丹沢・中川川悪沢


1974.6.13 小倉、武井、佐々木

 6月13日(曇り) 中川温泉から歩いてほどなく悪沢出合に着いて、さっそくわらじを取り出して水に浸す。「おまえ、何でそれ知ってるんだ?」とリーダーの小倉さん。「本で読みましたよ」「フム」。今日が2回目の沢登り、そしてわらじを使うのは初めてなのでうきうきしている。小倉さんと武井さんとも登山靴だが、ぼくは前回のザンザ洞で怖い思いをしたからやめた。

 すぐ15mのF1を右岸から越える。悪沢最悪といわれるF2は20m。右岸の踏み跡から次の10m滝とともに巻いた。F4の20mもなかなか立派で、左岸からシャワーを浴びながら取り付き中段テラスに立つ。小倉さんが上段の急な壁を慎重に登っていく。登り切って「お前ら右から巻いた方がいいぞ」と言われ、内心ホッとする。濡れていて高さがあり、見た目にもちょっと自信がなかったからだ。堰堤の手前で1本立てる。出合からちょうど1時間だった。暗い廊下を経てF6・8mを左から高巻く。

 このあとはきれいなナメが続いて楽しい。登山靴の武井さんは登りづらいというので、靴を脱ぎ靴下でぺたぺた歩いていた。大滝は30mだがたいして迫力はない。取り付きだけ巻くとあとはらくに登ることができた。15時10分に尾根上に出て、20分くらいで屏風岩山に着く。東海自然歩道が通る大滝峠経由であまり良いとはいえない道を下山した。沢筋はかなり荒れていた。

 【コースタイム】 (6/13)中川温泉11:25 悪沢出合11:35〜12:15 F4・20m滝13:10〜15 屏風岩山15:30〜40 大滝峠15:55〜16:10 中川温泉17:40


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