしい滝となる。下から単独の人が登ってきた。5m、9m滝とまとめて左岸を下る。二段6m滝は左岸をトラバースしながら下る。小滝が続くが問題なく大岩手前の二条3m滝は左をやや大きく高巻いて下る。9時50分、大雲取谷に合流し、本流の2m滝を過ぎた左の小沢を登ると10分で大ダワ林道に上がる。10時10分。林道からは大雲取谷を遡行中のパーティーが見える。長沢谷を渡って登り返すと日原林道へ出た。14時15分、東日原着。

 【コースタイム】 (11/3)荒沢谷出合手前14:00 アシ沢出合14:50 桂谷出合15:10〜(11/4)7:50発 ベンガラ滝上8:10〜25 井戸淵巻き終了(狼沢出合)10:05〜20 北雲沢出合11:25 登山道13:55〜14:07 小雲取谷下降点15:05〜10 二条5m滝16:00 B.P16:15〜(11/5)8:05発 9m滝下8:40 大雲取谷出合9:50 小ルンゼ取り付き10:00 大ダワ林道10:10〜40 名栗橋12:00〜50 東日原14:15


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