丹沢・玄倉川小川谷廊下


1974.6.16 小倉、山田、佐々木、北上、郷田、村木

 6月16日(晴れ) 快晴だが、蒸し暑くて気持ちが悪かった。玄倉から歩いて1時間ほどで中ノ沢休泊所跡(ヤブ沢出合)。水害で跡形もなかった。河原に下りると出水でかなり荒れている様子。小川谷出合からゴーロを少し行くとまもなく廊下となる。

 F1は右から直登。大岩がチョックストンとなったF2の8mは左右とも登れるが、左クラックを登ったら全身ずぶぬれとなった。5m、6mと連続するF7は左岸のヘツリが悪い。廊下は薄暗いが非常に美しいところだ。大石のあるF8・10mではザイルで確保してもらった。下手に滝身に近づくと水圧でつぶされそうだ。大石にかかる木を強引に登ってもよさそうだ。このあと廊下は直角に右に曲がる。狭いゴルジュとなり石棚と呼ばれるF12・25mが圧巻である。右岸草付の岩壁を苦もなく直登。やがて明るい感じとなった廊下も終わりである。

 広い河原状となったゴーロを行くと、東沢出合を過ぎて第二の堰堤を越え、右岸の踏み跡に入る。道は小川谷と平行してついており、所々崩れているところもあるが、中ノ沢休泊所跡へは1時間弱でついた。強烈な死臭のする鹿の死骸を見つけ、立派な角をビニール袋に入れて北上が持ち帰った。 ※滝ナンバーは「現代登山全集8 富士 丹沢 三ツ峠」(東京創元社)による。

 【コースタイム】 (6/16)玄倉10:00 中ノ沢休泊所跡11:05〜50 小川谷出合12:05〜15 F8手前13:10〜20 東沢出合15:20〜16:00 中ノ沢休泊所跡17:00〜35 玄倉18:25


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