■1994.10.16 佐々木(単独)
10月16 日(晴れ時々曇り) 奥多摩の落ち穂拾いシリーズ。35m大滝が見たくてカロー川谷に入った。東日原から40分歩いて出合。屈曲する中、薄暗い小ゴルジュを二つ抜け、滑りやすい5m滝は左から直登。
登れない7m滝を二つ左と右から巻く。右岸にヒノキの植林帯を見るとまもなく大滝。明るい陽射しを受けて優美に水を落としている(写真)。左岸の岩壁帯に沿ってガレを登り小尾根に取り付く。岩壁に大きなスズメバチの巣がありヒヤヒヤする。
急登にあえいでいると、右手30m先を黒い物体がドスドスと重量感ある音とともに駆け下っていった。一瞬、鮮やかな白線が目に入る。奥多摩でツキノワグマに遭遇するとはラッキーである。
東北の沢に単独で入るときは、いつも「ホーッ、ホッ」と猟師のように声を時々出したり笛を吹いたりしているが、今回も奥多摩とはいえ出没しているとのことだったので、念のため声を出していた。出会い頭のパンチは痛いからね。
一杯水避難小屋のすぐ近くに出て、ヨコスズ尾根を1時間ちょっとで東日原に着いた。13時50分発の臨時バスに乗り、明るいうちに帰宅。
【コースタイム】 東日原8:45 カロー川谷出合9:30〜45 大滝下11:30〜45 登山道12:25 一杯水避難小屋12:27〜40 東日原13:45
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