奥秩父・一ノ瀬川大常木谷


1994.7.24 吉田、佐々木、一之瀬、山本、松沢、高野、ヤン・フォン・オッシュ

 7月24日(晴れ) 23日夜、奥多摩駅前で松沢氏らのグループと合流し、車で奥多摩街道を三条新橋のキャンプサイトへ向かう。ゲストのオランダ人アルピニスト、ヤン・フォン・オッシ君を肴に酒盛りしていると、後発の吉田氏ら3人が夜12時過ぎにやってきた。

千苦ノ滝 翌朝、車一台を下降コースの竜喰谷出合に回送し、大常木谷下降点へ移動する。一ノ瀬川への急下降はきつく、雨後などは非常に滑りやすくなり要注意だろう。大常木谷出合は陽が届かず暗い。歩き始めは平凡なゴーロとナメ。豊富な水量を落とす五間ノ滝8mは、大きな釜を右からへずり水流右をシャワークライム。

 谷は狭まり千苦ノ滝25m(写真)が堂々と落ちている。少し戻り左岸の踏み跡から高巻く。途中急なルンゼを横切るところがある。ゴルジュの山女魚淵はあえて泳いだが、水量が少ないので左岸をへつることもできる。右に屈曲すると早川淵で、太い倒木をつたって通過していける。昨秋にも遡行した吉田氏によると、今回は水量が少なく迫力が全然違うという。

 二段6m、7mの不動ノ滝を過ぎると核心部は終わり、谷も一気に開けてカンバ沢出合。その先の御岳沢出合でブランチとする。オッシがおいしいチーズをクラッカーに塗って皆に配る。沢登りが初めての彼は、指割れの渓流タビにどうもなじめないようすだ。大常木谷上半部は単調で長いので、会所小屋跡から大常木林道に上がる。谷では忘れていた真夏の蒸し暑さのなか、竜喰谷を横切り三ノ瀬へ向かった。

 【コースタイム】 (7/24)一ノ瀬川林道下降点6:00 大常木谷出合6:45〜7:00 千苦ノ滝7:55〜8:10 不動ノ滝9:25〜30 御岳沢出合10:00〜40 三ノ瀬13:48 しゃくなげ橋14:20

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