丹沢・世附川水ノ木沢


1997.8.18 佐々木(単独)


 8月18日(晴れ時々曇り) 5分差で新松田発西丹沢行きバスに乗り遅れたため、浅瀬までタクシーを使ったのは痛かったが、林道歩きを1時間短縮できた。水ノ木沢まで2時間のハイペースで到着。長い林道歩きも見慣れぬ景色が新鮮で、疲れを覚えなかった。まだ午前10時なので気が楽だ。

水ノ木沢 最初の小ゴルジュは腹までつかれば通過できるが、左岸をトラバースしていく。4m滝は少し細かく左から直登する。梅ノ木沢を分けると核心部へ。2段10m手前の淵にはヤマメが多い。ガッチリした花崗岩の左岸を快適に直登する。明るい沢筋に幅広のナメが連続する。この沢の見せ所である。

 二俣で右俣に入ると、さらに左から水量の多い沢が入る。菰釣山へ上がる右沢はすぐ伏流となっており要注意。左岸が崩壊し大木がナメ滝を埋めてしまっている。沢は右に曲がり4段で12mの滝を落とす。2段目はトヨ状、3段目から右に曲がっている。これまた楽しく越せる。

 傾斜は急になり、正面は15m滝となるが水はほとんどない。右岸からの10m滝は水があり、引き込まれやすい。15m滝上は高度感のあるルンゼとなり涸滝が連続する。岩は固くグイグイ登れる。急なザレとなる前に左岸の小尾根に上がると、すぐ菰釣山頂上直下に飛び出した。

 道志側に下山する予定だったが、比較的歩きやすい道と涼しさに気をよくして、畦ガ丸経由で西丹沢に下り、最終バスに間に合った。水ノ木沢は西丹沢の一角にありながら、人臭さを感じさせない良い沢だった。まだまだ溯行者も少ないようだ。

【コースタイム】 浅瀬8:00 水ノ木沢入渓点9:55〜10:05 梅ノ木沢10:43 菰釣山12:45〜50 畦ガ丸15:07 西丹沢16:15


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