丹沢・中川川モロクボ沢〜大滝沢本流(鬼石沢)下降


1997.8.3 佐々木、坂田

 8月3日(晴れ時々曇り) 真夏だというのに落ち穂拾いグセがでた。ついでに鬼石沢を下ることで変化をつけることにした。モロクボ沢出合の白石沢キャンプ場まで西丹沢バス停から40分。右岸の古いキャンプ場跡を突っ切って行ったら枝沢に引き込まれ、少し戻ってから沢に入る。

モロクボ沢大滝 堰堤を二つ越すと落ち着いた川原になる。核心部は大滝で始まる下半部のゴルジュ。水量が多いので見事な25mの大滝だ。左は直立した一枚岩。右から登るにしても困難そうだ。

 高巻きは右岸の急な岩溝を登り、落ち口に向かって下りぎみにトラバースする。懸垂下降したのか、落ち口に新しいボルトと数枚のハーケンが打ち込んであった。

 連続するナメと滝はいずれも深い釜をもち、右に左に楽しく通過できる。もう少し続いてほしいところだが、あとは単調な沢筋になってしまうのが残念。

 途中の浅淵でヤマメを追いかけて遊ぶ。かなり大きいヤツを手づかみしそこなった。ゴーロに飽きる頃、思い出したようにきれいなナメが現れると、ツメも間近。

 最後は、一条の流水溝が掘り込まれた急なルンゼだった。尾根を5分も登ると道に出る。畦ガ丸頂上はすぐそこだった。モロクボ沢の頭付近に出るつもりが、なぜか西丹沢への尾根の枝尾根に出てしまった。

 畦ガ丸避難小屋を過ぎた鞍部から鬼石沢を下降する。先行者がいるようで真新しい踏み跡がある。かなり歩きやすい沢床だ。下れない滝には頼りない梯子がたてかけてあったりする。大きなチョックストンの滝は左岸から下る。これが鬼石の由来だろうか。20m滝は左岸の小尾根を少し登ってから小沢に下る。ちょっと大きく巻き過ぎた。連続するナメ床は期待したほどきれいではない。10m滝を左岸から簡単に下りると、一軒屋避難小屋も近い。

 【コースタイム】 西丹沢9:25 モロクボ沢10:25〜45 水晶沢出合11:30〜45 畦ガ丸13:45〜55 一軒屋避難小屋15:52〜16:05 大滝橋16:45


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