両神山・神流川金山沢右俣


1990.2.11 荻原、岡庭、阿部、佐々木

 2月11日(雨) 西武秩父駅で、遅れてきた阿部氏と合流し、予約していたタクシーで落合橋まで入る。途中から雨足が強くなってしまう。気温が高く、金山沢右俣は出合から水流がある。

 雨のため積もった雪はグシャグシャになりかかっており、条件が良かった1月下旬の八丁沢のときとは、だいぶ状況が変わってしまっていた。氷床も歩くともぐる始末だ。雪壁となった6m滝を唯一ダブルアックスで越える。スキーでも下れそうな雪の斜面となっているところこそ、本来のハイライトであるべき大ナメがある場所だった。この後は歩きづらい沢となり、詰めでは右から入るルンゼを慎重に登り、急斜面を一頑張りで稜線へ出た。

 もう小雨模様だが、剣が峰には立ち寄らずに下山にかかる。清滝小屋は昨年(1989年)12月16日に消失したとのことで、旧館だけ残っていた。大木の片面が真っ黒コゲになっていて、火勢が強かったことが分かる。沢沿いの道は雪がやや深く時間がかかった。両神山荘でテレビを見たら、この日春一番が吹いたとのことで、各地で遭難が起きた(八ヶ岳、栂池スキー場など)。

 【コースタイム】 (2/11)落合橋10:10 右俣左沢出合10:50〜55 稜線12:50〜13:05 両神神社小屋13:45〜14:00 清滝小屋14:50 会所16:30 両神山荘17:15


HOMEへ1970年代の沢1980年代の沢1990年代の沢