丹沢・四十八瀬川小草平ノ沢〜水無川モミソ沢下降


1990.11.11 佐々木(単独)

 11月11日(晴れ) シーズン初めや終わりにフラリと来て気軽に登れる沢。小草平ノ沢もモミソ沢もそんな沢だが、一本ずつ登っていたら時間をもてあましてしまう。どちらも登ったことがないので、一緒に遡下降してしまおうというわけだ。小草平ノ沢出合で準備していると、運動靴の少年たち4、5人が勘七ノ沢に入っていった。丹沢には危なっかしい人がいるものだ。

 小草平ノ沢に入るとすぐ5m滝がある。右凹角を登る。傾斜があるがホールド豊富で問題ない。三段12mは左から登る。以後、大滝まで2〜5mの滝が14個、めまぐるしく現れる。狭いミニゴルジュも楽しい。こわれた堰堤を越すと大滝だ。といっても、5mだが。左から直登を試みたが上部がかぶり気味で戻る。右は水線沿いから右に逃げるがやさしい。ナメ床を過ぎ水が消えると左岸に踏み跡を見つける。もう稜線を歩く人の声が聞こえる。

 稜線出て少し下り、モミソ沢源頭のルンゼを下降する。大滝は右岸から巻く。ソロで直登している人がいた。落ち口の一手で苦労しているが、ノーザイルだけに見ている方が冷や冷やものだ。三段11m滝はちょっと細かいので慎重にクライムダウン。ここで6、7人がザイルワークの練習をしていた。出合までできるだけ水線に沿って下っていく。登ってもけっこう面白そうだ。右岸から入る枝沢は本流より水量があった。出合の懸垂岩では、30人くらいの人たちが救助訓練をしていた。しばし、昼食をとりながら見物したあと、ポカポカ陽気の中をのんびり大倉へと下った。

 【コースタイム】 (11/11) 大倉9:20 小草平ノ沢出合10:35〜11:00 稜線12:10 下降開始12:20 モミソ沢出合13:30〜14:05 大倉15:05

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