丹沢・中川川大滝沢マスキ嵐沢


1995.11.19 佐々木、依知川



 11月19日(晴れ) 今年最後の沢登りにふさわしい、感じの良い沢ということで選んだ。電車に乗り遅れたらしい小林さんを大滝橋のバス停で待ったが、次の便でも現れずに見切り出発。待ってる途中、タクシーで乗り付けた男女4人パーティーが、「どこへ行くの」と聞くので、マスキ嵐沢と言ったら「ああ、おんなじだ」。出合で追い付き、先行する。すぐナメ床からスラブ滝が連続し、予想した通りの快適な沢である。

 沢が右に曲がるところに2段15mが現れる。下段はナメで難なく登れる。上段は念のためザイルをつける。水線沿いは上にいくほど細かくなるが、右の草付きに逃げられる。ここで4人パーティーに抜かれる。一枚岩の9m滝で彼等がザイルを出していたので、滝上で再び追い抜く。がっちりしたホールドで快適だった。5m滝は右をフリクションで上がり、上部は小さく巻き気味に越える。次の4m滝を過ぎると、もう水は消えた。

 紅葉もまだ見頃なので一本たてる。4人パーティーもこの先で昼食のようだ。依知川さんは、職場の写真展用の撮影に余念がない。左岸の崩壊地を見ると最後の涸滝で5mの後、10mと続く。下段に新しい残置ハーケンがある。今回は右のザレから簡単に巻く。この滝は落ち口に穴が開いており、乗っ越しに一工夫が要りそうだ。ツメはヤブこぎもなく、狭い鞍部に出る。右に10分行って権現山に着くと、女性2人パーティーがいて、やはり同じ沢を登ってきたという。結構、人気がある沢のようだ。帰りは下棚を見て西丹沢に下った。

 【コースタイム】 (11/19) 大滝橋10:00 出合10:30〜50 2段15m11:10〜20 稜線10:30〜50 権現山12:45〜13:15 西丹沢14:30


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