■2003.8.3 佐々木、吉越
8月3日(晴れ)
早朝新幹線利用の日帰りシリーズ。今年は8月になってやっと夏本番。近郊の足慣らしの沢ばかりだったので、ちょっと上越まで足を伸ばすことにした。
越後湯沢からタクシーで万太郎谷まで入るつもりが、茂倉新道入り口に連れて行かれ、戻って万太郎谷の林道終点へ。この辺にタクシーで入る場合は細かく運転手に指示しないとだめだ。
9時出発。吾策新道入り口から本谷に降りて堰堤を左から越す。本谷の長いナメが終わるあたりで水量の少ない大ベタテ沢出合に着いた。ここまで35分。
沢に入るとすぐ稜線に突き上げている様子が望まれ、かなり急峻な沢であることが分かる。3m、7m、2mと越えていくと二俣。水量のやや多い左俣はナメ滝で合流する。
明るく開けた右俣は滝の連続となる。10mナメは滑りやすい。5mナメ滝を越えると城砦のような黒い10m滝。4段45mとされている最初の滝だ。右から、すぐ上の5m滝と一緒に巻く。3段目の5m滝は右の小沢から巻いて落ち口へ。4段目はナメ部分を加えると20mはありそうで、快適に直登。
とにかく暑い。彫りの浅い沢なので、頭上から炎天にさらされヒーヒー言いながら登る。梅雨明けが遅い!と不満タラタラだったのに、今度は暑すぎるといっては文句を言う。困ったネコ人間だ。
5m滝を倒木利用で登り、次の5mは左から潅木にぶら下がって越える。いよいよ核心の30mスラブ滝が見える(写真上)。右から取り付いて左に移る。フリクションは抜群に効くが、中間部で岩が張り出したところは回り込むのがいやらしく、左の潅木帯に逃げてそのまま落ち口へ。
落ち口から振り返るとかなり高度を上げたことがわかる。この先もしぶとく岩床とナメの混然としたような小滝が続く。ヌメる6m滝、5mと続き、2段10mの上はナメが続いている。3mトイ状を過ぎると奥の二俣で左に入る。これでもかとナメ滝が連続する。
振り返ると出合がすぐそこに見えるくらいの急な詰めだ。潅木帯に入るまで楽しめるが息が上がってしまう。潅木漕ぎ15分で吾策新道に出た。12時42分。
あまり膝に負担のかからない下山路で助かる。土樽駅手前の魚野川・天然水風呂で汗を拭いた。
【コースタイム】 (8/3)吾策新道入り口9:00 大ベタテ沢出合9:35 二俣9::55 四段45m滝下10:12〜25 30mスラブ滝上11:25〜40 上部二俣11:55 稜線12:42〜13:10 クワノ沢13:55〜14:05 吾策新道入り口14:20 土樽14:40
【2万5千図】 茂倉岳
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